お近くのダイワハウス

子どもの歯を守る①虫歯にしない! 正しい歯のケア、知ってますか?


歯が生えはじめるのは生後6か月ごろ。真っ白な小さい歯を見て「絶対虫歯にしない!」とかたく決意するのですが…なんでも拒否するイヤイヤ期、甘いものの誘惑など、子どもの歯を守っていくのはなかなか大変です。自分でしっかりケアできるようになるまで、子どもの歯を守るのはお父さんお母さんの大切な役目。注意すべきポイントを小児歯科・小児矯正歯科の専門歯科医院「キッズデンタル」代表の坂部潤先生に伺いました。

90%以上の汚れは水みがきで落ちる 正しい歯みがきできていますか?

今は乳歯のケアについていろいろな情報があふれています。口移しはいけない、親のスプーンを使いまわしてはいけないなど、気を付けることがたくさんあるように思えますが、じつは「正しい歯みがき」「甘いもののコントロール」といった生活習慣を整えることによって、虫歯のリスクはほぼ避けられると考えられます。

歯に汚れが付着して虫歯になるまでには1~2週間かかります。みなさん一日一回は歯をみがきますよね。それでも虫歯になるということは間違った、いい加減な歯みがきをしているから。歯みがきは量より質と考え、一日一回しっかりみがきましょう。抗菌作用のある唾液は寝ているときには量が減りますから、寝る前にきちんと歯みがきするのが効果的です。

90%以上の汚れは水みがきで落とすことができます。利き手などによってみがきやすい部分、みがきにくい部分ができますから、偏らないように、歯みがきルートを決めておくとよいでしょう。お子さんの好きなフルーツ味などの歯みがき粉を使うことも、習慣づけには有効ですが、泡のせいで「みがけたつもり」になったり、つばがたまってすぐに歯みがきを終えてしまったりというデメリットもあります。歯垢の残っている部分がわかる染出しなどを利用しながら、全体をもれなくみがいていくことが大切です。

年齢によってかわるポイント 「仕上げみがき卒業」は慎重に

本格的な歯みがきがスタートするのは虫歯になりやすい奥歯が生える1歳半ごろから。まずは、口のなかに道具が入ることに慣れさせましょう。刺激を気持ちよいと感じるように、ブラシをハムハムして遊ばせたりするのも有効です。2~3歳くらいはイヤイヤ期で歯みがきがままならないこともあるでしょう。乗り切り方としては「同じ人が、同じ時間、同じ場所でする」。当たり前のこととして定着させるよう心がけてください。また、お父さんお母さんの歯みがきが強すぎて痛かったり、逆に弱すぎて歯肉炎を引き起こしていたりといったトラブルが原因のときもあるので歯科医師に相談してみるのもよいでしょう。

6歳くらいから乳歯が抜けて永久歯に生え変わります。永久歯は生えて2年くらいは乳歯と同じくらい弱く、虫歯になりやすい危険な時期。ちょうど小学校入学のタイミングなどもあり、仕上げみがきを終わらせるご家庭が多いのですが、卒業のタイミングは年齢ではなく、お子さんが歯を正しくみがけているかどうかで判断してください。週に1回でも「点検みがき」として、口のなかをチェックするというように、ゆるやかに移行するのがおすすめです。

同じ量の砂糖でも、ダラダラ食べはNG

3歳くらいから食べものの好みがはっきりしてきます。家庭で用意したものだけではなく、外出先で甘いものを食べる機会も増えてきます。子どものうちは胃も小さく、おやつによって栄養を補う面がありますから、間食ナシというのは現実的ではありません。

たとえば同じ10グラムの砂糖を摂取するにしても、一度に10グラムとるのと、1グラムずつダラダラ取り続けるのとでは虫歯になるリスクがまるで違ってきます。甘いものが口にある時間が長ければ口の中はつねに砂糖だらけの状態に。時間と量を決めてさっと切り上げること。また食事中はお水や麦茶を定番にしましょう。

治療ではなく予防のために、かかりつけ歯科医院を見つけよう

正しい歯みがきをマスターするには、親御さんも歯科医院で指導を受けることが望ましいでしょう。虫歯の早期発見、噛み合わせチェック、仕上げみがき卒業の見極めなど、歯科医師でなければ判断が難しいことがたくさんあります。

とくに奥歯が生えはじめて本格的な歯みがきが必要となる1歳半前後、歯が生えそろう3歳前後にはぜひ歯科医院に行ってください。その後問題がなくても、3か月から半年に1回のペースでチェックしてもらうとよいでしょう。小児歯科専門医をはじめ、地域での評判などを調べて、子どもの歯の健康維持管理をきちんと考えてくれる歯科医院を選んでください。

ページ上部へ

Copyright DAIWA HOUSE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.