スタッフからの現地便り（2011年09月29日）｜ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾート｜田舎暮らし・別荘

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【オーナー日記】＃２１　野焼き準備

更新日：2011年09月29日
カテゴリ：オーナー日記

阿蘇の広大で美しい草原は１０００年以上も昔から地元の人々の手により
維持されてきました。この草原を守るために毎年春に野焼きを行います。
来春の野焼きの準備として、輪地切りと輪地焼きと呼ばれる作業に参加しました。

輪地切りとは野焼きの際の延焼防止の防火帯を作るために、まず１０ｍ程度の
巾で草を切る作業のこと。傾斜が場所によっては６０度もある山の斜面を
刈払い機で草を切るのは、恐ろしく骨の折れる仕事でした。阿蘇地域全体では
輪地切りの総延長は６００ｋｍにも及ぶそうです。

毎年この作業は大勢のボランティアの方の助けを借りて行われます。この日も
３０名近くの方が駆けつけてくださいました。皆、財団法人『阿蘇グリーンストック』
の野焼き支援ボランティアの研修会を修了されたプロのボランティア？？です。

ボランティアの方のミーティング

（平成２３年９月撮影）

輪地切り前の状況。傾斜はかなり急で、草の高さは人間の背丈ほどあります。

（平成２３年９月撮影）

参加者の見事な連携で、無事に輪地切り完了。

（平成２３年９月撮影）

（平成２３年９月撮影）

一週間後、乾燥した草を寄せ集め、火をつけます。これが輪地焼きです。
これで野焼きの際の防火帯の完成です。

（平成２３年９月撮影）

（平成２３年９月撮影）

偶然こんな滝を発見。思わぬ所でちょっと得した気分に。

（平成２３年９月撮影）

輪地切りと輪地焼きを無事に終え、これで来年も野焼きができるとホッとした
表情の牧野組合の方たち。野焼き後には真っ黒な山肌が次第に緑へと変わり、
そこに牛が放牧され希少植物も芽生えます。

雄大な草原の環境を守るためにこんな努力があったなんて考えたこともなかった私。ほんの少しだけですがニッポンの自然を守る活動に参加できたことに喜びを
感じています。

これは前年度の野焼きの様子。迫力満点のこのシーン。時には炎の高さが１０ｍ
にもなるため、きちんと輪地焼きができていないと火が燃え広がります。実施する
人は命懸けです。