NEW

2021年10月、東京都世田谷区に完成した全37邸の「プレミスト世田谷喜多見」。四季の緑に包まれた利便性のある暮らしを追求してきた家づくりのスタイルが、コロナ禍のニューノーマル時代に注目を集めることになりました。この物件で大和ハウス工業が目指したものは?企画担当者の中野がお伝えします。
―緑道に寄り添うゆとりの環境で家族を育む
ターミナルエリアの新宿から程よい距離感※1にありながら、「国分寺崖線」の伏流水や多摩川水系が生み出す自然を享受できる世田谷区は、都心通勤者のベッドタウンとしての役割を長く担ってきました。未来の緑を守る自然保護活動「みどり33」※2やファミリー・サポート・センター事業※3、保育施設の待機児童数0人達成※4など住みやすさの向上を目指す取り組みでも知られており、「2021年 関東住みたい自治体ランキング」では第2位を獲得※5しています。

世田谷区の西部・喜多見エリアで「プレミスト世田谷喜多見」のプロジェクトがスタートしたのは2018年。小田急小田原線「喜多見」駅から徒歩8分※6、世田谷通り※7から一歩入った穏やかな街並みの住宅地に広がる敷地には、かつて木々に包まれた大きな住まいが建っていました。敷地の北側には野川※8へと繋がる滝下橋緑道※9が隣接し、自然の潤いを添える散策路が約300m続いています。
中野「敷地で感じたのは眺望の良さでした。北側は区の緑道なので建物がありませんし、この地域は第一種住居地域なので、建つ建物の高さにも制限があります。また、世田谷区から滝下橋緑道を2020年に整備(2021年整備完了)するという情報をいただいたので、その計画に合わせて植栽を作り込めば、より美しい景観を作れるという期待がありました」

