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~プラス思考の法則から導く親から子への声かけ法~

今号では、前回ご紹介した「ポジコミ」を掘り下げ、「プラス思考の法則」を使ったポジティブコミュニケーションをご紹介していきます。まずは、現代の心理研究で導き出された「プラス思考とマイナス思考の法則」を見ていきましょう。

比べるとその違いが歴然!「プラス思考とマイナス思考の法則」
良いことが起こったときに、その状況をどう捉える? 悪いことが起こったときに、その状況をどう捉える?

2つの図を見比べると、両者の「時間軸」「空間軸」が逆転していることに気がつきましたか? そういう点からも、両者は真逆の存在なのです。

ざっくりまとめると、
● 好調なときはその範囲を広げ、不調なときは狭めるのがプラス思考
● 好調なときはその範囲を狭め、不調なときに広げるのがマイナス思考

では早速このルールを使って、具体的な表現へと落とし込んでいきましょう。

良いことが起こったときに使いたいおすすめフレーズ集

まずは、良い出来事をプラス思考的に捉えるとはどういうことかを、例を用いてご紹介していきます。
子どもに対して、
「この子は、いつもいつもがんばっているわ(いい出来事を長く捉えているので◎)」
「○○ちゃんは、本当にがんばり屋さんだね(その子を全肯定し、ほめの範囲を広げているので◎)」

自分に対して、
「この間は和食、今回はイタリアンをほめられた。私、何を作ってもいけるのかも♪(ほめの範囲を広げているので◎)」
「今日の○○会は大成功! 私も幹事をよくがんばったわ(自分の力もしっかり実感しているので◎)」

この他にも「いつだって」「毎回毎回」「次々に」「あれもこれも」「何をやっても」なども範囲を拡大する表現なのでおすすめです。また比較として、ネガティブな例も挙げておきますので、ぜひ「禁句リスト」として頭にいれておいてください。
「今回はよくできた!(そのとき限定のほめになっているので×)」
「お~めずらしいね、今日は(できたのは偶然という気持ちが出ているので×)」
「やればできるじゃない(いつもはできていないニュアンスなので×)」

悪いことが起こったときに使いたいおすすめフレーズ集

次に、悪い出来事をプラス思考的に捉えるとはどういうことかを、例を用いてご紹介していきます。
子どもに対して、
「今回のテストはとても残念だった(悪い出来事を狭めて捉えているので◎)」
「ここにいたずら書きしてはだめだと教えておかないと(目の前のことに注目しているので◎)」

自分に対して、
「今の叱り方はよくなかった、反省!(時間軸を「今」に限定しているので◎)」
「たまにはミスすることもあるわ(現実的な責任の割り振りをしているので◎)」

とくに、「今」「今回」「ここ」などを文頭に持ってくると、自然と目線が目の前のことに向きやすくなり、事を荒立てない効果があるので非常におすすめです。ここでも比較として、ネガティブな例を挙げておきますので、「禁句リスト」として頭にいれておきましょう。
「最悪、これじゃいつまで経ってもできるようにならない(長く捉えすぎなので×)」
「何をやってもダメなんだから(叱る的を広げてしまっているので×)」
「全部私のせいだ」「悪い子なんだから(事を大きく捉えすぎて、全体否定してしまっているので×)」

最後に大事なことを1つ。
上に挙げた、良いことが起こったときのおすすめフレーズ「いつだって」「毎回毎回」「次々に」「あれもこれも」「何をやっても」は、悪いことが起きたときに使ってしまうと、一瞬で心がネガティブモードになりますのでご注意ください!(例「毎回毎回散らかして!」「何をやってもダメ!」など)これらを使うのは良いことが起こったときだけ、悪い状況のときは禁句リストにしまっておきましょう。

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