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今年こそかからない!重症化させない!~ 冬の大敵インフルエンザをもっとよく知ろう ~

毎年猛威を振るうインフルエンザ。家族一人がかかると、次々と感染リレーがはじまって、最後にみんなの看病をしたお父さん、お母さんも……。なんてこともありますね。今回取り上げるのは、知っているようで知らなかったインフルエンザの基礎知識。大川こども&内科クリニック院長、大川洋二先生にお話をうかがいました。

インフルエンザの特徴は「急な発熱」。風邪とは異なるサインを見逃さないで。

一般的に風邪は、まず鼻水が出たり、咳をしたり、なんとなく調子が悪いなという前触れがあってから、熱が出たり体が痛くなったりします。しかし、インフルエンザは「さっきまで元気に遊んでいたのに、急にだるそうになり、熱を測ったら38度!」というように、その特徴は38度~40度の急な発熱と、強い全身倦怠感。続く症状として、鼻水、咳、嘔吐、下痢、関節や筋肉、とくにふくらはぎの痛みなどがあります。
 「インフルエンザかな?」と思うと、ご両親は「早く病院に!」とあわててしまいますが、じつは発熱してしばらくは検査してもわかりません。先ほど挙げたような症状が出てから10時間~12時間後でようやくチェックできるようになります。ですから、夕方発熱したからといって、夜間対応の病院にかけこむ必要はありません。ただし、意識がない、うわごとを言う、吐き続けるといった症状の場合は、ためらわずに病院に行きましょう。

解熱剤を怖がり過ぎず、賢く付き合いましょう。

病院に行くと、飲み薬、吸入薬などを処方されると思いますので、水分補給しながら、50~60%程度に加湿した室内で安静を保ちます。
 熱対策として、一般的にはおでこを冷やしますが、嫌がるようなら、首元や脇の下など血管の多いところにタオルで巻いた冷却枕をあててみましょう。最近は、リュックのように背負うように装着して脇を冷やす製品もあります。それでも嫌がるようなら無理して冷やさなくてもかまいません。本人が気持よく過ごせることを大切に考えてあげてください。
 また最近は解熱剤に対して、「熱は自然に下がるから解熱剤は必要ない」または「熱が出たらすぐに解熱剤で下げた方がよい」と意見が両極端にわかれているように思います。高熱の状態が続いていれば体は弱ります。逆に、38度から39度代であっても元気(で水分もよくとれる状態)であれば解熱剤は必要ありません。お子さんのコンディションを見ながら、臨機応変に対応することが大切です。

解熱剤を怖がり過ぎず、賢く付き合いましょう。

「予防接種したのに、かかっちゃった」なんて聞くと、わざわざ接種しなくてもいいのかな? と思いがちですが、予防接種は、感染の20~50%阻止しているといわれます。たとえ感染したとしても、予防接種していれば重症化を防ぐことができますから、早い時期に予防接種をすることをおすすめします。
 また、インフルエンザは家族が団結して予防することが大切です。たとえ子どもが接種したとしても、親がウイルスを持ちこみ、いっしょに暮らしていれば子どもにも感染します。予防接種の習慣が広がれば、社会的な免疫力が高まり、結果として大流行を防ぐことにつながります。

大川 洋二

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