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心豊かな時間を手に入れるために、家事や育児を「人に委ねる」という考え方があります。上手に委ねることで、家族の笑顔が一層増える効果も期待できます。
家庭を切り盛りすることは、誰にとっても大変なことです。やるべきことが多くなるほど気忙しくもなりますし、ミスや事故などの可能性も高まります。また、家族だけで育児や家事を抱え込んでいると、疲れきってしまうこともあるでしょう。新鮮な気持ちで毎日を過ごすためにも、プロの力をうまく借りてみませんか。
さまざまな人が関わることで、新たな気付きや学びに恵まれることがあります。また、「委ねること」で時間を得て、大人の笑顔が増えれば、子どもの笑顔も増えるはず。
ここでは、リアルな経験から、育児や家事のプロの手をうまく借りる方法をお伝えします。
お仕事はもちろん、冠婚葬祭や通院など「子どもを同伴しにくいお出かけ」の機会は、よくあります。子どもを誰かに委ねる「技術」をあらかじめ身に付けていれば、急な用事ができても安心です。また育児に疲れ切ってしまわないためにも、親子分離によるリフレッシュは必要でしょう。
たとえば、シッターさんは保育のプロ。数時間の保育をお願いするだけでも、子どもについて客観的な見方を聞くことができますし、子育てのコツなどを伝授してもらえることがあります。シッターさんなどにわが子を委ねることは、親子分離のためのよいレッスンだととらえてみませんか。
①良質の派遣業者を探すこと
シッターさんを紹介してくれる派遣業者は慎重に。保育料金を比べるときに、数百円の違いにこだわらないこと。また数件電話で話すうちに、その対応の仕方から派遣業者の質そのものが推察できるようになります。
②派遣業者とのコミュニケーションを密に
有資格者（保育士・司書など）のシッターさんはいないか、尋ねてみましょう。そしてシッターさんが自宅に来てくれたら、シッターさんとの会話をおっくうがらずに、プロへの尊敬の念を持って接したいものです。
③シッターさんへのお願いの仕方
シッターさんには、簡単でよいのでわが子の情報をまとめて伝えましょう。持病やアレルギーなどはもちろん、好きなもの（遊び、キャラクター、話題、食べもの、口グセなど）などです。また飲料水と「子どもの好きな食べもの」を用意しておきましょう。
④帰宅したら、まずは愛情表現
わが子を預け終わって再会したら、まずは優しくハグしましょう。たとえ短時間でも距離を置くことで、親子の関係性はより濃密になります。できればわが子にシッターさんの評価を聞いて、次の人選にいかせればよいですね。
お子どもがいると、食卓の食べこぼしなど小まめな掃除に追われて日々が過ぎていくものです。その反面、手間がかかる特別な掃除には、手が回りにくくなります。たとえば、台所の換気扇や、網戸、窓ガラス。シーズン前のエアコンの掃除や、水回り（風呂場・トイレ・シンク）などです。「一人で小さな子どもの面倒をみながら、徹底的に掃除もする」というのは、現実的な話ではありません。
子どもを伴っての作業の大変さを想像するだけでプレッシャーに感じる掃除こそ、慣れたプロにお願いすべきなのです。プロは道具も洗剤も、専門的なものを使いますし、たとえ短時間でもあっという間にピカピカに磨き上げる技術を持っています。
注意したいのは、「掃除するスペースの範囲」「支払う金額の上限」「時間の制約」「必ずやってほしいことと、やらなくてよいこと」を業者さんに的確に伝えること。そして、作業直後は洗剤の臭いが残ることもあるので、日中の早いうちにお願いし、換気できれば理想的です。
このように、家族だけで頑張り過ぎないことが、幸せな時間管理術の基本です。人に委ねることで生まれた時間を何に使うか。考えるだけでワクワクしませんか？
