大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

田舎暮らしの夢をサポート。スローライフに役立つお得な特典満載!ダイワハウスのスローナ倶楽部

スタッフからの現地便り

夏の花に迎えられて

  • 更新日:2009年09月19日
  • カテゴリ:四季だより
夏の花に迎えられて

 
▲磐梯山(ウェルカムオフィス付近から)            ▲愛宕神社付近からの猪苗代湖

梅雨後半の猪苗代。タイミングよく太陽が顔を出し、夏の花が迎えてくれました。この時期、ところどころで目にする白い花の群落はオカトラノオです。ヒヨドリバナも咲き始めました。ちょっと変わった形の花はクララ。ムシカリやニガイチゴ、オニグルミは実をつけています。日当たりの良い敷地ではヤブカンゾウの花も。

 
■左:オカトラノオ(丘虎の尾、岡虎の尾)サクラソウ科オカトラノオ属
北海道から九州の日当たりの良い草地に生育する多年草。6~7月、白色の花を穂状につける。花びらが5枚あるように見えるが、元はつながっている。穂は一方向に傾く。地下茎で増え、群生することがある。花穂を虎の尾に見立て、丘などに生えることからついた名。
■右:ヒヨドリバナ(鵯花)キク科フジバカマ属
北海道から九州の山野に生育する多年草。草丈は1~2mになる。8~10月、筒状の小さな花を多数つける。花冠から糸状の雌しべが長く伸びる。花色は白色が普通だが、淡い紅紫色を帯びるものもある。茎は上部で枝分かれする。似ている物に光沢のある葉が3裂し、秋の七草のひとつで、絶滅危惧種に指定されているフジバカマ、湿地に生え葉柄がないサワヒヨドリ、葉が3~4枚輪生するヨツバヒヨドリなどがある。ヒヨドリが鳴く頃に花が咲くことからついた名。
■クララ(眩草)マメ科クララ属
本州から九州の日当たりの良い草地や河原に生育する多年草。草丈は1.5mにもなる。6~7月、淡黄色の長い旗弁を持つ蝶形の花を枝先に多数つける。茎の下部は木質化する。葉は多数の小葉からなる。目がくらくらするくらい根の汁が苦いことからついた名。牛や馬も食べないため牧草地でも残る。






虫の羽音に見上げるとイヌザンショウの花にたくさんの虫が集まっています。小さい花がまとまって咲く植物には虫が集まっていることが多く、途中にあったムラサキシキブでも虫がたくさんいました。クサギもつぼみをつけているので、この辺りは虫たちのレストランになりそうです。

 
■左:イヌザンショウ(犬山椒)の雄花 ミカン科サンショウ属
本州から九州の日当たりに良い低山などに生育する落葉低木。雌雄異株。6~11対の小花が集まってつく。7~8月に黄緑色の小さな花をまとめてつける。雄花は葯が目立つ。果実は9~10月に赤く熟し、裂開すると光沢のある黒い種子が顔を出す。刺は互性する。サンショウは対性。葉や実に香りが少ないので『イヌ』がついた。『イヌ』は役に立たない代名詞。
■右:ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽)アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科
北海道から九州の山地の樹林帯に生息する。メタリックな翅を持ち、ツツジやクサギなど多くの花で吸蜜する。ミカン科の植物に産卵する。よく似たカラスアゲハは白っぽい帯が前翅だけで、上方が幅広くなる。『深山』とつくがそれほど深い山でなくても見られる。『烏』は黒い色から、『揚羽』は翅を揚げてとまることからついた名。
樹々の間から猪苗代湖が見える道路沿いではウスノキの赤い実が。周辺のヤマユリも咲き始めています。
ヤマユリの香りに包まれるベンチに座り、猪苗代湖と田んぼを眺めながらひと休み。散歩の途中にいかがですか?

