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~ 「集団遊び」を通じて子どもの社会性を育む!~

一言で「遊び」と言っても、一人で楽しむゲームやテレビから友達との遊びまで、子どもの遊び方はさまざまです。ですが、なかでも「集団遊び」は、子どもの心身の健やかな成長に欠かせないもの。そこで、一般財団法人 児童健全育成推進財団の鈴木一光先生に、子どもが集団遊びで得られるものや、親の子どもの集団遊びへの関わり方などについてお伺いしました。

社会性の基盤となる子どもの「集団遊び」

人間は元々、退屈が苦手な生物としてつくられています。大人になると、仕事や趣味など、やらなくてはならないことや楽しむためにやることが色々ありますが、子ども時代にできることは限られているもの。そのなかで「遊び」は子どもにとって、生活のすべてとも言えます。
なぜなら、子どもにとって「遊び」は、単に退屈しないためや楽しむためだけのものではなく、遊びを通じて様々なことを学び発達していくからです。例えば、身体を動かす活発な遊びは、子どもの筋肉を発達させ、身体を丈夫にし抗病力を高めます。あり余るエネルギーの発散にも繋がるでしょう。

子ども同士での「集団遊び」は、家族以外の人と触れ合い、コミュニケーションをはかることで、社会でのふるまいを自然と身につけていく学習になりますし、成長するにつれて勉学を伸ばす基にもなるのです。

他者との関わりで「新しい自分」が作られる

では、仲間と遊ぶ集団遊びには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

一つは、ほかの子どもとの交流を通じて、親や兄弟と過ごす時間とは違う「新しい自分」が作られていくこと。社会には、様々な人がいて価値観も多様であることを知り、ほかの人の気持ちを想像、理解できるようになるなど、ほかの人とのコミュニケーションを通じて自分の中での他人への理解が広く深く形成されていくというわけです。

もう一つは、人が集まることで、自分一人では考えつかなかった新しい物事への興味やアイディアが生まれることです。ほかの子どもと話し、意見を交わすことで新しい遊びを思いつくなど、他者との交流によって視野が広がり、新しい考えを得るという経験ができます。これらのことは、ゲームなどの機械で遊ぶことや、一人遊びでは得られないものです。

葛藤や仲間とのケンカは、長い目で見守って

このように、集団遊びは子どもにとって刺激的で楽しいものですが、相手に合わせて行動したり、自分の気持ちを抑えなくてはなりません。それは、子どもにとって面倒なことでもあります。ときには、仲間内でケンカをしたり、環境が変わったときなど、なかなか遊びの輪の中に入れないことも。そんなときは、そっと子どもの背中を押してあげましょう。ここで気をつけたいのは、決して強制しないこと。「一緒に遊ぶときっと楽しいよ」「勇気を出して、ごめんって言ってごらん」などと優しく声をかけ、長い目で応援してあげることが大切です。

一日の終わりには、子どもが友達とどんな遊びをしたのか、ぜひ聞いてみてください。子どもの話から、家族の中では感じなかった思わぬ成長を知るかもしれません。また、親自身が子ども時代に友達と楽しんだ遊び方などを教えてあげるのも良いですね。

鈴木 一光

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