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子どもの成長に欠かせない「睡眠」。~「早起き・早寝」習慣を大切にしよう~

大人だけでなく、最近では子どもの遅寝や慢性的な睡眠不足が増えているそう。子どもの健やかな発育のためにも、規則正しい睡眠習慣を大切にしたいものです。そこで、東京ベイ・浦安市川医療センターCEO神山 潤先生に、子どもの睡眠と心身への影響、睡眠習慣などについてうかがいました。

日本の子どもの睡眠時間は、世界で一番短い

本来人は朝起きて、夜眠るもの。ですが、社会の24時間化が進み、今では日本人は世界で2番目に睡眠時間が短いと言われています。このようなことは、子どもの就寝、睡眠時間にも大きく影響します。親が夜型の生活を続けていると、子どももそれに影響されて夜更かししがちになります。
それを裏付けるように、3才未満の子どもの眠りについて世界17の国と地域で調べた結果、日本の子どもの睡眠時間は最も短く約11.5時間。同じ先進国のアメリカやオーストラリアの子どもより、数十分少ないことが分かりました。また、就寝時間そのものが遅く、ヨーロッパでは20%前後しかいない22時以降に寝る子どもが、日本では半数近くいるというデータもあります。

睡眠時間が少ないとキレやすい!?

1日活動した脳や体は、寝ている間に回復します。そのため、睡眠不足になると脳や体は休む暇がなく、集中力が低下してボーっとしたり、だるくなったりします。このような影響は子どもにも大人にもおきてしまいます。
実際に、睡眠時間が少ないとキレやすく暴力的になることが子どもにも大人にも言われていますし、遅寝遅起きの子どもがそうでない子どもに比べて問題行動が多いこと、生活リズムが不規則な子どもがきれいに三角形が書けないことなども報告されています。また、睡眠不足が肥満やメタボリックシンドローム、高血圧や糖尿病などをもたらす危険が高いことは、大人のみならず、子どもでも指摘されています。

気負わずに「早起き・早寝」習慣をつけさせよう

実は、子どもも大人も適切な睡眠時間には個人差があり、具体的に何時間とは言えません。では、子どもが充分な睡眠を取れているかどうかはどうやって判断すれば良いのでしょうか? その見極めのポイントは「午前中」にあります。
午前中は、人がもっとも活動的になる時間帯。2才以上の子どもの場合、しっかり朝ごはんを食べ、午前中元気に過ごしていたら充分な睡眠がとれていると思って良いでしょう。反対に眠そうにしていたら、睡眠が足りていないのかもしれません。
また、子どもの早起き・早寝のためには、できるだけ同じ時間に夜ごはんを食べ、入浴し、お布団に入るようにしましょう。毎日同じ時間に行うことで、自然と習慣づきやすくなります。ただし、「時間通りに子どもを寝かさなきゃ!」と気負うと、その緊張が伝わり、かえって子どもは寝付かなくなります。「そろそろ寝ようね」と、親自身がリラックスして、子どもと一緒に眠りを楽しむくらいの心構えで行うことが大切です。
そのほか具体的な睡眠習慣の身に付け方は、次号で詳しく解説します。

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