 
■ヤマユリ(山百合)ユリ科ユリ属
本州中部以北の山野に生育する多年草(球根植物)。7~8月に大形で強い香りをもつ白い花をつける。花弁には赤い斑点と中央に黄色いすじが入る。観賞用に栽培されることも多く、切り花で知られるカサブランカなどの品種の交配親にもなっている。名の由来は、風に揺れることから『揺り』、球根の鱗が重なり合った『寄り』など諸説ある。『山』は山や丘陵に生えることから。赤褐色の花粉は服などにつくととれなくなるので注意!

★写真集
  
■左:ニガイチゴ(苦苺)別名ゴガツイチゴ バラ科キイチゴ属
本州から九州の日当たりの良い山野や荒地に生育する落葉低木。4~5月に他のキイチゴの仲間に比べ細い5弁の白色花が上向きにつき、1cmほどの果実が6~7月に赤く熟す。葉は浅く3裂することが多い。枝にロウのような白い粉がつく。果実は甘いが種子を噛むと苦いので『苦』とついた。
■中:オニグルミ(鬼胡桃)の果実 クルミ科クルミ属
北海道から九州の川沿いの湿った場所に生育する落葉高木。5~6月、ひも状に垂れ下がった緑色の雄花と、直立する紅色の雌花をつける。果実は9~10月に熟し落花する。中の種子は胡桃として食用になる。多く市販されているのはカシグルミで、オニグルミに比べて割りやすい。リスやノネズミが食べるために運び分布が拡がる。殻の表面の深い溝を鬼に見立ててついた名。クルミの名は呉(中国)から渡来したので『クレミ(呉実)』、殻が堅いことから『コルミ(凝実』、殻に包まれていることから『クルム(包む)』など諸説がある。
■右:ムシカリ(虫喰、虫狩)の果実 別名オオカメノキ スイカズラ科ガマズミ属
北海道から九州の山地に生育する落葉小高木。4~6月、周囲に5弁の装飾花をもつガクアジサイのような白い花のかたまりを枝先につける。果実は8~10月に赤く熟し、完全に熟すと黒くなる。葉は葉脈が目立ち、付け根はハート型。葉がよく虫に食べられることから『虫食われ』が名の由来という説がある。別名は葉の形が亀の甲羅ににていることからついた。

  
■左:ムラサキシキブとヨツスジハナカマキリ
・ムラサキシキブ(紫式部)別名ミムラサキ、コメゴメ クマツヅラ科ムラサキシキブ属

日本全土の山野の林床に生育する落葉低木。6~9月に淡紅紫色の花を葉の付け根に多数つける。9月頃から小さな果実が紫色に色づく。美しい紫色の果実を紫式部にたとえてつけられた名。庭木としてよく植えられているのは、葉の鋸歯が上半分にしかないコムラサキが多い。
・ヨツスジハナカマキリ(四條花天牛、四條花髪切)甲虫目カミキリムシ科
北海道から沖縄の山地に生息する。成虫は6~8月に出現し、体長は9~20cm。ノリウツギやシシウドなど集合花によく集まり、蜜や花粉を食べる。幼虫は針葉樹の倒木や朽木などを食べる。前翅は黒く4本の黄褐色の帯があるのが特徴で、花に集まることからついた名。カミキリムシは髪の毛を切断するほど顎が強いlことに由来。『天牛』は長い触角を牛の角になぞられた。
■中:クサギ(臭木)のつぼみ クマツヅラ科クサギ属
日本全土の日当たりの良い林縁や伐採地に生育する落葉小高木。7~9月、紅紫色の萼をもつ白い花をまとめてつける。花は芳香があり昆虫を集める。果実は10~11月に藍色に熟し、紅色の萼の上につく。夏の花も秋の果実も萼とのコントラストが美しい。葉や枝を傷つけると独特の臭気があるのでついた名。
■左:ヤマホタルブクロ(山螢袋)キキョウ科ホタルブクロ属
東北地方南部から近畿地方東部の山地の土手などに生育する多年草。6~8月、紅紫色の釣鐘状で先が5裂する花を下向きにつける。萼片の間がふくらむので、全国の野原などに生えるホタルブクロと見分けられる。ホタルブクロは萼片の間に反り返った付属体がつく。名の由来は、花の中に蛍を入れて遊んだからという説や、花の形がちょうちんに似ていることからちょうちんの古名(水垂:ホタル)のでついたという2説がある。
   
