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研究員コラム 研究員の日々の研究をのぞいてみよう。

研究員コラム:Vol.2 パッシブデザイン

温熱空気環境

本間 瑞基

2014.5.31

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」
この言葉は兼好法師の徒然草の一説で、「住まいは、夏を考えて造りましょう。冬は我慢すればどこにでも住むことができます。猛暑の住まいは我慢ならない。」という意味だそうです。

昔の住宅は日本の気候とうまく調和して、少しでも快適に暮らそうと様々な知恵や工夫がなされていました。例えば日差しを遮る深い軒やよしず・すだれ、涼しげな音色と共に風を知らせる風鈴は、何百年と経過したいまでも数多くの住まいで利用されています。私達はこのような昔の知恵や工夫を現代の住宅に活かしたり、自然エネルギーを活用し快適に住まうため「パッシブデザイン」というコンセプトを持って開発を行っています。今回はその中で開発したアイテム「涼なび」を紹介します。

「涼なび」は自然の力を活用して最上階の熱気を屋根裏に捨て、部屋の暑さを緩和する装置です。こちらがイメージ図です。二階の寝室などに取り付けます。

「涼なび」は主にファンとダンパーと呼ばれる開閉蓋で構成されています。特徴はお部屋の温度に応じた運転をするという点です。冬はダンパーを閉じていますが、春になりお部屋が少し暑くなるとダンパーが自動的に開き、煙突効果で熱気を屋根裏に排出します。夏になり更にお部屋が暑くなると、ダンパーがもっと開きます。そして更にもっと暑くなると内部のファンが自動的に運転し、急速に熱気を屋根裏に排出します。この「涼なび」の自然な動作を作りだすため、温度作動アクチュエーターというものを使用しています。このアクチュエーターには温度によって膨張収縮するワックスが内蔵されており、ダンパーの自動開閉、ファンのON/OFFをコントロールします。このように「涼なび」は出来るだけ電気を使わず、自然の力で熱気を排出できるようにすることで省エネ性を高めました。

「涼なび」は日本の古民家の屋根形状をヒントに開発しました。開発している頃は、アクチュエーターの動作が想定通り動かず苦労したのは良き思い出です。今後も皆様に快適に過ごして頂けるような開発をしていきたいと思います。

研究員プロフィール

本間 瑞基

本間 瑞基ほんま みずき

2005年入社。大学では建築工学を専攻。
入社後は住宅から工場/倉庫まで、様々な建築物の温熱空気環境に関わる研究開発をしている。
趣味はサーフィン。

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