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年末年始に始めてみよう!かるた遊びで子どもの学習意欲を高める


子どもを育てる経験は、たくさんの喜びや感動を味わうことができます。その一方で、責任の大きさから、「あの時、もっと〇〇しておけばよかった」と反省や後悔の連続だったりもします。今回は、「子育てはやりなおせるの?」「もしできるなら何歳まで可能?」という問いに、子育て心理学の観点からお答えしていきます。

生まれたその日からいきなり高速運転! だから育児は難しい

我が子を産んだその瞬間から、親としての全力疾走がスタート。育児は初心者運転や慣らし運転が通用せず、いきなり現場へと放り込まれます。それゆえ、だれもがたくさん悩み、時には失敗をすることも……。

そんな日々を後々振り返ると、思い出すのは、
・イライラして、思わずひどい言葉を子どもに口走ってしまったこと
・抱っこしてあげればよかったのに、それに応じられなかったこと
・夜、我が子がスヤスヤと眠る姿に、「ごめんね」「言い過ぎちゃった」と反省したこと
などなど、自分のダメ親ぶりばかり。過ぎた過去を責め、「もう取り返しがつかない」「やりなおしはできない」と悔やんでは、気分をどっと落ち込ませてしまいます。

私の子育て、やりなおせるものならやりなおしたい!

しかし、育児は本当にやりなおしがきかないものなのでしょうか? カウンセリングをしていても、よくこの話題にぶつかり、「育児はやりなおせるのですか?」「何歳までなら間に合いますか?」と聞かれることがあります。

そんなとき、私はいつもこうお答えしています。
「たしかに、やってしまったこと、言ってしまったことは、もう過去のことですから、『何もなかったこと』にすることはできません。でも、そこでこじれてしまった関係や、足りなかった愛情を悔やんで、いつまでも引きずってしまうのは非常にもったいないことです」と。

後悔するという感情は、同時に、何らかの気づきもくれるものです。過去に対する「ああすれば……」という思いは、前に進むチャンスでもあります。過去にできなかったことは、今、実現していけばいいのですから。

私の子育て、やりなおせるものならやりなおしたい!

親が悔やむ「〇〇してあげればよかった」の“〇〇”の部分。これをよく見ると、そこには、ある共通項があることが分かります。それは、「親子関係のあり方」についての後悔です。

・抱っこしてあげればよかった
・もっとかまってあげればよかった
・もっと笑顔でいてあげればよかった
・あんなに強く叱るべきではなかった

このように、その当時の自分の関わり方を振り返っているケースが圧倒的だということです。これを、心理学では、「アタッチメント」に関する後悔と捉えます。

アタッチメントとは、簡単に言うと、「親子の精神的な絆」を指す心理用語で、それが強いほど強固な絆に結ばれた親子関係、弱いと絆が希薄、ということになります。子育ての土台となる大事な要素でもあるため、過去に叶えられなかった場合、あとで後悔として現れやすいのです。

どうやると効果的? かるた遊びの秘けつ

親の後悔ナンバーワンのアタッチメント。子育ての基礎的な土台部分なので、不足すると、子育てに諸々の不具合が出てきやすくなります。たとえば、最近イギリスで行われた6000人以上の子どもたちを対象とした大規模研究でも、アタッチメントと将来の行動パターンには、相関が見られることが分かりました。

・親子のアタッチメントが強いと将来の問題行動にはつながりにくく
・それが弱いと、問題行動につながりやすい
・また、母親とのアタッチメントが弱い男の子は、後々、攻撃性や敵対心が増加し、問題行動につながりやすい

このような点が明らかになっています。

私の子育て、やりなおせるものならやりなおしたい!

理想論で言えば、0歳の段階で、屈強なアタッチメントを形成できれば、それがベストです。でも実際には、0歳から、100%完璧な親なんてどこにもいません。だれもが、良いとき悪いときの波を経験し、多かれ少なかれ「ああすればよかった」と感じているものです。

幸い、アタッチメントは何歳の子でも形成することができることが分かっています。だから、もしアタッチメント関連で「ああすればよかった」と感じたら、それをきっかけに、その再構築に取りかかりましょう。

私の子育て、やりなおせるものならやりなおしたい!

私は、育児の様々な後悔には、「育てなおし、育ちなおし」をおすすめしています。親にとっては、我が子はいつまでも子どもです。そして、子どもにとって、親はいつまでも親。もし、「ああすればよかった」ということがあれば、親は子どもを育てなおしすればいいし、子どもは育ちなおしをすればいいのです。

だから、
・「もっと抱っこしてあげればよかった」と思ったら、今、抱っこしてあげてください
・もう抱っこできないくらいに重くなっていたら、ひざの上に乗せてあげてください
・ひざの上さえ重かったら、ギュッとハグしてあげてください
・十分な関わりを持てずにきていたら、今、真摯に向き合ってあげてください
・笑顔が足りていなかったことを悔やんだら、今、たくさん笑ってください

もし後悔したら、そこで足踏みをするよりも、前に進みましょう。何歳だって、「育てなおし」をすればいいのです。そうすれば、子どもたちは、「育ちなおし」をすることができます。

佐藤 めぐみ

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