2014/04/03
ニュースレター
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 大野 直竹
大阪市北区梅田3-3-5
業界初 テレビ視聴・録画ができるHEMSを標準搭載戸建住宅全商品をスマートハウス「SMAEco(スマ・エコ)」として展開 |
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2014年4月5日より、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)(※1)、太陽光発電システムを標準搭載したスマートハウスブランド「SMAEco(スマ・エコ)」として戸建住宅全商品に展開します。
その第一弾として、エネルギーの収支ゼロ(※2)を目指す「スマ・エコ ゼロエナジー」と、停電時に非常用電源として、生活に必要な電力を供給する家庭用リチウムイオン蓄電池を搭載した「スマ・エコチャージ」を発売します。 「SMAEco」には、パナソニック株式会社と共同開発した新型HEMS「D-HEMS 3(ディー・ヘムス・スリー)」、太陽光発電システムを標準搭載しました。「D-HEMS 3」とエネルギー機器や家電機器をつなげることで、宅外から遠隔で施錠やエアコンなど家電の操作ができ、HEMSとしては初のテレビ視聴や録画などの機能も付加しています。 今後は「D-HEMS 3」に防犯センサーやクラウドサーバー(※3)等をつなげ、省エネだけでなく、災害への安心や快適性など様々なサービスを展開していきます。 ※1.情報通信技術の活用により、人に代わって住宅のエネルギー管理などを支援するシステムのこと。 ※2.経済産業省が実施した、平成25年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」の算出ルールに基づく。(給湯・冷暖房・照明・換気・太陽光発電が計算対象。) ※3.クラウドサーバーは、当社が開発・分譲するスマートタウンで展開。
■開発背景 経済産業省が2012年2月に発表した「スマートハウス標準化検討会とりまとめ概要」によると、2020年にスマートハウス関連市場は、世界全体で約12兆円、国内だけでも約3.5兆円になると試算しています。住宅だけでなく不動産取引も含めた場合、市場はさらに拡がるため、スマートハウスは需要創出の鍵になると言われています。 当社が2012年8月、スマートハウス「スマ・エコ オリジナル」にお住まいのオーナー様向けに行った「モニターアンケート調査」(N値:134)では、太陽光発電システムやHEMSによる光熱費削減効果、省エネ性能について高い評価(満足度84%)をいただきました。 また、当社はこれまでスマートハウスを累計4,000棟以上(※4)販売しており、その実績を踏まえ、今後販売する全ての戸建住宅にHEMS、太陽光発電システムを標準搭載することとしました。それにあわせて、当社スマートハウスのブランドを「SMAEco」として展開し、お客さま満足の向上とスマートハウスのシェア拡大を図ることとしました。 ※4.2014年2月末現在。
1.お客さまが選択できる2つのスマート仕様 「SMAEco」では、高断熱仕様とすることでエネルギー収支ゼロを目指す「スマ・エコゼロエナジー」と家庭用リチウムイオン蓄電池を標準搭載した「スマ・エコ チャージ」の2つの仕様を用意しました。
(1)「スマ・エコ ゼロエナジー」 「スマ・エコ ゼロエナジー」は、「D-HEMS 3」、「太陽光発電システム」の標準搭載に加え、断熱仕様を次世代省エネルギー基準(Ⅱ地域(※5))仕様としました。また、LED照明などの省エネ機器を採用することでエネルギー消費量を削減し、エネルギー収支ゼロが実現可能となります。 新省エネ基準(1992年改正)による標準的な住宅では、年間の一次エネルギー消費量(※6)が73.7GJ(ギガジュール)となるのに対し、「スマ・エコゼロエナジー」の場合は、一次エネルギー消費量が39.9GJ(▲33.8GJ)となり、太陽光発電による創エネ量47.9GJを差し引くと、エネルギー収支が概ねゼロ)(※7)となります。 ※5.青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県の一部。戸建住宅商品「xevo(ジーヴォ)<次世代省エネルギー基準仕様(Ⅳ地域)>」に対し、外壁では充填断熱材(高性能グラスウール)の厚みを32mm、密度を4kg/㎥増やした仕様。「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」は、標準仕様。 ※6.2013年度ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業の公募要領の方法に準拠して算出した冷暖房・給湯・換気・照明に関するエネルギー消費量を示す。 ※7.【試算条件】「xevo」(136.23㎡)により試算。 ・新省エネ基準(1992年改正)による標準的な住宅 Q値=4.2W/㎡K、ガス給湯器、照明は一部白熱灯 ・「スマ・エコ ゼロエナジー」 Q値=1.9W/㎡K、エコキュート、照明は蛍光灯(LDKのみLED)、 太陽光発電システムを南面に4.5kW設置 |