中野「「喜多見」駅の乗降数や属性調査、昼夜の街歩きを重ね、どんな方が住んでどんな暮らしをされているのかを調べたところ、やはりお子さまのいるファミリー層が多く、駅でも学生さんが多い印象を受けました。野川や滝下橋緑道、きたみふれあい広場※10など緑に親しめる環境があり、喜多見商店街※11をはじめ商業施設※12の利便性もある。世田谷区は子どもや教育の支援制度※13も充実しています。そこで教育を大切にする子育て中のファミリーをメイン層に、充実した暮らしを送っていただける住まいを構想していきました」
「プレミスト世田谷喜多見」のコンセプトは「Next Air※14
中野「もともとは“住宅地の中に新たに生まれる多層建築物として、新しいことや命を育む”様子を表現していましたが、コロナ禍を経て“世田谷の地に寄り添って家族に新しい風を吹かせる”という、新たな暮らし方を提案するワードとなりました。 日々の家事が簡単に済むことで、住まう方の生活にゆとりが生まれるよう、使いやすい動線を意識した間取りや家事が楽になる設備を導入。忙しい子育てファミリーだけでなく、シニア層にも魅力を感じていただける住戸を目指しました。
「喜多見」という地名は、喜ぶ・多い・見ると書きます。ここに建てるマンションも、喜びが溢れる住まいにしたいという思いがありました。そこで喜びを「暮らしの中の喜び」「つながる喜び」「育み成長する喜び」「安心のある喜び」の4つに分類し、住居のさまざまな部分に散りばめています」
―緑と調和した佇まい
  • 住棟南側(5階建)と住棟北側(4階建)がV字型に配置された「プレミスト世田谷喜多見」。低層が多い住宅街の中で存在感を放ちながら、柔らかく周辺に溶け込んでいます。
    中野「住棟南側は各住戸を雁行させ、全ての住戸が真南から光を受けられるように。見た目にも威圧感のない柔らかい印象をつくりました。建物の面にもガラスを使用して空が反射する軽やかなイメージにし、壁面も横分節のデザインにすることで全体の高さ感を抑えています。住棟北側は4層目をセットバックさせてルーフバルコニーを設け、滝下橋緑道の緑景や陽光をより感じていただける仕掛けをつくりました。こちらも軽やかな素材を多用し、緑道との調和を意識してすっきりと美しく見えるように仕上げています」
  • 敷地の北東部にあるメインエントランスは、住棟とは対照的に、重厚感を持った佇まいを見せます。
    中野「“住まう方が安心でき、他の方には入りにくい”というセキュリティに配慮した大庇のウエルカムゲートを設けました。大庇を受ける壁は大判の石積にし、ゲート奥に見える建物にはボーダータイルを採用。荒々しい自然な風合いを出しました。入口植栽帯の立ち上がりも積層風に盛り込み、立ち上がりの手前や高木の足元にしっかりと緑量を入れ込むことで、緑が溢れるイメージを作っています」
  • 洗練されたイメージを醸成するため、使用する素材には特にこだわったという中野。
    中野「外壁や植栽の足元、アプローチの床材などに色・形状・大きさの異なる数種類のタイルを使用しています。周辺の緑や土になじむアースカラーの色合いや、細かい凹凸やたたきの入った自然な風合いが出せるよう、何度も試作を重ねました。年月が経ち雨風に打たれる中で色合いや質感がさらに深みを増し、住居に風格が備わっていく様子をイメージしています」
  • 植栽で最も大切にしたのは季節感。全長8mのシンボルツリーのシラカシをはじめとした常緑樹に、ヒラドツツジやイロハモミジなど、四季の変化を感じられる樹種がバランスよく配置されています。
    中野「北側の緑道は落葉樹が多く、季節でかなり景観が変化する楽しさがあります。その緑道と一体化できるよう、世田谷区からいただいた植栽計画を参考に、一年を通して開花や紅葉、落葉などで変化する樹種を選定しました。一方で敷地の北西部にある「キズナガーデン」はプライバシーを考慮し、使いやすい芝生と目隠しとなる常緑の樹種をメインに入れて、気兼ねなく使っていただけるようにしています」
エントランスからアプローチを抜けて共用部へ入る空間にも、さまざまな仕掛けが施されています。
中野「アプローチはエントランス擁壁のタイルを壁面や足元に引き込み、外と中の繋がりを感じられる空間に。壁一面にデザインの照明を仕込み、ラウンジへ導くイメージに。通路の進行方向にそれぞれ自然や風の流れをテーマにしたアートを配置し、視覚的な道標をつくりました」
  • アプローチを抜けると、憩いの場となるラウンジが。
    中野「ラウンジはダークカラーの床にカーキイエロ―のスツールを配置したモダンなイメージ。コロナ禍の需要に合わせてデザインを変更し、一角にテレワークやコワーキングにも使える「ワーキングスペース」を設けました。ちょっと住戸外で仕事がしたい、読書がしたいという時にピンポイントでご使用いただけます」
―ゆとりある暮らしを、住まいの仕様と設備で実現
  • 住居部はライフスタイルの変化を想定し、可変性のあるプランを採用したと語る中野。
    中野「お子さまが成長する、独立してご夫婦2人の暮らしが始まる…というように、状況が変わっても柔軟に対応できる間取りです。例えばリビング・ダイニングと部屋との仕切りにウォールドアを採用し、仕切りを取り払って拡張しても、空間として成立するようなデザインにしています。また、幾つかのプランに「キズナコート」「キズナスペース」という、多目的に使える収納空間を設けました※15。「キズナコート」はキッチンカウンターの近く、「キズナスペース」はリビング横に配置。中央の壁面にはペンで書き込みをしたりマグネットを留めたりできるホーローパネルを配置し、下部カウンターはデスクとしても使える高さに。大容量の収納としてはもちろん、お子さんの勉強や仕事のデスクに、または家族の伝言スペースにと自由に使っていただけます。こちらもコロナ禍に伴う在宅ワークの増加でワーキングスペースの需要が増加したことから、多くの反響をいただいています」
住居内には、毎日の暮らしを効率よく快適にする設備を数多く導入しました。
キッチンにはダイワハウスが独自に開発した「楽COOK(ラクック)」を採用しています※16。
中野「動きやすい導線で片付けや調理が楽にできますし、2人でも快適に作業ができるので、家事シェアができ、家族の時間も確保できます。ディスポーザも完備し、ゴミ処理の手間を省きました」

Kitchen

パウダールームにも、カウンターとボウルが一体化した偏芯ボウル仕様の洗面カウンターを設置。
中野「汚れがたまる継ぎ目がないのでお掃除も簡単。忙しい朝でも2人で使用できる広さです」

