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研究員コラム:Vol.11 マレーシア奮闘記Vol.3-マレーシアでものづくり その1(構造開発編)-

構造

山本 義徳

2016.2.26

マレーシアでの住宅の部分試作(私は構造担当)を経て、モデルハウスを設計することとなりました。
部分試作は、3.6m×3.6mの総2階建ての小さなものでしたが、モデルハウスは、8.4m×14.4mの実物大の3階建てでした。
「工業化住宅」として、安全・安心・高品質はもちろんのこと、鉄骨住宅が珍しいマレーシアにおいて、現地の職人さんが間違いなく建物を施工できるよう、組立やすい構造にしなければなりませんでした。
そこで、取り付け用ボルト穴の位置を部品ごとに変えて、間違った部品同士が付かないようにするなどの工夫をしました。また、日本国内のように、建物に使用する部品が数多くあるわけではないため、国内と同様の性能を持つ床等の部材を簡単に作れるよう設計する必要もありました。
そのために、現地の職人さんお得意のモルタル※1を効果的に使い、コストを抑えながらも、施工スピードを落とすことなく、構造性能も精度も満足できるものを作れるようにしました。

モデルハウス完成後 外観

モデルハウス完成後 内観

最も苦労したことは、鉄骨部材の各部「納まり※2」を決めていくことでした。住宅の建設は、社内の多くの部門の担当者が協力して行います。デザインをする人、構造設計をする人、設備設計をする人、鉄骨部材の製作を監理する人、現場で建物の組み建てを監理する人などです。ものづくりに関わる人全員が納得する形で進めていかなければなりません。デザイン的に素晴らしいものでも、構造的には非常に困難な場合があります。その場合、コストをかけてでもデザインを重視するのか?デザインを少し変更して構造的にコストを抑えた形式にできないか?などを担当者間で徹底的に話し合います。
また、構造的に必要な納まりと、工場にて作りやすい納まりは必ずしも同一ではありません。問題点が明確な場合は、予め代替案を準備して工場の担当者に相談に行くのですが、「これは作りにくい!」と指摘されてから初めて考えることもあります。工場の担当者に、どうしても作りやすいベストの提案ができない場合は、「お願いします!」と、半ば精神論で製作を依頼することもありました。そして、現地の工事担当者にも、どうしたら施工しやすいかなどの意見を聞きながら納まりを決めていきました。

モデルハウスの構造設計に割り当てられた期間はそれほど長くはなかったのですが、各部門の担当者の力を借りて、何とか当初の目標通りの期日に間に合わせることができました。

次回は、モデルハウスの「建設現場施工立会い編」を書いてみようと思います。

  • ※1:セメントと砂と水を混ぜたもの
  • ※2:柱、梁や床の取り付け具合

研究員プロフィール

山本 義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)

2005年入社 兵庫県出身 神戸大学大学院では鋼構造を専攻
専門は一応鋼構造だが、海外の仕事をするようになってからは、レンガ、コンクリート、そして現地の謎の建材なんでも扱う。
趣味は、映画鑑賞、旅行

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