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~ 規則正しい睡眠習慣のコツは「眠りを楽しむ」こと ~

前回、子どもの健やかな発育に欠かせない「睡眠」の大切さについてお伝えしました。では、具体的にどのようにして子どもに規則正しい睡眠を習慣づけると良いのでしょうか。公益社団法人 地域医療振興協会東京ベイ・浦安市川医療センターCEO神山 潤先生に、そのコツや考え方についてうかがいました。

親の義務感が、子どもの不規則な睡眠の原因に

親が子どもの睡眠の大切さを理解しているからこそ陥りやすいのが、「子どもをなんとしてでも寝かせなければ!」という過剰な義務感です。 確かに睡眠は、健やかな暮らしや成長に欠かせません。ですが、眠ることは食べることと同様、人間の本能的な行動で、「快」であるはず。「無理やりにでも眠る」「眠らなければいけない」という考え方自体が不自然なのです。
せっかく子どもに添い寝しているのに、「なかなか寝てくれない……」「早く寝なさい!」などとイライラしたり、叱ってしまうことはありませんか? すると、子どもにとって睡眠が「快」でなくなってしまいます。その結果、眠ることに対して嫌な印象を持ち、ますます睡眠習慣がつかないという子どもも少なくないのです。

睡眠を習慣づけるポイントは6つ

それでは、具体的にどのようにして規則正しい睡眠を習慣づけると良いのでしょうか。そのポイントは6つあります。

①朝の光を浴びること
②昼間に活動すること
③夜はほどよく暗い場所で寝ること
④規則的に食事をとること
⑤規則的に排泄をすること
⑥寝る前にテレビやゲームを見ないこと

朝の光を浴びると脳内の視交叉上核(しこうさじょうかく)にある生体時計の周期が短縮され、地球時刻に同調させられます。大多数の人の生体時計の周期は、24時間より若干長いことが分かっており、反対に夜に光を浴びるとこの周期が伸びるため、もともとある若干のずれが拡大してしまいます。ですから、朝の光を浴び、夜は光を浴びないことが大切です。
また、夜は暗いことで眠気をもたらす「メラトニン」という物質が分泌されます。昼間に光を浴びることで夜のメラトニン分泌が高まりますし、昼間の活動で得られる疲労感は、眠りを容易にするかもしれません。規則的な食事や排泄も、生活を習慣づけやすくするために大切なことです。
そのほか、テレビやゲーム機器、スマートフォンが発するブルーライトは、生体時計やメラトニンの分泌抑制に影響が大きい波長。テレビやゲームの内容に交感神経が興奮し、眠りを妨げる可能性もあるので注意が必要です。
つまり、規則正しい睡眠のためには、朝は朝日を浴び、昼間は活動し、夜は暗くして休むということが重要なのです。

親子でリラックスして、眠りを楽しもう

上で上げた6つほかにおすすめするのが、その子の「入眠儀式」を作ることです。入眠儀式とは、親子で家中の電気を消灯してまわったり、絵本の読み聞かせをするなど、寝る前に毎晩同じことをすること。入眠儀式をルーティンとして繰り返すうちに、子どもは「これをやると寝る時間なんだな」と覚え、規則正しい睡眠が習慣づいていきます。
そして、親自身が子どもと一緒に眠りを楽しみましょう。子どもと布団に入り、絵本を読んであげたり、おしゃべりをしているうちに眠くなってきたら、子どもより先に眠っても良いのです。親が気持ちよさそうに眠る様子を見ると、子どもも「眠るのって気持ち良いんだな」「自分も眠ろうかな」と自然と思うもの。子どもに「眠ることは心地よいものなんだよ」と感じさせることが何より大切なのです。

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