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【[聴竹居(ちょうちくきょ)]探訪】「和の建築」×「天井の高さ」がもたらす居心地のよさとは

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空間の居心地とは不思議なもの。たとえ同じ広さの部屋でも、構造の違いによって「なんとなく居心地がいい」「妙に落ち着かない」といった感覚が自然と湧き上がります。その決め手はいったいどこにあるのでしょうか。いわゆる名建築と呼ばれる空間には、居心地のいい設計のヒントが隠されているはず。今回はドコモモジャパンが選ぶ日本の近代建築20選のひとつ、京都府乙訓郡大山崎町にある[聴竹居]を訪れました。

京都府・大山崎町にある[聴竹居]は、建築家・藤井厚二氏が数々の実験住宅を建てた末にたどり着いた、「日本の住宅の理想形」ともいうべき建築物です。大和ハウス工業のハウジングマイスター(社内認定制度)として空間設計を担当する吉川慶とともに空間の細部を観察しながら、すぐれた建築家のアイデアとテクニックを探りました。

お客さまの夢を形にする住まいのプロフェッショナル「ハウジングマイスター
大和ハウス工業 北摂支店 住宅設計課主任 一級建築士
吉川 慶

大阪府出身。大型からミニマムな住宅の設計まで、幅広く手掛けるハウジングマイスター。設計する上で大切にしているテーマは“Less is more=より少ないことは、より豊かである”。余計なものを削ぎ落とし、そのご家族の暮らしに本当に必要なディテールをともに創造していくことを心掛けている。

住まいの実験を繰り返した建築家・藤井厚二(ふじいこうじ)氏とは

[聴竹居]を建てた藤井氏は、1888(明治21)年、広島県福山市生まれ。生家は十数代続く造り酒屋で、経済的にも文化的にも大変恵まれた環境で育ちます。東京帝国大学建築学科を卒業し、竹中工務店に入社。大阪朝日新聞社社屋などを手掛けたあとに退社し、京都帝国大学で講師をしながらライフワークとして情熱を注いだのが住宅建築でした。

住宅研究のため欧米諸国をめぐった経験を持つ藤井氏は、世界のスタンダードも視野に入れながら、「真に日本の気候・風土にあった、日本人の身体に適した住宅」を求めて模索を続けました。大山崎に1万2000坪もの土地を買いこみ、私有地内で自邸を建てること全5回。その家に暮らしつつ実験・検証を繰り返し、最終的にたどり着いたのが昭和3年に完成した平屋造りの第5回住宅[聴竹居]です。

和の建築の長所はそのままに、短所を改善し、西洋のライフスタイルにも対応したこの住宅は、周囲の自然を上手に利用した「環境共生住宅」のお手本として、建築士などの技術者や、その道を志す学生などが日本のみならず世界各国から見学に訪れています。

細部に施された工夫が導く、明るい光と快適な風

まず入ってみて吉川が驚いたのは、その明るさでした。

「訪問前にこちらの間取りを見て、奥まった位置にあるリビング(居室)は相当暗いんじゃないかと想像していたのですが、昭和3年竣工の建物の天井が、まさかこんな白いとは。壁をつたった光が白い天井に反射し、空間全体に光が共鳴しているんですね」(吉川)

縁側や窓から入った日差しが、和紙を貼った壁をつたって各部屋へ光を届け、心地いい明るさと開放感を生み出しています。これだけ明るいと、夏は熱がこもって暑くなりそうですが、夏には縁側の前に植えた楓の葉が生い茂り、グリーンカーテンとなって直射日光をカット。美しい景観を維持しながら、室内の温度管理も兼ねた植樹となっています。

他にも部屋を涼しく保つための先進的な工夫が随所に施されています。たとえば窓は、近くの川から吹き上がる風を上手に取り込める角度に設置。家の外から全長10数メートルのクールチューブ(導気口)を埋め込み、冷たい川風を引き込んで座敷の下から家の中へ通しています。クールチューブの室内とり入れ口からは、外気温より4度も低い涼しい風がもたらされ、網代天井には空気の逃げ道を用意し、各部屋を仕切る欄間は開閉式に。室温に応じて開放することで、家全体に涼しい風が抜ける仕組みで、湿気も溜まらないそうです。

