日本一の源泉数、湧出量を誇る別府。あちらこちらから白い湯気が立ち上る様は、まさに「湯のまち」といった感じで情緒たっぷりの様相を見せてくれます。別府の温泉は通称「別府八湯」と呼ばれ、別府・鉄輪・観海寺・明礬・亀川・柴石・堀田・浜脇という8つの温泉郷で構成されています。現在、別府市旅館ホテル組合連合会加盟の宿泊施設111軒中111軒、市営温泉、全ての観光施設で通常営業を行っています。
今回は別府を代表する観光スポット「べっぷ地獄めぐり」をご紹介します。千年以上前より噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたことから、近寄ることもできない忌み嫌われた土地であったといわれ、そんなところから「地獄」と称されるようになったそうです。地獄は別府市内に多数存在し、地獄めぐりは、その内「海地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」「白池地獄」「鬼石坊主地獄」「鬼山地獄」「かまど地獄」の7つの地獄をめぐることをいいます。海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4カ所は国の名勝に指定されています。個性豊かな地獄の中でもひときわ目を引くのは真っ赤な源泉がまさに地獄を連想させる「血の池地獄」。ここは日本で一番古い天然の地獄で、一言で言うなら「赤い熱泥の池」。ここから産出する赤い粘土で作られた血の池軟膏は皮膚病に効くと人気で、お土産にもピッタリ。他にも、美しいコバルトブルーの色が神秘的で涼しげな「海地獄」や、一定の感覚で噴出する熱水がダイナミックな「龍巻地獄」、別名「ワニ地獄」とも呼ばれ、温泉熱を利用し約70頭のワニを飼育する「鬼山地獄」など地獄ごとの魅力がたっぷりで自然の神秘やパワーを感じさせてくれます。地獄めぐりをするなら、7つの地獄を一度にみてまわれる、亀の井バスの定期観光バス「別府地獄めぐりコース」が便利です。バスガイドさんの七五調の案内も楽しめます。