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PREMIST Life
~ポジコミがもたらす5つのメリット~

3回シリーズでお伝えしてきた「ポジコミ」の最終章。今回は、ポジティブなコミュニケーションが生み出す効果についてお伝えしていきます。これまでにお伝えしてきた「良いことは大きく、悪いことは小さく」というプラス思考の法則を、毎日の親子の会話に取り入れることでのメリットとは?

子どもにプラス思考を伝えられる

ポジコミによる最大のメリットは、やはり、子どもたちに先行きの明るい見方、考え方を伝えられることでしょう。

第1回の時にお伝えしたように、子どもたちの思考スタイルは幼少時に急速に成長します。親と一緒に過ごすことが多い小学校低学年までの時期、親が“プラス思考”をベースにした話し方をすることで、子どもたちはスムーズにその発想を取り入れ、習慣として定着させることができます。

親のイライラが減る

子育てをしている親が、もっとも不快に感じる感情といえば、“イライラ感”ではないでしょうか。
一見すると、「子どもが悪いことをした」→「だからイライラする」という因果関係があるような気がしますが、実際には、子どもの行動が自動的にイライラを引き起こすわけではありません。心の中で目の前の状況を、「あの時もそうだった」「次もどうせダメなはず」と過去、未来へと広げることで発生します。1つの叱りネタを、自分の心の中で何倍、何十倍へと膨れ上がらせてしまうことでイライラが起こるのです。

ポジコミでは、もし子どもが悪いことをしても、そのことだけに集中して対処するので、心の中での爆発が起こりません。悪いことをあえて広げないという意識づけにより、イライラの種がまかれにくくなるのです。

子どものフットワークが軽くなる

子どもに言うことを聞いてもらいたい時、つい声を荒げてしまったりしますが、その方法では子どもは気持ちよく言うことを聞くことができません。逆に意固地になってヘソを曲げてしまうことが大半です。

現在の心理学では、子どものしつけには、叱るだけでなく、ほめることが必須だと言われています。しかも、その割合は、叱りが1に対し、ほめが4~5倍以上が望ましいとされています。ポジコミを実践していると、自ずと“ほめ上手”になってくるので、叱ってばかりという状況がなくなり、ほめと叱りのバランスが整ってきます。それに伴い、子どもも親の言葉に素直に耳を傾け、行動に起こすようになってきます。

「言ってOK、それともNG?」という親の迷いがなくなる

親の悩みの1つが、育児の線引きの難しさです。
「どこまで言うべきか分からない」「傷つけるのが怖くて叱れない」
と悩む方は多いもの。その不安を避けるために、「注意しない」「叱らない」という道を選んでしまうケースもよく見られます。しかし、何でもOKで育ててしまうと、社会に出てからも自分を抑制できず、本人が困ってしまうことに。その点、心理法則に沿ったポジコミでは、「言っていいこと、悪いこと」が明確なので、どんな場面でも自信を持って接することができます。

子どもの自己肯定感、自己効力感を高められる

子どもの自己肯定感、自己効力感は、親の言葉で高くも低くもなります。とくに影響を及ぼすのが、ほめ言葉と叱り言葉。
上手にほめると高まりますが、間違った叱り方をすると傷つけてしまいます。例えば、親が「悪い子」「ダメな子」と全否定すると、子どもは自分への評価をどんどん下げていきます。
「悪いこと」はしても、だからと言って「悪い子」ではないのに……。

現在の日本の子どもたちの自己肯定感、自己効力感は、諸外国の子どもたちと比べて著しく低いことが分かっています。それらを高める手段として、ポジコミが有用です。叱る時は行動のみを叱り、ほめる時はしっかりと人格までほめる。プラス思考の法則に沿ったポジコミには、子どもの心を傷つける要素がないので、子どもの自己肯定感、自己効力感の向上に役立ちます。

以上、ポジコミでもたらされる主なメリットを5つお伝えしました。子どもたちにとってだけでなく、親にとってもプラス方向の変化をもたらすことができる「ポジコミ」。これまでお伝えした1回目、2回目の内容も合わせて、ぜひ取り入れてみてください。

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