(2)「スマ・エコ チャージ」 「スマ・エコ チャージ」では、6.2kWhの家庭用リチウムイオン蓄電池、「D-HEMS 3」、太陽光発電システムを組み合わせることで、地震や落雷などによる停電時に、家庭用リチウムイオン蓄電池が非常用電源として、生活に必要な電力を供給します。 平時においても、購入単価が安い深夜電力を家庭用リチウムイオン蓄電池に充電し(※8)、充電した電力を太陽光発電システムが発電しない時間帯に供給します。昼間は、購入電力量を削減するために、太陽光発電システムで発電した電力を家庭内で使用し、余剰電力を電力会社に売電します。 新省エネ基準による住宅と比べ、光熱費を年間262,700円削減(約88%)(※9)することができます。 ※8.オール電化契約や時間帯別電灯契約などが必要です。 ※9.【試算条件】東京電力、東京ガスの平成26年4月の料金体系(消費税率8%)による。固定価格買取制度による太陽光発電の売電単価は37円/kWh。太陽光発電システム3.5kW搭載の「xevo」(136.23㎡)により試算。
2.パナソニックと共同開発した新型HEMS「D-HEMS 3」 当社はこれまで「ECHONET(エコーネット)規格」(※10)や「住宅API」(※11)に対応した、カスタマイズ性の高いスマートハウスの共通基盤を自社開発してきました。 2013年4月には、HEMSの標準規格である「ECHONET Lite(エコーネット ライト)」にも対応した「D-HEMS Ⅱ」を自社開発。これらの開発成果をパナソニックの家電開発のノウハウと融合させ、新型HEMS「D-HEMS 3」を共同で開発しました。 ※10.対応した家電・設備機器であれば異なるメーカーとの相互接続が可能。2011年12月には経済産業省よりスマートハウスにおける標準通信規格として推奨された。 ※11.住宅内の家電や設備機器を統合的にコントロールするアプリを開発するためのツール。 |
■「D-HEMS 3」の特長 (1)業界初 テレビ視聴・録画が可能なHEMS HEMSの中心となるホームサーバーは、パナソニックのテレビ視聴・録画が可能な防水液晶モニター付きハードディスクレコーダー(画面サイズ:10.1インチ)をベースに開発しました。浴室も含めて家中でいつでも手軽にエネルギー利用状況の見える化ができます。 |
(2)快適性・生活利便性の向上 「D-HEMS 3」には新機能として、遠隔での状態監視・制御機能を搭載しました。宅外からはスマートフォンでエアコン制御や玄関錠の施錠ができ、宅内では、全エアコンの一括タイマー制御や、テレビドアホンとの連携もできます。また、「D-HEMS 3」を利用することで、日常生活の中で無理なく省エネできます。 |
■今後の方向性 今後は、当社が開発したスマートハウスの共通基盤を拡充し、家電や設備機器の相互接続できるメーカーや機種を追加するとともに、当社が展開しているスマートタウン「SMA×ECO CITY(スマ・エコ シティ)吉川美南」や「SMA×ECO CITY(スマ・エコ シティ)つくば研究学園」(※12)や、様々な異業種とのコラボレーションによるクラウドサービスの拡充を進めます。 ※12.当社のスマートタウン内専用のホームページの閲覧やお役立ち情報の発信等を行う予定です。
■「Smart xevo Eco Project(スマート・ジーヴォ・エコ・プロジェクト)」 当社では、2010年7月、生活の質を向上させながら、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(CO2排出量をゼロ、光熱費をゼロ)となるエネルギー自給住宅に進化させるためのプロジェクト「Smart xevo Eco Project」をスタートさせました。
■商品概要 「スマ・エコ ゼロエナジー」
「スマ・エコ チャージ」
お客さまお問合せ先:大和ハウス工業株式会社 コンタクトセンター フリーダイヤル:0120-590-956 (平日9:00~13:00、14:00~18:00) URL :https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/smarthouse/index.html |
【 未来を、つなごう We Build ECO 】 |
【関連情報】 > 大和ハウスの環境への取り組み |
以上