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研究員コラム:Vol.7 マレーシア奮闘記vol.2 -ここがマレーシア!編-

構造

山本 義徳

2015.10.30

みなさん、お久しぶりです。前回「マレーシア奮闘記vol.1 え!?-マレーシア!?編-」を投稿させていただいた、山本です。
今回は、実際にマレーシアに行って、現地で思ったこと、技術者と話して気づいたことを書かせてもらおうかと思います。

私が、初めてマレーシアを訪れたのは、新しい部署に異動になってから、3ヶ月後の6月下旬でした。その時点で、先行してマレーシアに出張していた上司からは、「マレーシアの現場は、日本の現場の常識が通用するところではない。」と聞かされていたので、ある程度覚悟はしていました。

期待と不安を胸に、朝関西国際空港からクアラルンプール国際空港に向かいました。空港からクアラルンプール(以下:KL)中心のホテルに到着したのは夜7時頃でした。現地の駐在員に案内してもらいながら、近場の屋台街で中華料理を食べてホテルに帰り、その日は就寝しました。ちなみに、マレーシアの食事は日本人の味覚に合うものが多く、この後出張でいろいろなレストラン、屋台で食事しましたが口に合わないと思うことはほとんどありませんでした。

夜、就寝前にお風呂に入ろうと蛇口をひねり、十数分後お湯の量を確認するため風呂場に見に行くと、嗚呼懐かしい光景がそこに…。そう、お湯の色がエメラルドグリーン(入浴剤は入れていません)なのです。初めてのアジア訪問ならば、このお湯の色に相当驚いたことでしょう。しかし、私は業務でアジアの他の国に行った経験があるため、ある種免疫のようなものがあり、特段驚きはありませんでしたが。しかし、やはり浸かる気にはなりません。一応、宿泊したのは中級グレード以上のホテルだったのですが…。

エメラルドグリーンのお湯

次の日、KLの駐在事務所(現在はジョホールバルに移動)に出社する道すがら、早速海外らしい見慣れない光景に出くわします。先ず、後ろ前反対にジャケットを着るバイクのライダー。

そして、三角だけど丸くないコーン。当時、駐在事務所は、日本人数名でした。まさに、「こんなところにも大和ハウス」です。

ジャケット前後ろ逆のライダー

三角だけど丸くないコーン

駐在事務所内観@KL(現在はジョホールバルに移動)

今回は、早速工場へ、そんな、工場に行く途中でも見慣れない光景を目の当たりにします。それは、異常にすっきりした足場。写真を見ると、足場の骨組みはあるけど…。足場板が無い!そう、こちらの国では足場板は渡さず、必要な時に木の板または、足場板を持って行きたいところに行くという非常に危険極まりないスタイル!日本の建築現場では決して見ることのできない光景です。

ちなみに、当社の現地の現場では、日本と同様の足場を設置しています。そんな光景を横目に工場見学と技術者との打ち合わせをしました。 現地の技術者とはこの後、数回打ち合わせをしますが、その中で気付いた重要なポイントを数点。

足場板の無い足場

「○○という検査は行っていますか?」…と聞いた場合、たとえ内容をよくわかっていなくても…
「ああ、いつも検査しているよ!」…と答えるが、実際は実行していないことが多い。

現地の構造技術者は、プライドが高い人が多く、知らないことでも知らないとは答えない場合がある。決して悪気はなく、まさに文化・習慣の違いです。

・建築材料(特に鉄骨)はマレーシアではそれほど流通していない。
「このサイズ(種類)の鉄骨はありますか?」…と聞いたら…
「ああ、今は無いけど簡単に手に入るよ!」…と言われて、全く違うものが納入されることがある。

同一の物が無くても、それ以上の性能の物が手に入れば、発注主に特に相談無く品物を変更することがある。

他にも、現地技術者と話していて、気付いたことはたくさんありますが上記2点が最も印象に残っています。そして、これらの点については今でも注意しながら打ち合わせ・確認を行っています。

建物の構造躯体を設計するときの、重要な項目の中に、「建物に作用する力を設定する」ということがあります。日本国内では、主に「通常使用時に作用する建物自重及びその他の重さ」、「地震の力」、「風(台風等)の力」、そして「雪の力」等があります。しかし、マレーシアは自然災害が無い国、と言われており、「通常使用時に作用する重さだけ検討すれば大丈夫!」、という技術者もいます。
大和ハウス工業では、建物の構造の機能の中で「安全・安心」も重要視しているため、日本の構造設計思想を一部取り入れ、必要に応じて「不慮に建物に作用する力」が作用しても大丈夫なように設計することにしています。

この後、数回マレーシアに出張に行く中で、現場に行っては日本では絶対見ることのない状況を見てがっくりきたり、納期に部品がきちんと納入されて感動する、など国内では普段感じないことを感じながら仕事することができました。
次回は、モデルハウスの構造開発について書いてみようと思います。

研究員プロフィール

山本 義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)

2005年入社 兵庫県出身 神戸大学大学院では鋼構造を専攻
専門は一応鋼構造だが、海外の仕事をするようになってからは、レンガ、コンクリート、そして現地の謎の建材なんでも扱う。
趣味は、映画鑑賞、旅行

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