お呼ばれした友人の家や、いつも通りかかるご近所の家の外観など、ついついチェックしてしまう他人の家。どんなポイントが気になり、何を見ているのでしょうか。そんな本音を探るアンケートを実施しました。
調査時期 | 2022年10月18日~10月31日 |
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調査対象 | My House Palette メールマガジン会員 |
有効回答数 | 517件 |
調査方法 | My House Palette メールマガジンでのアンケート |
Q1.他人の家の外観で気になるのはどんなところですか?(複数回答)
外観は住まいの「顔」といえる部分。通りがかりについつい見てしまう人も多いのではないでしょうか。チェックポイントとして最も回答が多かったのが「建物の形、デザイン、色」(77%)でした。次に多かったのが「建物の規模、大きさ」(48%)、そして「外壁材の素材(タイル・塗り壁など)」、「玄関、アプローチ」、「外構、庭」(いずれも44%)が並びました。気になるところとして選んだ理由についても聞いてみました。
- 素敵な家があれば、自宅にも取り入れられないかと常に思っている
- 建物のデザインや大きさは最初に目に入り、その建物の印象を左右するから
- メンテナンスにお金がかからないかどうかは気になる。そろそろ自宅の外構に手を加えていきたいので、新築物件の外構は特に気になる
- ベランダの位置や形から家事動線が気になる
- 雪国なので除雪しやすい屋根の形や素材の耐久性が気になる
- 建物のかっこ良さと外構のバランスがかなり気になる。外構で手を抜いていると全体的な完成度が下がる気がするので
- こだわりが詰まった注文住宅を見るのが楽しい。外観、構造すべてを観察させてもらっている
- 屋根の形状から屋根裏部分の活用に興味がある
- 建築途中の柱の太さも気にかけて見ている。良いところ、あまり好ましくないところを観察して建てるときの参考にしようと思っている
- 外壁の汚れが雨で自然に落とされているかどうか。外壁のランニングコストは気になって見てしまう
建物のデザインやエクステリアから住む人のセンスをチェックしている人もいれば、外壁や屋根の素材、建築中の基礎といった詳細な部分を観察している人までさまざまでした。特に外構のメンテナンス性を気にして、他人の家から学びを得ようとする人が多いのが印象的です。
Q2.他人の家のキッチンで気になるのはどんなところですか?(複数回答)
家に招かれるとリビングに通され、キッチンが目に入ってくることもあります。家事のしやすさを左右する場所なので、よそのおうちではどうしているのか、気になる人も多いようです。
気になるポイントは多岐にわたりますが、「キッチン形状(オープン・対面・アイランドなど)」(53%)、「収納」(46%)、「動線」(40%)の3つが多く、「システムキッチンのサイズおよびメーカー」(31%)、「食器棚、パントリー」(30%)という回答もありました。
それぞれ、どんなポイントを見ているのでしょうか。
キッチン形状(オープン・対面・アイランドなど)
- 形状によってキッチンの雰囲気がまったく違ってくる
- キッチンの形状はダイニングやリビングとの動線に関わる
収納
- 収納に苦労しているので他の家がどのようにしているか興味がある
- 増えがちなキッチン用品をどれだけ収納できるか気になる
動線
- 限られたスペースでたくさんの家電や食器類、食品を保存する収納が必要な上に、作業スペースもなるべく広く取りたいと考えると、いろんなキッチンを見て勉強したい
- キッチンから浴室、洗面所、トイレ、ベランダへの動線
システムキッチンのサイズおよびメーカー
- 調理台の広さと収納スペースが十分あることが大事。広々とした所で調理したい
- メーカーごとに特徴があるので、耐久性や使い勝手を知りたい
食器棚、パントリー
- 防災なども考えて備蓄をするため、パントリーの収納量が気になる
- 造作の食器棚が気になっている
憧れの目線で眺めるというよりも、「ストレスフリーな家事ができるかどうか」「どのように収納を工夫しているか」といった、機能的な目線で他の家のキッチンを見ている人が多いことが窺えます。
Q3.他人の家に招かれた際にリビングで気になるのはどんなところですか?(複数回答)
