アタッチメントとは、「愛情」や「愛着」を表すことばです。特に子どもが親や保護者に対して形成するアタッチメントは、子どもの心の発達においてとても重要だと考えられています。親が子にほどこすマッサージは、子どもの疲れを癒すだけでなく、直に肌に触れることや会話などのコミュニケーションを通して、こうした親子間の愛情の絆を一層深めることができます。一日の終わり、子どもが眠りにつく前のちょっとした時間を、子どもと向き合う大切なひとときにしてみましょう。
マッサージは、お風呂上がりに行うのがおすすめです。このとき、お子さんは裸のままで。直に肌に触れてあげることが子どもの安心感を育て、親子の絆を深めることになります。
寝る前だとさらに「おまじない」のような効果もあります。子どもがうとうとしたときというのは、一番ことばが潜在意識に残りやすいためです。たとえば、脚をマッサージをしながら「あしが速くなりますように」、お腹だったら「いっぱい食べられますように」などといった声掛けをしてみましょう。
マッサージをするときは、常に笑顔で子どもと向き合うようにするのが大切です。1歳を超えると、腕や脚を動かしたり、むずかったりするかもしれませんが、決して「じっとして!」と指示を出してはいけません。子どもが嫌がったらやめればいいのです。そのうち、マッサージの間は親が自分のことだけを見ていてくれると認識すると、叱られた後などに自分からマッサージをせがむようになります。