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プレミストタワー白金高輪の誕生と輝きを生み出す取り組みについてお伝えした第1回。第2回は人をつなぎ愛着を持っていただくための「共用部・専有部」の作り方についてお伝えします。
安全性と開放的な交流を叶えた3階共用部
2棟の旧分譲マンションから移り住む方と、新しく分譲マンションに住まう方。建て替え事業で生まれる新たなコミュニティの融合を目指して、プレミストタワー白金高輪が提示した一つの答えが3階の共用部でした。
髙橋:「3階には、風の流れや街の賑わいを肌で感じられる開放的な共用空間を設けました。木目調タイル貼りの「ブライトラウンジ」や石づくりの「ライズラウンジ」、そして他にも人工芝を敷いたスペースや、ウッドデッキを設けた一角など、多目的に使える多彩な空間を作っています。そして一角には「オーナーズキッチン」としてカウンターキッチンやテーブルを設け、食を通して交流が広がるような仕掛けを作りました。
各空間はそれぞれインナーコリドー(回廊)で繋がり、居住者は室内から外に繋がる緑や外の風景を心地よく眺めながら過ごすことができます。共用部はオープンになっていて外からも見えるので、丸や波紋など自然を象った天井や照明を配置して、エントランスと同じように外から見上げて楽しんでいただけるようにしています」
もともと3階には建物の耐震性を高める「制振ブレース」を入れて開放的な緑の空間を作る計画があり、住居の安全性を求める地権者さんからも支持を獲得。建て替え事業を象徴する大きなテーマとなっていました。
髙橋:「ただ初期設計は、制振ブレースを見える形でそのまま建物の外周部に設置して内側に通路を作る、というものだったので、空間をより有効に使えるよう再検討しました。制振ブレースを柱の内側に埋め込むことで、住民の方々が外部との緑のつながりを感じながら憩えるような広々とした空間を生むことができましたね」
地下2階には「オーナーズサロン」と「コーチエントランス」を設置。共用部を充実させるため、法律的に容積緩和を受けられる地下を活用しました。
髙橋:「地下は天井や壁面の色調・質感を重厚で落ち着いたイメージに整え、大人の隠れ家や迎賓といった雰囲気を感じていただけるようにしました。散歩ができお子さん連れでも使えるような3階と、美味しい料理やお酒をじっくり楽しめる地下2階。集う方や嗜好に応じた使い分けをしていただけるようになっています」
  • 髙橋:「植栽は総合設計制度※1の規則を遵守し、防風植栽を一定の間隔で植えながらも自然に即したイメージを醸し出せるようにしています。エントランス横に立つシンボルツリーは、春に白い花を咲かせるコブシの大木を、公開空地※2の広場には、秋に紅葉するドウダンツツジの大株を。周囲には桜も植えました。幹が太く力強い樹木を中心に、四季を感じられる植栽を入れています。また3階の共用部には全方位に壁面プランターを設置し、低層の植栽と立体的に繋がっていくようなイメージを醸成しました。
    公開空地の広場は、区画の目の前に入る店舗と連動する形で、内外の方に憩いの空間として使っていただけるよう、飛び石やベンチを置きました。手すりに照明を入れこみ、夜も間接的に柔らかい光が灯るような空間にしています」
専有部もニーズに合わせたグレードを設定
専有部でも、多くの方々が居住への想いを実現できるようなプランニングに取り組んだという髙橋。
髙橋:「専有部はご提案プランを3グレード+最上階グレードの計4グレードに分け、他のマンションと差異化を図りながらお客様が求める品質に応えられるような仕様にしました。モデルルームも1部屋は購入のメイン層である40代のパワーDINKS向けに、もう1部屋は最上階の設定で50~60代の経営者ご夫婦向けに作成、特別注文のオリエンタルカーペットを敷くなど質の良い調度を揃え、明確な生活イメージを持っていただけるようにしました」
髙橋:「全グレード共通としては天井カセット型エアコンや全熱交換器付き24時間換気システム、防音性能が高い「T-3サッシ」を採用していること、上のグレードではフローリング挽板や洗面2ボール、ミーレ2ノック式食洗器、さらに最上グレードでは天井高約2800mmや全居室床暖房、玄関ドアや共用廊下のグレードアップなどが大きな評価ポイントとなりました。販売中もグレードの設定に納得いただくお客様が多く、特にラグジュアリーグレードについては高い評価をいただくことができました」
2023年1月末には引き渡しを終え、新しい居住空間として始動するプレミストタワー白金高輪。長い年月を経ていろいろな人たちの想いがようやく形になり、ひときわ感慨深いものがある、と髙橋は言います。
髙橋:「私は2017年からこの建て替えプロジェクトに参画しましたが、当初からずっと関わってきた部署の方から建て替え決議や地権者さんとの交流などの話を聞き、後半は理事会にも出席して共に歩んできました。新しく購入される方はもちろん、地権者さんからも内覧会で「綺麗だね」「いいね」という喜びのお声を数多くいただくことができ、改めて建て替えという素晴らしい事業に携われてよかったと感じています。ただ真価が問われるのはこれから。実際に生活する方が「住んでよかった」「建て替えてよかった」と心から感じていただける住まいに、また、地域の方々からも「愛される場所」になれば本当に嬉しいですね」
※1 「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に基づき、建築基準法で特例的に緩和を認める制度。
※2 総合設計制度を使用する上で容積・高さ緩和の条件となる、一般に開放され自由に通行または利用できる区域のこと。


※掲載の3階共用部配置CGは設計図書を基に描き起こしたもので、実際とは多少異なる場合があります。