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まずは親しんでもらうことから!~体感型のアートで子どもの感性を伸ばす!~

秋は気候も涼しく集中力の続きやすい、アートを楽しむためにぴったりの季節です。自宅でのお絵かきから背伸びをして、いきなり美術館に行くのもいいですが、静かに展示を鑑賞するだけでは子どもが飽きてしまうことも。そこで今回は子どもの感性を伸ばす体感型のアートについてご紹介いたします。岐阜県にある屋外パビリオン「養老天命反転地」の広報、田中さんにお話を伺いました。

意外性に満ちた体験が子どもの感性を育みます

お子さんの感性、想像力を育てるためには何が必要でしょうか。それは、未知の体験です。例えば、野山を遊び場にしているお子さんは、自然の景色、色彩を目にする機会があります。そういった経験があると、山の風景を描く際に、木の葉っぱの色はすべてが緑ではなく、黄色やオレンジがあり、木にはどういう虫がついているのか知ることができ、絵の色彩や構図に想像を広げることができます。しかし、私たちが普段暮らしている街は代わり映えのしない風景が続き、目新しい体験のできる場所が減っています。そういった意味で、芸術は未知との遭遇ですから、楽しく体を動かしながら触れ合える芸術は、お子さんの新たな可能性を広げるための機会としておすすめです。

「危なかった?」「どうしたらいいんだろう」が子どもの成長機会に

養老天命反転地は、日本芸術大賞を受賞した荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏の作品です。平坦な道はほとんどなく、お子さんは自分がどう進めばいいのか歩きながら考え、ときには「あぶないっ!」とバランスを崩しながら進んでいきます。あえて不親切な造りにすることで、体験する人が「思考する」不思議な空間になっているのです。迷路のようなパビリオンでは、一生懸命頭を使い「ここさっき通った!」「あれ?また戻っちゃった!」と、出口がどこにあるのか探します。そういった経験は、実生活で見知らぬ土地を訪れる際、どうすればいいのか判断するときの力になるでしょう。芸術を体感する中での学びが、日常生活につながるのです。

【代表的な作品たち】
子どもの成長には、失敗から学ぶことが不可欠です

体を動かして体験するアートでは、大人から見ると「危ない!」と思う場面もあると思いますが、すぐには助けにいかず、一度経験をさせてあげてください。大人は経験しているからこそ、次に何が起こるかわかりますが、子どもは体験するまでわからないのです。子どもは失敗も体で受け止めて、成長していきます。

そしてもうひとつ、芸術に触れる中で「あっ!」と心が動く体験をしたときは、大人だからといって恥ずかしがらずに、感じたことを声に出してみてください。お子さんと経験を共有することで、何気ない一言からコミュニケーションが生まれます。取っ付きづらいように見られがちなアート体験も、親子の絆を深める良い機会なのです。

養老天命反転地

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