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PREMIST Life
~  心身の健康は、規則正しく楽しい食事から! ~

子どもの健やかな発育に欠かせない食事。ですが、食事の時間帯や、子どもの食への興味、食べ方などに頭を悩ませる親御さんも多いようです。そこで、帝京科学大学教授の上田玲子先生に、子どもの食事リズムや食との関わり方、親子での食事の時間の過ごし方についてお伺いしました。

1才を過ぎたら1日3食 規則正しい食生活を

子どもにとって食事は、1日のエネルギー源であり、健やかな発育に欠かせません。また、生活リズムを整えるうえで非常に重要なものでもあります。とくに子どもが1才を過ぎると、1日3回の食事と1~2回の間食を摂るようになるので、食事の時間はある程度決めておきたいですね。

理想的なのは、食事と食事の間隔が4時間以上(または4~5時間)空いていること。朝7~8時の間に朝食、12~13時頃に昼食、17~18時頃に夕食を摂り、その間に間食をするというのがおすすめの時間帯です。とはいえ、子どもの食生活は、親の生活習慣や生活リズムにも大きく左右されるもの。ご家庭によって事情も違いますから、遅くても20時には子どもの夜ご飯が終わることを目安に、1日の食事のスケジュールを組むと良いでしょう。

「遊び食べ」は、子どもの成長過程のひとつ

幼児期になると、食べ物を触ったり、こねたり、わざと下に落とすなど、いわゆる「遊び食べ」という行動が見られるようになります。2才頃をピークに、3才頃には自然と落ち着いてくるものですが、親の接し方を誤ると、かえってそれが長引いてしまうこともあります。

そもそも子どもが食べ物を手で触ったり、落としたりするのは、その食べ物が安全なものかどうか、固さや大きさ、温度などを確かめ、受け入れるための成長プロセスであると言われています。一見遊んでいるように見えても、子どもにとっては学習であり、発達過程の一つですから、子どもが遊び食べを始めたら、「遊ぶのをやめて食べなさい!」などと叱ったりせず、子どもが自然と飽きるのを待つようにしましょう。子どもが食事に集中できるのは15~20分程度です。子どもの気を散らすテレビは消し、おもちゃなどはあらかじめ片づけておくことも大切です。

「食事」を通じて、親子の時間を楽しんで

子どもは、初めて口にする食べ物をなかなか食べようとしないもの。
ですが、隣で親が口にしていたり、「美味しいね」など話していると、自ら食べてみようと思うようになります。また、食に対して関心が薄い子どもでも、親子でお米を研いだり、サラダを盛りつけたり、テーブルに食器を並べるなど、食事の「お手伝い」をしてもらうことで、「自分が関わったものなら食べてみたい」と、食に対する興味が自然とわいてくるでしょう。

食事の時間は、親子で共有するかけがえのない時間。
親がゆっくり味わって食べていると、子どもは急いで丸呑みしたりしないもの。親の行動を見て子どもが自ら学習したり、食べることに対して意欲を持つようになるのです。また、楽しい雰囲気での食事は、子どもの食欲を刺激する効果もあります。「食べる」という日常的な行動が親子の楽しい時間になるように、何気ないおしゃべりやコミュニケーションをとりながら、一緒に食べる楽しさ、喜びを分かち合いたいですね。

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