■左:コバノキボウシ(小葉擬宝珠)ユリ科ギボウシ属
北海道から九州の日当たりのよい湿った草原などに生育する多年草。7~8月、30~40cmに伸びた花茎に花をつける。花は淡い紫色で内側に紫色のすじが入る漏斗形。1日花で下から順に咲く。大形で葉が立ち上がるタイプをタチギボウシとわけることもある。つぼみの形が橋の欄干についている擬宝珠に似ていて、小型なことからついた名。
■中:ヤブカンゾウ(藪萱草)別名オニカンゾウ ユリ科ワスレグサ属
北海道から九州の道端や土手に生育する多年草。7~8月に1m近くに伸びた花茎に橙黄色の花をつける。花は雄しべと雌しべが花弁状になった八重。雄しべが完全に弁化していないものもある。中国産で薬用になるホンカンゾウに似て藪に生えることからついた名。若芽や花は山菜として食用になる。
■右:ウスノキ(臼の木)の果実 別名カクミスノキ、アカモジ ツツジ科スノキ属
北海道から九州北部に分布する落葉低木。4~6月に赤みを帯びた黄緑色のスズランのような花を2~3個つける。果実は夏に赤く熟す。先端がくぼんだ果実の形を『臼』にたとえた名。亜高山帯に分布するヒメウスノキはよく似るが、枝は緑色で稜がありジグザグに曲がる。
  
■左:アメリカオニアザミとセセリチョウの仲間
・アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)別名セイヨウオニアザミ キク科アザミ属
北海道から本州の野草や道端に生育する2年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で分布を広げている。6~9月に紅紫色の花を上向きにつける。茎に刺のある翼をもち、葉の上面にも刺がある。『スコットランドの花』のアザミはこのアザミと考えられている。アメリカとつくが、ヨーロッパからアメリカに帰化した。アザミの語源は『あさむ(驚く)』、『あざむく』、『あざ(刺を意味する)』などがある。
・セセリチョウ(挵蝶)の仲間 セセリチョウ科
茶色い翅の種類が多く、地味なので蛾と間違えられることも多い。太い胴と小さめの三角形の前翅、触覚が離れてつく、触角の先が外を向く、などが特徴。大きな頭と大きな目はよく見ると愛嬌がある。『せせる(つつく、小刻みな動作を繰り返す)』が語源という説がある。
■中:イヌゴマ(犬胡麻)別名チョロギダマシ シソ科イヌゴマ属
北海道から九州、沖縄の湿地に生育する多年草。7~8月に淡紅色で唇形の花を節ごとに輪状につける。下唇には濃い斑点が入る。茎には下向きの小さな刺がある。実がゴマに似ているが食用にならないことからついた名。別名は正月料理などに用いるチョロギに草姿が似ていることからついた。
【湖南地域の川沿いで撮影】
■右:クサレダマ(草連玉)別名イオウソウ サクラソウ科オカトラノオ属
北海道から九州の湿り気のある草地などに生育する多年草。7~8月、茎の上部に黄色い花を円錐状につける。5弁の花に見えるが元はつながっている。マメ科のレダマに花が似ていることから名がついたが、あまり似ず、遠くから見たら似ている程度。別名は花の色から。
【湖南地域の川沿いで撮影】
※上記写真はすべて平成21年7月撮影



  

担当スタッフ紹介

ガイド写真

自然観察指導員1級造園施工管理技士
グリーンアドバイザー

関口 亮子

群馬県前橋市出身、恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒業、現在「むろたに園芸研究所」勤務、設計、草花植栽、園芸講座講師を担当、特に自然風の庭造りを得意とする。

 

ご相談はこちら

全国で展開する森林住宅地(田舎暮らし・別荘)のご相談は、ダイワハウスまでお問い合わせください。

森林住宅地に関する質問・疑問などお気軽にご相談下さい WEBでのお問い合わせはこちら

特集コンテンツ