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moogleで負担なく隅々まで点検できます。

事例紹介

【大和ハウスリフォーム(株)】鉄骨造2階建住宅 20年点検

取材日:2014年3月20日

moogle(モーグル)導入概要

物件 ●鉄骨造2階建住宅
●1994年築
●奈良県大和郡山市
点検内容 ●20年点検
・床下構造の状態確認
・基礎の劣化、ひび割れ、カビ、シロアリ発生等の点検など

遠隔操作の狭小空間点検ロボット moogle(モーグル)。狭くて暗い床下を隈無く点検、施主みずからモニター画像で床下をチェック、確認。

住宅リフォームの「大和ハウスリフォーム」は、昨年から各地の営業所に「狭小空間点検ロボットmoogle(以下/モーグル)」を導入し、住宅の床下点検の作業性を向上させ、「狭くて暗い床下を這い回らなくてすみ、塵や埃でノドを傷めることもなくなった」と点検員の評価も高く、また施主さんの反応も「モニターで自分の目で確認できるので納得、安心です」とすこぶる好評だ。

関西支店の奈良営業所(西大寺・橿原)にモーグルを1台づつ配備し、営業エリア内の主にダイワハウス施主宅の定期点検を行っている。奈良営業所の竹垣正巳さんの話では、導入以来、モーグルは「フル運用の大活躍です。点検にうかがうと、おっ、これなナニ?と、たいていの施主さまはモーグルに関心をもたれます。それほどインパクトがあります」。

今回、モーグルによる床下点検でお訪ねしたのは奈良県大和郡山市にお住まいのSさん邸。ダイワハウスの築20年の定期点検だ。

玄関先で点検員の矢尾元伸さんが収納ボックスからモーグルを取り出すと、施主のSさんはやはり「おおーっ」と声をあげた。「なにコレ、これで点検するの?、なかなか面白そうやなあ」と点検そっちのけにモーグルに興味を示された。モーグルは、狭小な空間、つまり人が立ち入りにくい狭い空間や危険な場所に人に代わって立ち入り、点検作業などを行うために大和ハウス工業が開発したロボットで、矢尾さんの説明に、Sさんは「ダイワハウスさんって、こんなんも開発するの。知らんかったなあ、すごいなあ」と感心した。

機材はモーグル本機にコントローラー、それとモニター用のパソコン。バッテリーを本機に装着してスタンバイ。矢尾さんは点検作業のベテランで、モーグルの操縦も試作段階から関わっていて習熟している。Sさん邸の床下構造も設計図面での事前準備ですでに熟知し、モーグルが辿る点検のコースもイメージできている。モニターを立ち上げ、洗面所の約50㎝四方の床蓋を開けて床下にモーグルを設置した。準備はこれで整い、モーグルはゆるゆると床下を進んだ。その様子は、すべてモニターに映し出されている。

床下図 1F間取り

モーグルには移動用と点検用の2台の高性能カメラが搭載され、LED照明で暗い床下を明るく映し、モニターを見ながら矢尾さんは巧みにモーグルの進路をコントロール。移動用カメラの視野角は75度、点検用カメラの水平視野角は51度で左右の可動範囲は240度、上下の可動範囲は93度。カメラは光学21倍のズームで、ほかに距離センサーも付いている。モーグルは無線による遠隔操作のため、入り組んだ構造でも制限なく移動ができ、15㎝までの段差なら軽々と乗り越えられる。

点検するのは、基礎のひび割れ、土台の腐食、コンクリートの剥離、水漏れ、鋼製土台などのボルトのゆるみ、そしてシロアリ被害などだ。矢尾さんは「基礎はコンクリートですが上に木軸があってシロアリの被害がないとはいえないんです。被害に至ってなくても蟻道は要チェックです。また細い、目では見逃しそうなクラック(ひび割れ)でもモーグルの鮮明な画像を拡大するとよく分かります。モニターにはひび割れ幅を比較できるスケールも表示されるので正確に把握できます」と施主のSさんに説明する。

傍らで、Sさんもモニターで床下の状態を確認。「きれいなもんやな」とSさんの呟きに矢尾さんは「いまのところまったく異常なしです」。「それにしても自分の目でチェックできるというのはいいな」とSさん。モーグルは洗面所からキッチンへ、キッチンからダイニングへ、そしてリビングルームへとまったく危なげなく進んだ。途中、基礎の開口部をくぐり、床を支える無数の鋼製束や床下の配管をうまくかわし、箇所箇所の状況や状態を画像でモニターに送りつづけ、さらに玄関から和室を経て再びスタート地点の洗面所の床下へ。その結果は「まったく問題ありません」。

矢尾さんはこう話す。「これまでなら、台車に腹這いになって苦しい姿勢で点検したわけです。それに、床下は夏は涼しいですが冬は身体が凍えます。閉所、狭所が苦手な人にはできない仕事です。でも、モーグルのおかげで作業は断然楽になりました。コントローラで自由自在ですから、点検員にはすごくありがたい。服が汚れる心配もないですからうれしいです」。傍らのSさんが矢尾さんに「ラジコンみたいで、なんか楽しそうやな」と声をかけた。点検時間はおよそ30分ほどだった。

築20年のSさん邸の健康状態は、「いたって元気、健康」と判定されたが、後日、各点検箇所の写真を添付した詳細な点検報告書がSさんに届けられる。大和ハウスリフォームの営業担当、竹垣正巳さんは「最近のバリアフリー設計の住宅はどうしても床下が低くできていますから、今後ますますモーグルの出番は増えます。むろん、ダイワハウスの住宅だけに限らず、これからは一般木造住宅にもモーグルをアピールしていきたいと考えています」と話している。

モーグルは住宅リフォームにおける「住宅診断」に欠かせない点検ツールになるのではないだろうか。

床下点検口を開け、目視で床下の状況を確認したらモーグルをセット。その後はPCの画面を見ながらコントローラーで遠隔操作する。

鋼製束の間を縫ってスムーズに移動するモーグル。基礎の劣化や細かいひび割れを確認していく。

モーグルは点検用(上写真)移動用(下写真)の2種類の高性能カメラを搭載しており、点検用カメラは21倍ズームが可能。鮮明な映像をリアルタイムで見ることができるほか、静止画像の撮影もできる。

大和ハウスリフォーム(株)の点検員・矢尾さん(左)と営業の竹垣さん(右)。矢尾さんは「モーグルが登場したおかげで私ども点検員はいろんな負担から解放された気分です。ほんとうに作業が楽になりました」と話す。「モーグルは今後ますます出番が増えていくでしょう」と竹垣さん。

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狭小空間点検ロボットmoogle(モーグル)

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