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ゆるりおためし遍路
「修行の道場」 高知の巻

2016.6.30

広瀬 健治

主任 広瀬 健治

国道55号線、東洋町甲浦(かんのうら)から生見(いくみ)を過ぎ室戸岬へ向かう。白い波しぶきが豪快に飛び散る絶景に思わず立ち止まり、岩場に足を乗せ、じっと海を眺めている。さながら若大将みたいに、なんだか決まっている僕に一人でしびれている。まわりに誰もいないのが幸い(笑)
高知は遍路のステージでいうと修行の道場。札所は室戸市の「最御崎寺(ほつみさきじ)」から、宿毛市の「延光寺」までの16のお寺がある。さすがにそう呼ばれるだけあって、歩く厳しさと言ったら表現できないほどだ。しかし高知の自然の大きさ、豊かさは格別で絶景ポイントも多く、道中、疲労でくたくたになるが、いつもこの風景に励まされる。

ところで、今の遍路の巡り方はフリースタイル。車やバイク、自転車で回る人もいれば、昔のように歩いて巡る「歩き遍路」の方をよく見かける。八十八ヶ所を歩いて回ると約50日。何回にも分けてまわることもできる、「区切り打ち」という方法もあり、僕のように気軽に遍路の旅を楽しむことも可能だ。

でも、この四国の霊場をみんなどんな気持ちで祈り、歩いているのだろう。第二十四番最御崎寺(ほつみさきじ)のお坊さまにお尋ねしてみたら、「時代によって、その意味と理由は変わってくると思いますが、今、歩き遍路の場合はお若い方が多いです。伺ってみると、多くは『自分探し』のためとおっしゃいます。混沌とした世の中、皆さん、お四国をまわりながら自分探しや、自分と向き合う心の旅をしておられるようです。お大師さまとご一緒に」とのお話。合掌。
出逢うお遍路さんたちが色々な思いを抱えて歩く旅の重さを感じ、全身のアドレナリンはグツグツと・・・押さえきれない僕。「このままではあかん。なんかせんと。よし!まずは頭を丸める。そこから始めようー!」

スッキリした頭になり、「同行二人」の菅笠をかぶり、「南無大師遍照金剛」の白装束に金剛杖という杖を持ち、ちりんちりんと鈴を鳴らしながら歩くことも修行!そして道中で出会うもの。次の札所へ向かう道すがら、高知のみなさまは昔から、白装束のお遍路さんの姿を生活の中の風景として自然にとらえておられる。歩いていると、お遍路さんのための休憩所があり、そこで果物やジュースをくださったり、またこの先の旅の無事を祈り、手を合わせて笑顔で見送ってくださったり。絶対忘れられない感動がそこにはある。
これを四国では、「お接待のこころ」といわれ、ここ高知はお大師さまが、特に厳しい修行をなさった地だからこそ、四国の中でもおもてなしの心が熱い!と僕は感じる。この地は、空海の時代から1200年変わらない、すばらしいおもてなしの文化が息づいているようだ。

南無大師遍照金剛 合掌
次回は、「菩提の道場」 愛媛の巻をお楽しみに!

  • 夕凪の東洋町甲浦港(かんのうらこう)
    僕の一番大好きな特別の場所で、この風景があるかぎり僕はいつでも頑張れます(笑)

  • 室戸岬灯台
    いつまで眺めていても飽きない、330度のパノラマビューは圧巻。天気悪いがやっぱりここに来て良かった!

  • 四国霊場第二十四番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)
    室戸岬灯台近くの札所
    お遍路さんたちの祈る後ろ姿は本当に美しい!

  • 四国霊場第三十八番札所 金剛福寺
    ようやく、四国最南端の足摺岬!早朝のお寺さまは本当に気持ちがいい。石段をあがると、本堂前にある「大師亀」がお出迎えしてくれました

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