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特集

ウェスティン都ホテル京都
佳水園(かすいえん)
時を超えた 匠たちの共演

京都の東、南禅寺にほど近く、華頂山(かちょうざん)の裾野に佇むウェスティン都ホテル京都には、
昭和期に活躍した建築家・村野藤吾設計の数寄屋風別館「佳水園」があります。
美しい庭と古都に息づく建築のストーリー、新旧の建築家が時を超えて協業した和の空間づくりについて、
大和ハウス工業の設計士、菊川人周の解説とともに紹介します。

自然の地形や、既存の庭園を生かした和モダンの傑作

山の傾斜に沿って建つホテル7階に、その静謐(せいひつ)な和の空間に続く扉があります。小径を歩くとほどなくたどり着く風格漂う桧皮葺(ひわだぶき)の門をくぐれば、優美な景色が広がります。別館「佳水園」を手がけた村野藤吾は、戦後の建物として初の重要文化財に指定された広島・世界平和記念聖堂など、創造性豊かで美しいモダン建築を数多く設計した昭和の巨匠。自然の地形や既存の庭園を生かした佳水園は、彼が携わった建築の中でも傑作として呼び声が高い名建築です。

「佳水園庭園」は京都市文化財(名勝)にも登録されており、大正時代の元首相、清浦奎吾(きようらけいご)の別荘「喜寿庵」のために造られたものでした。華頂山の岩盤の荒々しさと、琵琶湖疏水を利用した滝の優しいせせらぎが理想郷への旅路を描いた山水画のよう。この庭は、7代目小川治兵衛の息子、小川白楊(はくよう)の手によって生み出されました。

喜寿庵の跡地に宿泊施設の設計を依頼された村野藤吾は、北側に「白砂の中庭」を作庭しました。醍醐寺三宝院を模したこの庭には、瓢箪(ひょうたん)と杯(さかずき)をモチーフとする緑の築山が浮かびます。これは、白楊の手による岩盤を流れる滝を「酒」に見立てたもので、村野の先人に対する敬意と文人墨客(ぶんじんぼっかく)のもつ遊び心が感じ取れるといわれています。

琵琶湖疏水を利用した滝が流れる「佳水園庭園」

繊細かつ大胆な村野建築の粋

緩やかな勾配のある地形に寄り添いながら複雑に配置された棟、リズミカルに重ねられた銅板葺のシャープな屋根。佳水園の外観には村野建築の特徴が随所に見られます。佳水園庭園の岩山の上に建つ、「月7」と呼ばれる平屋づくりの客室からは、白砂の中庭や浮遊感のある庇を、古都・京都の街並みとともに見渡すことができます。

繊細さと潔さ、伝統とモダンの同居する和の美を実現するために、当時の先駆的技術を積極的に取り入れていることも村野建築の重要な要素でしょう。軽やかさをつくり出す薄い屋根を実現するために鉄骨で支えたり、地下部分を鉄筋コンクリート造にしたりと、当時としては大胆な手法を採用。一方で、オリジナリティあふれるモダンなデザインの障子窓など、流麗な空間づくりへの気配りはひときわ細やかです。

工業技術の活用と、繊細なこだわりのハイブリッドな建築スタイルは、通常の木造建築にはない視覚的な面白さを豊かに含み、1959年の完成当時からさまざまな文化人に愛されてきました。特にノーベル文学賞受賞作家の川端康成は、代表作『古都』の執筆中にしばしば滞在。雨上がりに東山を眺めた景色について「雨過山如洗(雨過ぎて山洗うが如し)」という書をしたためるなど、佳水園にほれ込んでいた様子が伝わってきます。

多くの人々を魅了し続けてきた佳水園は、老朽化や耐震への対応とあわせて現代の暮らしに合った居心地の良い空間づくりを志向し、2020年7月にリニューアルを実施しました。

ロビーに飾られている川端康成の書

客室「月7」のリビング。自然の地形に寄り添うように建てられた建物全景と、美しい庭園の景色を、まるで一幅の絵画のように眺められる贅沢な空間

設計士が解説
佳水園から学ぶ和の空間づくり

大和ハウス工業の設計士 菊川人周が、和の空間づくりのポイントを解説します。

「重心を低くする」

低い位置に視線をうながす建具や壁の意匠、ローソファや座椅子などを採用して重心を低くすると、落ち着きのある空間をつくり出せます。室内を広く見せられるだけでなく、自然と腰を下ろしたくなります。

「明るさを均一にしない」

空間全体をくまなく明るくするのではなく、明暗の差をつけることで、明るい部分をより明るく感じさせる建築的技法。くつろぎ感が生まれ、より印象的な空間になります。

「障子を活用する」

窓からの自然光をやわらかく室内に取り込む障子。照明の光をやわらげたり、使う時以外は表に見せたくない電化製品などを隠したりする用途でも活用できます。

継承される美と追求される心地良さ

リニューアルの全体監修を担ったのは、人々のふるまいや気持ちに寄り添う建築で注目を集める、現代建築業界のトップランナー、中村拓志(ひろし)氏。彼もまた、伝統的な数寄屋の手法を用いながら、最新の建築技術や素材を導入した村野フィロソフィーを受け継いで、現代の名建築として佳水園をよみがえらせました。浮遊感のある外観、ディテールにまでこだわりが詰まった渡り廊下やロビーは、竣工当時の姿をできる限り継承しています。

客室「雪3」の寝室は、朝日が心地よく注がれる東向き

美しい建築や庭を残す一方で、古風な様式だった客室は、これまでの2室を1室に統合して広い空間を確保。過ごしやすさに重きを置いた改修を実施しています。さらにふすまには、青みがかった和紙のデザインを施して琵琶湖疏水を表現(「重心を低くする」2枚目写真参照参照)。空間の重心を低くして、座して窓外の美景を眺める至福の時間を描いています。

文豪に愛された佳水園らしく各客室に新たに設けられた小さな文房(書斎)では、ふと筆をとって文をしたためたくなります。その他にも和のローソファやベッドなどの家具を採用し、「村野数寄」の心安らぐ空間に現代のマテリアルが調和しています。

時が経つにつれて生活様式は変化を続けますが、普遍的な和の美しさは新しいスタイルを取り入れながら、これからも受け継がれることでしょう。大正時代から紡がれてきた佳水園のストーリーはこれからも続きます。

文房(書斎)。鳥のさえずりを聞きながら凛とした気分で机に向かえます

高野槙を使い、すがすがしい香りが漂う浴室。リニューアルを機に客室内のお風呂に天然温泉が引き込まれました

村野藤吾デザインの椅子が置かれたロビー。白砂の中庭をゆっくり眺められます

和モダンに映える優雅なアクセント

ドラマチックな照明が取り入れられた寝室のニッチ

瓢箪をイメージしたふすまの引手

抜けや奥行きを生み出す真鍮(しんちゅう)風の下地窓

七宝網をまとったベッドサイドの読書灯

左:ウェスティン都ホテル京都 新実 奈央さん 右:大和ハウス工業 設計士 菊川 人周

取材撮影協力

ウェスティン都ホテル京都

〒605-0052 京都府京都市東山区粟田口華頂町1

https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/

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