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~ こう話すとうまくいく!ポジティブ・コミュニケーションのコツ5選 ~

親がうっかり口にしている言葉で、子どもがしっかり傷ついていることがあります。というのも、私たちがスルーしてしまいそうな言葉の中に、心理学的にネガティブなものがたくさん含まれているから。今日は、ひそかに心にダメージを与えるNGフレーズをピックアップし、心理学的に解説。お子さんとのポジティブ・コミュニケーションのヒントとしてお役立てください。

NG1:ないないフレーズ

道路で地団駄を踏んでいる我が子。座り込んで大泣きしている……。そんなとき、
「道路に座らないの!」はNGフレーズ、「立ち上がりなさい」がおすすめです。
 
>>子育て心理学で解説:
人は否定文よりも、肯定文の方が心理的に受け入れやすいことが分かっています。「止まらないで」よりも「歩きなさい」、「とぼけないの!」よりも「こっちを見て」。「やって欲しくないこと」ではなく「やって欲しいこと」を伝えましょう。

NG2:他人軸フレーズ

公園で遊んでいると、すぐに泣いてしまう我が子……。そんなとき、「そんなに泣いてばかりいたら、恥ずかしいよ」はNGフレーズ、「ほら、涙をふいてあげる。その方が気持ちいいよ」がおすすめです。
 
>>子育て心理学で解説:
誰でも人目は気になるもの。でもその程度は人それぞれ。中には他人の目を気にしすぎてしまう人もいます。親が人にどう思われるかばかりを気にしてしまうと、子どももそれを吸収し、その結果、その子の自分軸が確立しにくくなります。人目で行動するのではなく、自分の意思で動ける子にするために、他人軸が中心のフレーズは避けていきましょう。

NG3:ざっくり否定フレーズ

キッチンで料理中。ちらっと子どもの様子を見に行ったら、リビングがすごいことに! そんなとき、「いつもいつも散らかして。なにもかもグチャグチャじゃない!」はNGフレーズ、「(あらら、と思いつつも)さぁ、もうすぐご飯だから片づけるよ。じゃあ、このペンは全部あの白いケースに入れて。あとこの画用紙は……」がおすすめです。
 
>>子育て心理学で解説:
子どもを注意する目的はただ1つ。望ましい行動を促したいからです。NG例は現状に文句を言っているだけ。「いつもいつも」「なにもかも」とざっくり大きく否定しているものの、具体性に欠けるため、子どもは動きたくても動けません。おすすめフレーズのように具体的に何をすればいいのか、目的がはっきりと分かる注意を心がけましょう。

NG4:一発撃沈フレーズ

急いで夕食の支度をしていたら、うっかりタマゴが落下! 床がベタベタに……。そんなとき、「もう最悪!」「あぁ最低!」はNGフレーズ、「あぁ、割れちゃった~! もったいないけれど、もう仕方がない。まずは料理を仕上げて、あとで掃除しよう」がおすすめです。
 
>>子育て心理学で解説:
最低、最悪の本来の意味は、もっともひどいということ。だから使うのは人生で1回きりのはずなんです。でもその割には頻繁に耳にしますね。「最低」「最悪」は、一瞬でイライラを勃発させる起爆フレーズ。起こってしまったことを嘆くよりも、未来志向で「じゃあ何をすればいい?」を考えるクセを、親自ら示していきましょう。

NG5:白黒はっきりフレーズ

来週、学校でテスト。前回がイマイチだったから、今回は欲を言えば90点、いや100点! そんなとき、「今回は絶対にがんばらなくちゃ!」はNGフレーズ、「大丈夫、ベストをつくしておいで!」がおすすめです。
 
>>子育て心理学で解説:
このNG例は、これまでの中でも一番のネガティブ度! 「絶対」のほかに、「決して」「必ず」「~~しなくちゃ」「~~すべき」などがこれに含まれます。親は励ましているつもりでも、子どもはプレッシャーを感じています。なぜならこれは「0か100か」発想で許容範囲が極端に狭いから。言われた方は「失敗は許されない!」と空回りし、実力が出しにくくなります。OK例のように、控えめでもポジティブな色みのある言葉で励ましてあげた方が、逆に本領を発揮しやすくなります。

佐藤 めぐみ

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