多かったのは「インテリア」(46%)、「広さ」(42%)、「ソファなどの家具」(36%)でした。リビングは居心地の良さに関わる部分が気になるようです。細かな部分では、「照明(ダウンライト・間接照明など)」や「収納」、「床材、壁などの建材」、「テレビ周辺機器」といった回答もありました。それぞれの理由も見てみましょう。
- インテリアには住む人のセンスや趣味が現れるから
- 家の広さに対して、置いてある家具などの空間の使い方が気になる
- インテリア小物はどこのブランドか、ソファーのサイズや形状、床材の種類やはり方、テレビの配置、植栽の大きさや配置が気になる
- 既設の照明と、後付けの照明(スタンドライトなど)とのバランスが気になる
- 吹き抜けや勾配天井があると、部屋に入った瞬間高揚感を感じる。テレビの後ろのアクセントクロスやタイル、窓が大きく明るいと素敵だと思う
- リビングの印象で大きな割合を占めるのが、窓周り、家具、照明だと思う。特に照明はリビング全体の印象を変えることもあるのでついチェックしてしまう
Q4.その他、他人の家に招かれた際に注目するのはどんなところですか?(複数回答)
その他に他人の家を訪問した際に注目するポイントについて聞くと、最も多かったのが「トイレ」(37%)、次に「玄関、玄関収納」(35%)、「洗面室、浴室」(30%)と続きました。来訪時に利用する部分は自然と目に入るものです。また、「収納」(26%)、「庭、外構」(25%)という回答も見られました。
一方、設計に直接関係ない部分では「整理整頓ができているか」「掃除が行き届いているか」といった部分も気になる様子です。それぞれを選んだ理由についても聞きました。
トイレ
- 清潔さがとても気になるところ
- トイレをキレイにしている人はキレイ好きだと思うから
- 清潔さを維持できる設備かどうかが気になる
玄関、玄関収納
- 自分の家の玄関がすぐに散らかるので、他の家の玄関収納を参考にしたい
- 家の第一印象になると思うから
洗面室、浴室
- 水回りを見れば、住む人がキレイ好きかどうか分かるので見てしまう
- 洗面所は皆同じになりやすいのでここに家事スペースがあったり、明るさや開放感があったりすると素敵な家だなと感じる
収納
- 片付けは収納で決まると思う。整理整頓された家を見ると、自分の家も片付けなきゃと反省する
庭、外構
- 敷地ギリギリに建物を建てるよりも、植栽を配置して居心地良く設計された家が好きだから
- 季節の草木やこだわって作られた外構は目を引くから
その他
- 意外と気になるのが香り。清潔感のある爽やかな香りだと家もきれいに感じるので、どんな香りアイテムを使っているのか聞いてみたりして新たな発見がある
- フローリングやクロスで家の雰囲気が変わるからついチェックしてしまう
Q5.今まで訪問した家で「いいなぁ」と感じたポイント、または「家を建てる際に取り入れたい」と思った工夫やデザインはありますか?
「わが家にも取り入れたい」と思った工夫やデザインについて聞くと、さまざまな回答が寄せられました。他人の家は新鮮な目線で見られる分、発見も多いようです。
- 小上がりの畳スペースの床下収納がいいなと思った
- 洗面所に家事スペースと物干し場、衣類収納が設置されている家
- 土間の広い家はガーデニングや木工に便利だと思った。部屋の中に段差がある家、窓辺に造作のベンチがある家は洋書に出てくるようなおしゃれさがあり、段差やベンチが収納にもなって良いと思った
- 梁にブランコを設置している家
- 玄関横にあるクロークと手洗いカウンター
- 内装壁の漆喰、質感豊かな内装タイル
- パントリー、玄関収納等必要な収納は確保しつつ、LDKや居室は子どもの成長やその時の気分で変えられるように間仕切りを最小限にした間取り。飽きっぽく模様替えが好きなので憧れた
- 庭が素敵な家。植栽の種類や植え方を参考にした
- 窓に庇をつけて雨が入らない工夫がされていたり、土地が狭くても小さな庭があったり玄関が程よく道路から見えなかったりすると考えて作っているなと思う
まとめ
通りがかりに眺める家なら外観や庭の雰囲気を参考にしたり、お呼ばれした友人の家なら実際の使い勝手を聞いてみたりするのもいいかもしれません。自分の建てたい家のイメージを固めることにも役立ちそうです。とはいえ、実際には他人の家をじっくり観察することは難しいので、たくさん見比べるならSNSなどを活用するのもいいと思います。ハウスメーカーのアカウントなら、実際にそのメーカーで建てた人のおうちや暮らしぶりを紹介しているので、具体的に検討している人にとっては参考になることでしょう。