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~ポジティブな育児を実現するポジコミって?~

親なら誰もが、「ポジティブな子に育ってほしい」と願うもの。今回から3 回に渡って、それを実現するための具体的なノウハウをお伝えしていきます。初回は、ポジティブ育児の基礎となる「ポジコミ」のご紹介、そして子どものポジティブ度を決定づける要因についてお伝えしていきます。

ポジコミなら、叱るときでも子どもを傷つけない

ポジティブな子育てをしたい、でも実際にやろうとすると難しい…。なぜだと思いますか? それは、「ポジティブ」「ネガティブ」のイメージがとてもあいまいだからです。私たちの頭の中には、
● ポジティブ=「明るくて」「前向きで」「はつらつ」
● ネガティブ=「暗くて」「否定的で」「後ろ向き」
というイメージが刷り込まれています。でも、これらのイメージだけでは具体性に欠け、子育てにどう活かせばいいのか分かりません。これがポジティブ育児を実践する上での難しさです。そんなあいまいさを解き、形にしたのが、私がおすすめする「ポジコミ」です。

ポジコミとは、ポジティブ・コミュニケーションの略。最新のポジティブ心理学が土台になっている親子のためのコミュニケーションルールです。親が子どもによく使う言葉や表現を、心理法則に沿って「ポジティブ組」「ネガティブ組」に分けているので、どんな言葉を使うとポジティブなのかが一目瞭然になります。叱るときややる気を出してもらいたいときなど、親の迷いが出がちな場面で特に有用です。NG ワードを避け、推奨ワードを意識して使うことで、子どもたちがポジティブに反応してくれるようになります。

8歳神話:ポジコミを早くスタートした方がいい理由

まず知っていただきたいのは、子どもたちは生まれつき「プラス思考」だったり「マイナス思考」だったりするわけではないということです。ざっくり言うと、半分は生まれながらに決まっていて、残りの半分は育った環境により変化していきます。つまり、生まれつきある程度は決まっているけれど、それ以降の環境でも大きく変わる、それが「思考スタイル」です。ここでの環境とは、「どこに住んでいるか」「どのくらいお金持ちか」のようなタイプの環境ではなく、もっと質的な環境。最近の心理研究でもっとも影響力がある環境要因は「親が発する言葉」であることが分かっています。

たとえば、同じ出来事に遭遇しても、「もう最悪、なんで私ばかり。すごいストレス」と愚痴ばかりのA さんと、「頑張るしかない。私にとってはいいチャレンジだわ」と頑張る姿を見せるBさんでは、子どもに与える印象はまるで違いますよね。マネの達人である子どもたちは、親のそんな言葉をしっかりと飲み込んでいきます。言葉だけでなく、その背後にある考え方までも…。その影響を大きく受けながら、小学校低学年くらいまでに、その子の思考スタイルを固定化させていきます。

いったん「プラス思考」を手に入れた子は、それ以降もずっとプラス思考のメガネで世の中を見つめるようになります。逆に「マイナス思考」を手に入れてしまった子は、マイナス思考のメガネを使うようになります。大きな介入をしなければ、その思考スタイルは基本的には変わりません。「心のメガネ」が8 歳くらいでできあがってしまうことを考えると、小さいうちの親の言葉の質がいかに大事なのが分かりますね。

ポジコミで親も一緒にポジティブに

ポジコミでは、親から子へプラス思考を伝えていきます。つまり、親のプラス思考発想がカギになります。これを読んで「私はネガティブだから…」とすでに逃げ腰になっている方もいるかもしれません。たしかに柔軟な子どもに比べ、大人の頭はだいぶ固くなっているので、エクササイズが必要です。しかし、場数を踏めば、誰でも確実にポジティブ改革をすることができます。成功の秘訣は、今日から少しでいいので行動に移すことにあります。

まずは上で触れた、「もう最悪、なんで私ばかり。すごいストレス」と言っている自分に気づいたら、「頑張るしかない。私にとってはいいチャレンジだわ」という捉え方に意識的に変えてみてください。もちろんいきなり100 点は目指さずに、少しずつ前進すればOK です。次号では「プラス思考の法則」を使って、具体的なポジティブな言葉使いをご紹介していきます。

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