Powder room

この他にも、ユニバーサルデザインとして「安全性」「使いやすさ」「わかりやすさ」を意識した、さまざまな設備がちりばめられています。

Universal design

中野「このほかにも宅配ボックスや、予め指定の業者からの配送物を直接玄関で受け取れる「直達サービス」※20など便利な設備やサービスを提供しています。こちらも計画当初から導入が決まっていましたが、コロナ禍でさらに大きな支持をいただいていますね」
―使いやすさや安全を追求し、時代の要求に合った住居を
「プレミスト世田谷喜多見」に魅力を感じるお客様が集まる中で、新たな思いが生まれたと中野は語ります。
中野「私たちはずっと、使いやすさと安全性を第一に据えた住居を提供したいと考えてきました。コロナ禍でニューノーマル時代が到来し、住居内にいる時間が長くなるほど、お客様も同じ価値観を求めていることを感じ、今までの取り組みは間違っていなかったと実感しています。また同時に今までの常識に捉われず、もっと住まう方の働き方を考慮し細かく間取りを考えなければ支持される住まいは作れない、という気持ちもさらに強くなりました。計画前にどれだけヒアリングや調査をして、我々の想いだけでなくどれだけ第三者の意見を伺えるか。そのプロセスがますます重要になってきています。これからも現地調査を綿密に行い、喜ばれる住まいづくりに活かしていきます。「プレミスト世田谷喜多見」は竣工済で完成した建物を見ていただけますから、北側の眺望や周辺環境、駅からの距離、そして住戸設備などをご自分の目と足でお確かめいただければ幸いです」
※1 徒歩8分の小田急小田原線「喜多見」駅から「新宿」駅まで直通16分[通勤時17分]:小田急小田原線(各停)利用、「成城学園前」で小田急小田原線(急行)に乗り換え(通勤時は「成城学園前」で小田急小田原線(通勤急行)に乗り換え) ※所要時間は日中平常時のものであり時間帯により異なります。
※2 2032年までに緑被率33%を目指す取り組み。緑被率は敷地面積に対する緑地面積の割合で、樹林、草地、農地、園地等を含む。※平成28年度 世田谷区みどりの資源調査より
※3 世田谷区社会福祉協議会ホームページより
※4 2020年 0~5歳児保育施設待機児童数0人達成 ※2021年1月現在 世田谷区ホームページより
※5 suumo調べ:調査対象:関東圏(東京都、埼玉県、千葉県、茨城県)在住の20~49歳の男女を対象にインターネット調査を実施。本調査期間:2021年1月4日(月)~2021年1月15日(金)
※6 約640m
※7 約110m・徒歩2分
※8 約250m・徒歩4分
※9 約20m・徒歩1分
※10 約570m・徒歩8分
※11 約200m・徒歩3分
※12 信濃屋喜多見駅前店(約680m・徒歩9分)、丸屋(約350m・徒歩5分)、たぐちフーズ(約430m・徒歩6分)、サミットストア喜多見駅前店(約660m・徒歩9分)
※13 世田谷区ホームページ「子ども・教育・若者支援」、世田谷区観光ホームページ「エンジョイ!SETAGAYA―数字で見る世田谷の特色」より
◆支援活動の一例/子育て相談・支援、子どもの活動支援、こどもの学び・遊び場支援、青少年リーダーの育成、子育てのバリアフリー推進、ノーマリゼーション推進、子どもの人権擁護、障害児教育相談 他
※14 「Next Air」は、新しい生活様式やリモートワークへの対応が求められる現代、街と自然の恩恵を享受しながらニューノーマル時代の生き方や暮らし方に寄り添うことで、日々の生活に新風(Next Air)を吹き込む本物件の商品性を表現したコンセプトワードです。
※15 G2、Hタイプ除く
※16 C、G2タイプ除く
※17 A、Cタイプ以外の住戸についてはキッチン出入口部分のみとなります。
※18 「Tebraキー」は(株)シブタニの商品名です。
※19 採用箇所については、「リビング・ダイニング」「洋室」「サービスルーム(納戸)」「キッチン」「廊下」「ウォークインクローゼット」「納戸」「キズナコート」「キズナスペース」「マルチスペース」のフローリングシート及び建具・収納建具扉面材(ハンドル廻り、ガラス等は除く)となります。また、全ての菌やウイルスに対して効果を発揮するものではありません。詳しくは係員にお問い合わせください。
※20 配送対象提携業者につきましては係員にお問い合わせください。またサービスには使用細則があります。詳しくは係員にお尋ねください。

※徒歩分数は1分=80mとして換算し、端数は切り上げています。
※掲載の現地周辺概念図は、周辺の立地を概念化したもので、地形・建物形状等は実際とは多少異なる場合があります。
※掲載の住居内写真は建物内モデルルーム(Dタイプ・304号室、Eタイプ・305号室)を撮影したものですが、全タイプ同一の仕様です。照明・家具・家電・調度品は販売価格に含まれません。
※掲載の間取りは、設計図書を基に書き起こしたもので、形状・色等は実際とは多少異なる場合があります。

◆プレミスト世田谷喜多見の詳細につきましては、下記リンクより公式サイトをご覧ください。