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いざというとき慌てないために、インフルエンザについて知っておこう

秋から冬にかけて、毎年のように大流行するインフルエンザ。インフルエンザについて知っているようで、実はよく分からないという親御さんも多いのではないでしょうか。そこで、細部小児科クリニック院長の細部千晴先生に、インフルエンザの症状から予防法まで、様々な疑問をお聞きしました。

Q子どもが発熱! インフルエンザかどうかはどう見極めれば良いの?

A「突然、高熱が出たかどうか」がポイントです
インフルエンザの一番の特徴は、急な発熱。それも38~40℃くらいの高熱が出ます。子どもがついさっきまで元気に過ごしていたのに、急に38℃以上の高熱が出てグッタリ… などという場合は、インフルエンザの可能性大。一方で風邪は、鼻水、鼻づまり、咳、頭痛、発熱などの症状が1~3日ほどの時間をかけて徐々に現れます。

Q夜中、子どもが突然の高熱。インフルエンザかもしれないので、救急で診てもらうべき?

A子どもの様子や月齢から判断しましょう
子どもが高熱を出すと、心配のあまりオロオロしてしまいますよね。でも、慌てずにまずは子どもが「生後3ヶ月になっているか」「元気がなく、ぐったりしていないか」「水分が摂れず、おしっこの回数が少なくなっていないか」の3点をチェックしてください。これらのうち1つでも当てはまるなら、早めに医療機関へ連れて行きましょう。そのほか、嘔吐が続いたり、呼びかけても反応がない、受け答えがきちんとできない、意味不明の言動を見せるなどの意識障害や、けいれんが見られる場合は大至急受診が必要です。高熱が出ていても、子どもの機嫌が良く、眠れるようなら朝を待ってからの受診でも良いでしょう。

Qあまりの高熱に、子どもの頭に影響が出ないか不安で……

A熱が影響することはありませんが、合併症には要注意
一般に、熱の高さと病気の重さはあまり関係がなく、高熱によって頭に影響が出ることはありません。 ただし、幼小児は、気管支炎、中耳炎などの合併症を引き起こしやすく、喘息などの基礎疾患があると重症化しやすいので、注意が必要です。

Q子どもを病院に連れて行くとき、どんな服装をさせれば良いの?

A暑がっているなら薄着にして、放熱させましょう
高熱で子どもが暑がっているなら、上着を一枚脱がせて体温を放熱するようにしましょう。汗をかいたとき用の着替えも持っていくと安心です。また、移動中は、タオルでくるんだ保冷剤などを首すじ、脇の下や背中などに当て、体を冷やしてあげると良いですね。インフルエンザは非常に感染力の強い病気なので、病院でほかの患者さんにうつさないためにも、咳が出るようなら必ずマスクを着用させましょう。

Q問題

A生後6カ月から接種できます
インフルエンザ予防に最も有効なのは、予防接種。生後6カ月からワクチンを打つことができます。また、生後6カ月から13才未満の子どもは年に2回の接種が必要です。

Q問題

Aワクチン接種で完璧に予防できるわけではありません
実は予防接種を受けても、インフルエンザワクチンの効果はA型が60~70%、B型が26%。ただし、予防接種を受けていれば、たとえ感染しても重症化を防ぐことができます。インフルエンザウイルスによる脳炎や脳症などの合併症を引き起こすと、言語障がいなどが残る危険も。とくに6才以下の子どもの場合、インフルエンザワクチンは脳症の発症について有効性が認められたという報告があるので、必ず予防接種を受けさせましょう。

Q予防接種のほかに、インフルエンザの予防法はありますか?

A普段から免疫力を高めておくことが大切です
子どもの免疫力を高める鍵となるのは、早寝早起きや充分な睡眠、三食しっかり食べるなどの規則正しい生活です。また、ヨーグルトや納豆などの発酵物を積極的に摂らせて腸を健康にし、毎朝ウンチをする習慣をつけることも大切です。

細部 千晴

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