初めての憧れのマイホーム。せっかく建てるのなら二人の理想を詰め込んだとっておきの住まいを作りたいと思っていた。
今、私たち夫婦が暮らしているこの住まいは、まるで美術館のような外観の上質な雰囲気が特徴。車が大好きな夫の意向で広々としたガレージを設えており、リビングや寝室などの居室も重厚感に溢れている。ここで過ごす時間はいつだって贅沢で、二人の時間が愛おしく感じられるのだ。
今回は、二人の理想を詰め込んだこの住まいを紹介しながら、夫婦ふたりの暮らしぶりをお届けする。
エントランスを越えて、奥に入っていくと約35帖のLDKが出現する。吹き抜けから差し込む光が、暮らしを柔らかく照らす空間だ。
日中は照明を付けなくても過ごせるほど明るいので、心が軽やかになる。
二人でインテリアショップを巡りながら選んだお気に入りのソファに座り、テレビを観たり、雑誌を読んだりしながら過ごすのが日頃のルーティーン。
テレビのある空間の奥には細長い収納スペースもある。生活感のある家電を収納したり、普段は使わない家族の思い出の品を置いていたりする。
ただ広いだけではなく実用性も高い空間に仕上がっているのが嬉しい点だと感じている。
広々としたLDKは夫婦だけで過ごすにはもったいないと感じることがある。そこで、定期的に夫婦それぞれの友人を招いた食事会を開催している。
シックな雰囲気で広くて機能的なキッチンを最大限活用するために、知り合いのシェフに食事会のテーマに合わせた料理をオーダー。
シェフの作る品の良い料理を嗜みながら乾杯、という夜を過ごす。二人で過ごす時間も楽しいが、複数人で語り合う夜があるのも悪くない。
これからも、友人たちとも楽しめる住まいであってほしいと願っている。
我が家の好きなポイントの一つに、屋外空間の上質な設えが挙げられる。
たとえば、車が大好きな夫の夢を叶えたビルトインガレージは、リビングからでも車を眺められる場所に位置している。乗用車2台が余裕で入るほど大きなガレージで、夫のお気に入り空間だ。
また、わたしはリビングの横にあるウッドデッキが好きな場所。晴れの日はもちろん雨の日でも使用できる屋根付きの空間で、暖かい日にはここでのんびりヨガをしている。
家にこもりがちになってしまう日が続いたとしても、こうして住まいで身体をほぐせる場所があるのは嬉しい。
二階の主寝室の横にはウォークインクローゼットがある。収納力を優先するというアイデアもあったが、私たちは見ていて楽しい空間を作りたいと考えたので、収納力よりも見栄えを意識した。
設けたテーマは「ブティック」。まるでショッピングに訪れたかのような気持ちで明日のファッションを決められるクローゼットなので、ミラーに向かっているそのひとときすら愛おしい。
「明日は大切な会議があるからこのネクタイにしようかな?」
「とっても似合っていると思う。楽しみね」
と会話しながら二人で明日に思いを馳せる。毎日洋服選びが楽しみで、充実した時間を過ごせるのは、こだわり抜いたウォークインクローゼットのおかげなのかもしれない。
「主寝室にもソファを置こう」と提案したのは夫だった。なぜなら、寝室でなら肩肘を張らずに本音で話せるような気がするから。
忙しなく毎日を生きていると、ついついお互いを労る時間が取れなくなってしまうことがある。
カッとなって相手を傷つけるような言葉を漏らしてしまうこともある。
そんなとき、二人が眠りにつく主寝室のソファで少し話す時間を作ってみたら、お互いを思いやる大切さを改めて感じられるようになったのだった。
落ち着いた照明で彩られた空間なので、どこか気分も優しくなるのかもしれない。これからも二人、互いに良い関係を築きながら心地よい毎日を過ごしていきたい。
※実際に建築される場合は建築基準法及び地域の規制を受ける場合がありますので、詳しくは当社スタッフにお尋ねください。