2013/03/04
報道関係各位
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 大野 直竹
大阪市北区梅田3-3-5
10年ぶりに工法を一新した新工法新商品「xevo GranWood(ジーヴォ グランウッド)」発売 |
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2013年3月7日より、新工法を採用した戸建住宅の新商品「xevo GranWood(ジーヴォ グランウッド)」(木造軸組工法)を発売します。
「xevo」シリーズは、当社オリジナル外壁システム「外張り断熱通気外壁」を採用するなど、耐久性と省エネルギー性を高めることで、「長期優良住宅」認定制度に標準仕様(※1)で適合する高性能な住宅として好評をいただいています。 このたび発売する「xevo GranWood」は、木造戸建住宅において10年ぶりに工法を一新した新工法「グランウッド構法」の第一弾商品であり、今後の木造住宅基幹商品と位置付けられるものです。 「グランウッド構法」とは、住宅メーカー初となる、住まいをまるごと遮熱・断熱する「オールバリア断熱」、設計自由度を拡大させる「邸別構造解析」、オリジナル接合金物の開発で柱や梁等の構造軸組材を100%国産材で賄うことができる「純国産材仕様」、強度・断熱を考慮した「シームレス一体スラブ基礎」を採用した構法です。当社はこれらの技術を新商品に組入れ、建替えのお客様に安全・安心・快適な住まいを提案することとなりました。 今後、2013年6月より、当社の全木造戸建住宅商品を、新ブランド「xevo GranWood」に統一し、本格展開していきます。 ※1.お客さまのご要望や建設地条件などにより異なる場合があります。 |
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■開発背景 東日本大震災以降、当社では大地震やエネルギー・温暖化に対する不安を解消すべく、お客さまにとって「安心・安全」な住まいを追及してきました。 また、当社では農林水産省が掲げる「2020年に国産材の自給率を50%以上にする」(※2)という目標に沿って、構造軸組材を最大100%国産材(※3)で賄うことのできる「純国産材仕様」を採用した「xevo GranWood」を開発しました。 ※2.農林水産省が2010年に発表した「森林・林業再生プラン」で掲げる目標。 ※3.通常は65%の国産材使用率となります。
■商品特長 1.住宅メーカー初 住まいをまるごと遮熱・断熱する「オールバリア断熱」 一般的に住宅メーカーでは、「夏涼しく・冬暖かい」住まいにするために、断熱材を用いて太陽光による熱伝導を抑えていますが、断熱性の高い住まいにするためには、太陽光等による輻射熱を遮ることが重要となります。 そこで、「xevo GranWood」では、壁面の断熱材の外側を「遮熱透湿防水シート」で覆い、天井は「遮熱フィルム付の断熱材」で覆うことにより、建物内に侵入する輻射熱を遮り、遮熱効果を高めました。 また、新たに開発した「外張り基礎断熱工法」を採用することで、地面からの冷たい冷気を遮断するとともに、従来床下収納以外では利用できなかった床下空間も有効に利用できます。さらに、「遮熱外張り屋根断熱工法」を組み合わせることで、小屋裏空間も最大限活用できます。 このような、住宅メーカー初の遮熱断熱技術である「オールバリア断熱」(※4)を採用することで、家をまるごと断熱できるようになりました。戸建住宅で懸念されていた場所ごとの温度差も少なくなり、ヒートショックを防ぐこともできます。 あわせて、断熱性能のグレードを3段階(エクストラ仕様・ハイグレード仕様・標準仕様)に設定し、お客さまのご要望に応じて、選択できるようにしました。 ※4.天井と壁に熱を伝えにくくする「断熱」の考え方に、熱を跳ね返す「遮熱」の考え方をプラスさせたハイブリッド断熱。屋根から床下まで家まるごと「外張り断熱材」で覆うもの。 |
2.構造軸組材を100%国産材で賄うことができる「純国産材仕様」 「xevo GranWood」では、一邸一邸を立体および平面的に構造解析する「邸別構造解析」を行います。 一邸ごとに構成部材の強度確認計算を行い、約600ページにわたる構造計算書を作成して、建物全体の安全性を確認します。また、「邸別構造解析」を行うことで、建物の配置バランスや、柱や梁の断面の大きさ、木材の種類などを適切に選定できるため、無駄なくバランスが取れた構造計画を実現できます。 さらに、従来の工法では構造軸組材に輸入材を利用していましたが、「xevo GranWood」では、邸別構造解析を行うことで、最大100%まで国産材で賄うことができる「純国産材仕様」を提案します。 あわせて、壁の強度を高めた門型フレーム(※5)を採用することで、木造住宅メーカーでは最大クラスの有効開口幅約5.7mを取ることができます。大型車なら2台、並列駐車することができます。 ※5.幅50㎝の有孔鋼板耐力壁で、穴を開けた鋼板を用いた高耐力耐力壁のこと。 |
●国産材の積極活用 生長期の木はCO2を吸収して、酸素を放出する働きがありますが、生長の止まった木は一度CO2を吸収すると酸素を放出しないため、生長の止まった木は伐採し、住宅(※6)を造るなど、木材利用を促し、新たに若木を植樹することがCO2の削減に繋がります。 そこで当社では、国産材を構造軸組材に使用する「純国産材仕様」を積極的にお客さまに提案することで、日本のCO2削減に貢献します。 ※6.木造住宅を一棟新築すると、約6,000kgのCO2を削減することができます。 |
3.業界初 耐久性を高めた「シームレス構造」 「xevo GranWood」は、業界で初めて「シームレス一体スラブ基礎」に「外張り基礎断熱工法」を組み合わせた基礎を開発しました。 基礎の立ち上がりと基礎スラブ(※7)を継ぎ目なく一体に打設することで、より強度の高い構造基礎を実現しました。あわせて、防蟻薬剤入りの断熱材を採用し、基礎の側面に配置することで、シロアリの進入経路を断ち切ることができます。 外壁面では、目地をなくした「シームレス外壁(GranWood-BOITH(グランウッド-ボイス)」を採用することで、従来の工法で採用していた二次防水を三次防水にまで防水性を引き上げました。あわせて、湿気が進入しても空気だまりができない通気層を確保し、壁体内を常に乾燥させる「ワイドフロー通気」も採用しました。 基礎や外壁に「シームレス構造」を採用したことで、構造躯体は業界最長クラスの50年保証を実現し、30年間に必要とされるメンテナンスコストも一般住宅と比べて、約210万円削減(※8)することができます。 ※7.基礎の底盤。 ※8.数値は当社独自のシミュレーションツールによる試算結果をもとに算出しています。但し、算出した数値は目安であり、それを保証するものではありません。 【建設地】大阪府【延床面積】147.9㎡【ご家族】4人家族 |
4.居心地の良い暮らしの提案「3L LIVING(スリーエル・リビング)」 「xevo GranWood」では、「グランウッド構法」の採用により、空間を最大限に利用できる特長を活かし、住む人が快適に過ごすための「3L LIVING」居心地提案を行います。 |
■商品概要
■商品サイトURL https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/xevoGranWood/concept.html |
以上