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年末年始に始めてみよう!かるた遊びで子どもの学習意欲を高める


読み手の声を聞いて読まれた札を探して取る。かるたは、とてもシンプルなルールのゲームですが、言葉や文字だけでなく、子どものさまざまな能力を育んでくれます。かるた遊びの効果と、おすすめのかるたについて、おもちゃコンサルタント こんどうたかこさんに伺いました。

語彙力だけじゃない! かるた遊びで伸びる子どもの能力

吸収力抜群の幼少期にかるた遊びをすると、子どもたちは、おもしろいように言葉や文字などを覚えていきます。

かるた遊びで高められるのは、語彙力だけではありません。
読み手の声を聞く「聞く力」、多くの札の中から一枚の札を探す「見る力」、札を取りに行くという「瞬発力」や「積極性」が伸びていきます。
さらに1枚でも多く取ろうという向上心が生まれると、札を覚える「記憶力」が高まり、そしてそれらの能力を発揮しようとする「集中力」が育まれていきます。

さらに細かく未就学児と小学生に分けてみましょう。

●未就学児
「国語」の学習としてではなく、「にほんご」や「ことば」の遊びとして考えるといいでしょう。身近なところにかるたを置いておくと、子どもが自発的に興味をもって、知らず知らずのうちに覚えてしまいます。

未就学児にとって、かるた遊びの最大の魅力は、ひらがなを楽しく覚えられるということでしょう。家族や友だちと競うことで早く覚えようとしますし、札を取る喜びと達成感から、さらに覚えようという意欲につながります。

●小学生
入学後は、先取り学習の意味も込めて、学習に入る前のかるた遊びがおすすめです。慣用句、漢字、ことわざ、歴史など、さまざまなかるたが発売されていますので、子どもの興味に合わせて、選ぶといいでしょう。
「百人一首」は、低学年には少し早いかなと思われるかもしれませんが、この時期にリズムだけで覚えておくと、やがて宿題として出される頃にはかなり役立ちます。宿題として覚えようと思っても、繰り返す時間の余裕がなく、つらい学習になってしまいがち。時間に余裕がある時期に繰り返し遊んで、親しみをもってもらえればいいですよね。

どうやると効果的? かるた遊びの秘けつ

かるたには、遊ぶ目安になる年齢が表示されていることが多いのですが、適齢期はそれぞれ。子どもは、興味があればどんどん覚えますが、逆に興味がなければ遊ぶことが苦痛になってしまいます。大切なことは、子どもが興味を示さないかるたでは、無理に遊ばせないということ。年齢はあくまで目安と考えてください。
ただし、入学前の方が時間をかけて繰り返し遊べるので、かるた遊びを始めるなら就学前から始めるのがおすすめです。

興味を持ったら、はじめは意味がわからなくても構いません。まずは覚えること。意味は、後になってわかればいいのです。
ことばのかるたなら、まずは耳で聞いて覚え、まねをして言ってみる。意味を知り、日常生活で使いこなす。図形のかるたなら、目で見て覚え、意味を知り、日常生活で使いこなす。この流れです。

2人から手軽に遊べるので、生活のスキマ時間を活用して繰り返し遊ぶことがポイントです。また、家族みんなや友だち同士で遊ぶことも競争心を掻き立てるので、上達の近道になります。

●大人+子どもが1人の場合
ひらがなや絵柄が見えやすいように子どもに向けて札を並べましょう。
まだ覚えている途中のかるたをするときは、しっかり覚えるために最後まで読んでから取るようにしてください。

●きょうだいがいる場合
きょうだいが一緒に遊ぶ場合は、平等になるように特別ルールを設けてあげましょう。
一番小さい子に向けて札を並べる、読んでいる途中で取らないことに加え、覚えている札は近くに置いてあげるなどの配慮も大切です。
チーム戦として、ママと上の子、パパと下の子がペアとなって争うのもおすすめです。

こんどう たかこ

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