「吉田兼好の『徒然草』の中にある、“家のつくりようは、夏をむねとすべし”という一説は、家の造りは夏を中心にした方がいいという意味で、我々のように建築を学んだ者の心に刻まれている言葉。四季がある日本という国で、一番堪え難いのが夏の暑さです。空調設備などない時代、周囲の環境を上手に活かして、明るさと涼しさを両立させる素晴らしいアイデアがここに詰まっています」(吉川)

リビング・アクセス型の間取りと中間領域の役割

次に吉川が注目したのは、独特の間取りです。

「日本家屋の典型的な間取りは、玄関を入って廊下があり、廊下の両端が座敷、一番いい部屋が客間で、家族は隅でご飯を食べるというものでした。ですが[聴竹居]は現代の間取りに近いリビング・アクセス型。玄関のすぐ先がリビングだから、リビングを通って子ども部屋、書斎、客間といった部屋へと向かうことができるし、リビングにいるだけで各部屋にいる家族の気配も感じられる。当時としては画期的な、家族のための設計ですよね」(吉川)

一方、日本家屋のいいところを上手に取り入れている部分も。奥まったリビングからでも四季の景色が楽しめる縁側は、外でもないし、中でもない、中間領域と呼ばれる空間です。このような空間があれば、家の中に居ながらにして外の気配を察知し、外界とのつながりをより身近に感じることができるといわれています。

「和紙の障子を通して光を透過させ、四季のうつろいや外の気配を感じとろうとした日本人。外とのつながりを身近に感じるための工夫は、私も設計上、大切にしています。窓や大開口を効果的にとって、縁側のような半屋外スペースを設けることで、空間の広がりを感じることができます。人はとにかく数字に縛られて、広い面積を求めがちですが、居心地のよさとは単純な“広さ”ではなく、“広がり”を感じられるかどうかに関係しているのです」(吉川)

天井と床の高さを巧みに変えてある理由とは

リビング・アクセス型の[聴竹居]で、重要な役割を担っているのが天井の高さです。昭和初期ごろ、日本家屋の平均的な天井高は2m40cmでしたが、こちらのリビングは2m70cmとかなり高め。リビング以外の部屋の天井は、さまざまな高さに変えてあり、時には床を上げて、巧みに高低差がつけられています。

「この高低差は、重要な役割を果たしています。天井や床の高さで各部屋の領域分けを明確にし、各部屋に応じた居心地を演出するためです」(吉川)

たとえば客室の天井はリビングより低くすることで、小さな空間ならではの親密さが生まれています。

北側のダイニング(食事室)は天井が高いですが、床も少し高く設計され天井が低く感じられるので、家族で過ごすスペースならではのくつろぎ感があります。隣接するリビングとは空間の高さが違うので、間仕切りなしでも目線が合わないようになっており、他人が入ってこない、完全にプライベートな空間としての居心地をつくり出しています。

各部屋のあいだに扉などの隔たりをつくらずとも、それぞれの領域=居心地が確立しており、広がりとつながりを生み出しています。

家族のための間取り。各部屋のコミュニケーションにあわせて想定された天井高。リビングで離散集合する一体感……。藤井氏がたどりついた「日本の住宅の理想形」とは、つまるところ「人とのつながりを強くする家」だったのかもしれません。

今回の探訪を通して、吉川は振り返ります。

「障子一枚で仕切られていた昔の家では、離れていても、家族の存在を感じられました。いつも家族の気配を感じられるという安心感。その居心地のよさこそが、和の暮らしの真髄だと考えます。我々大和ハウス工業が手がける「xevoΣ和暮らし」でも、和の暮らし=人とつながる暮らしをイメージしており、広がりがありながらもつながりを感じられる空間をつくるには、高い天井が必要でした。天井高を標準2m72cm(※1)とし、低い天井も意図的につくることで、大空間の中に異なる役割の領域を創出。広がりのあるリビングで、別々の過ごし方をしていてもお互いの気配を感じる。そんな一体感を大事にしています」(吉川)

※1 天井高は2m40cm、2m72cm、さらにグランリビングモア(36cmダウン)と折上天井(8cmアップ)を組み合わせることで、最高3m16cm(1階のみ)まで実現。天井高は間取りや建設地、建築基準法(法令)等により対応できない場合があります。

探訪した建物
聴竹居
問い合わせ連絡先:一般社団法人 聴竹居倶楽部
075-956-0030 京都府乙訓郡大山崎町
要見学料、要予約
http://www.chochikukyo.com/

ダイワハウスのxevoΣ
http://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/xevoSIGMA/concept.html

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