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研究員コラム:Vol.30 カリンが無くなる!?

快適防音室

玄 晴夫

2016.11.28

すっかり秋も深まってきました。秋と言えば芸術の秋、音楽の秋です。防音室「奏でる家」もがんばらなきゃなと思っていた矢先、ショッキングなことがありました。
以前から奏でる家の部屋造りの中で推奨していた「カリン」の床材が無くなりそうだというのです。奏でる家でオーディオルームをつくるお客様の要望で事業所の設計さんがカリンの床材をメーカーに注文しようとしたところ、カリンの床材はすでに廃盤になっているとのこと。
困った設計さんが私のところに相談してきて、はじめて知ったという状況です。最初に電話で聞いたとき、にわかには信じがたく、カリンなら研究所に何本か生えていて、ちょうど実をつけているので送ろうかと冗談で言ったほどですが、のど飴などに用いられているカリンは木材のカリンとは別物のようですね。

研究所のカリンの木

そもそも、なぜカリンを推奨しているかというと、カリンは音がいいと言われているからです。カリンは硬く、楽器の音が華やかになるので、コンサートホールの床や内装にも使われています。
カリンは音がいいことを知っているお客様もおられます。ピアノやヴァイオリンを弾く方はカリンを好まれますし、オーディオのお客様にいたっては、床だけでなく、壁や天井までカリンにする場合があります。

そのカリンがどうして無くなるのでしょうか。メーカーさんに聞いてみると、いくつかのことがわかりました。カリンはタイやベトナムなど東南アジアが原産なのですが、近年、国策で伐採量に制限がかかるようになってきた。カリンは赤みがかかった木材ですが、赤色を好む中国での需要が増えた。そのため、カリン材の値段が高騰してきた。などのようです。マグロやうなぎのような感じでしょうか。ちょっと違うか。

いずれにせよ、カリンが手にはいりにくくなってきたので、別の材料を探さないといけません。いい木材が見つかったらこの場でお知らせしたいと思います。

床にカリンを使った音楽室の例
(奏でる家カタログより)

研究員プロフィール

玄 晴夫

玄 晴夫げん はるお

1993年入社。大学では建築音響学を専攻。
現在は住まいの騒音問題から音楽を楽しむ提案まで、音に関わる問題を研究している。
趣味はコンサートホール巡り。

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