宇佐神宮勅使門
大分県宇佐市に鎮座する宇佐神宮は、全国四万社余りの八幡社の総本宮であり、その本殿は八幡造り(はちまんづくり)と呼ばれる様式で建てられていて、奥殿を「内院」・前殿を「外院」といい、国宝に指定されています。一之殿が神亀2年(725年)、聖武天皇の勅願により現在の場所に建立され、つづいて天平5年(733年)に二之殿、弘仁14年(823年)に三之殿が建立されました。本殿祭神は、一之殿「八幡大神」、二之殿「比売大神」、三之殿「神功皇后」がそれぞれにお祀りされています。 |
八幡大神が祀られている一之殿 |
また、聖武天皇は神宮の造営と共に神宮弥勒寺を建立し、弥勒菩薩、薬師如来を本尊としました。これにより国東半島に六郷満山寺院がたくさん造られ、八幡信仰は、やがて古代仏教と融合して「神仏習合」となり全国へと広まっていくことになりました。 古くから鎮守の神として広く親しまれてきた宇佐神宮は、観光地としても人気でお正月にはたくさんの初詣客で賑わいます。宇佐神宮での拝礼の作法は、一般の神社とは異なり「二礼、四拍手、一礼」となっています。 |
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DATA:国宝 宇佐神宮(約40.5km) [住所]【宇佐神宮庁】 |
全国八幡宮の総本社である |
写真提供:宇佐神宮庁、期成会