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研究員コラム:Vol.13 D-TEC SPIRAL (ディーテック スパイラル)工法

構造

市村 仁志

2016.5.27

一般的な地盤補強工法

前回(研究員コラム:Vol.10 D-TEC ECO+ (ディー テック エコプラス)工法)、家を建てるときには、一般的に軟弱な地盤の深さに応じて表層改良工法 ※1 、柱状改良工法 ※2 、鋼管杭工法 ※3 のいずれかが採用され、大和ハウス工業ではこれらの工法それぞれに代わるオリジナル工法を開発し、お客様の家を支えているとご説明しました。今回は柱状改良工法に代わるD-TEC SPIRAL (ディーテック スパイラル)工法についてご紹介します。

一般的な地盤補強工法

  • ※1 建物全体の深さ2m程度までの土とセメント系固化材を混ぜて板状に固化させる工法。
  • ※2 基礎下の土とセメント系固化材を混ぜて柱状に固化させる工法。
  • ※3 工場で製造された鋼管を地盤に打ち込む工法。

D-TEC SPIRAL工法とは

D-TEC SPIRAL工法は節の付いた柱状のセメントミルク体(セメント+水)と金属製の先端掘削刃からなる補強体を地盤に造り、家を支える工法です。性能を確認するために載荷試験を実施し、一般財団法人 日本建築総合試験所 ※4 の建築技術性能証明を取得しています。第三者からもその性能が認められた工法です。

  • ※4 1964年に設立された国土交通省・経済産業省共管の公益法人。建築全般に関する試験、評価、開発研究等を行うことにより、建築物の質の向上、安全性の確保を図り、国民生活の向上に貢献することを目的としている。

品質確保

施工機械

D-TEC SPIRAL工法は施工機械に取り付けたケーシング(掘削用の鋼管)を地盤に打ち込み、その先端からセメントミルクを出しながら引き上げることで補強体を造ります。したがって土とセメントを混ぜないので、安定した品質を確保することができます。

また、ケーシングの先端に取り付けてある先端掘削刃は地盤をかき分けて掘削するという施工性を上げる役目と、地盤に置いてくることで補強体先端の地盤を乱すことなく確実に支持力を発揮するという役目を兼ね備えています。


先端掘削刃

環境負荷低減(セメント量削減)

柱状改良工法では、土とセメント系固化材を混ぜたときの固化不良による強度不足を避けるため、セメント系固化材を多く使用します。

しかし、D-TEC SPIRAL工法は補強体周面に付けた螺旋状の節の効果で周面土との摩擦力が大きくなり、同等程度の支持力を発揮することができるので柱状改良工法に比べて補強体径を細くすることができます。これにより使用するセメント量を少なくすることができるのでセメント製造時に発生するCO2排出量も削減することができます。

また、地盤に打ち込んだ時に発生する廃土も少ないので、環境負荷の低減に貢献することができる工法です。

施工状況

掘り起こした補強体

開発に当たって

品質確保や環境配慮、施工のしやすさ、コストなど、開発に当たって多くのことを検討しなければならず、何度も失敗を重ねましたが、めげずに一つ一つクリアしていきました。

地盤補強工法は見ることができない地中での技術です。見ることができないからこそより安心・安全を届けられるよう今後も技術開発に努めていきます。

研究員プロフィール

市村 仁志

市村 仁志(いちむら ひとし)

2010年入社。奈良県出身。大学では地盤工学を専攻。
これまで地盤調査や地盤補強の研究開発に従事。

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