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特集

あなたの知らないタイルの世界

2022年は「タイル」の呼び名が日本国内で統一されて100周年に当たります。
最近ではレトロ建築ブームや衛生意識の高まりも手伝い、注目を集めるタイル。
今回はLIXILが運営する文化施設・INAXライブミュージアム(愛知県)を訪ね、
主任学芸員の後藤泰男さんにタイルの歴史や魅力について教わりました。

いま再発見されるタイルの魅力

昭和レトロブームの中で、「渋ビル」「レトロ建築」といった言葉がよく聞かれます。市中に残るレトロな建築を訪ね、ノスタルジーな街歩きを楽しむ人も。彼らがSNSなどで発信する写真の多くに、ビルの内装や外装を彩るタイルの様子がおさめられています。

「タイル×レトロ建築」はなぜ注目されているのでしょうか。後藤さんはタイルの特長として「色あせないこと」を一番に挙げます。粘土などを材料とし、高温で焼成するタイルは耐久性が高く、長い時間を経てもほとんど色あせることがありません。そのため、建物自体が経年劣化しても、建築当時の「最先端」のデザインが美しいまま残ることになるのです。建物の古さと、かつての最先端。そのギャップが魅力となり、昭和を知らない若い世代の心をも惹きつけるのでしょう。

後藤さんは学芸員としてタイルの魅力を広く知らせる仕事の傍ら、日本各地でこれまで80件を超えるタイル建築の復元や調査に携わってきました。過去には旧東京中央郵便局舎、早稲田大学の大隈記念講堂、東京駅丸の内駅舎などの復元も手掛けました。

建築当時から残る部分と新しく作り直す部分に違和感が生じないよう、窯の温度や土の成分などの条件を少しずつ変えて再現する過程には、自社や協力会社の職人をはじめ、多くの人の協力が欠かせません。どんな建物を扱う時も、大切にしているのは最初につくった職人やデザイナーたちの思いを想像し、共有すること。タイルの一番の魅力は、作り手の思いがそこに宿っていることなのかもしれません。

INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」内に再現された、イスラーム建築のドーム天井。モザイクタイルを張り詰めた幾何学文様に包まれ、壮大な宇宙を体感できます

世界の文明はタイルの歴史とともに

世界で最も古いタイルは、紀元前2700年ごろの古代エジプトの建造物に用いられたものだと言われています。階段ピラミッドの地下通廊の壁に、鮮やかなターコイズブルーのタイルが張られていました。

世界最古のピラミッドの地下にある「魂のための扉」を再現。ブルーは生命の色であり、王の復活を祈念したのではないかと言われています

イスラームのモスク(寺院)が登場するのは7世紀ごろです。建物の内外が青や水色、緑、黄、赤など、カラフルなタイルで埋め尽くされ、神への敬虔(けいけん)な心を表現しています。この当時タイルは高価な建築材料で、使われたのは権力者の建物や病院、宗教学校などの公共の建物のみだったとか。8世紀ごろには中国から陶芸技術が伝わり、白地多彩の陶器や金属の光沢をもつ陶器なども作られるようになりました。

紀元前3500年ごろのメソポタミア地域でつくられた、装飾壁の原点(レプリカ)。クレイペグと呼ばれる円錐(えんすい)状のやきものでモザイク模様がデザインされています

その後、イスラームの勢力拡大とともにタイルはスペインやヨーロッパ各地に伝わり、中国や日本、ヨーロッパ大陸内で互いに影響を及ぼし合いながら発展していきます。19世紀のイギリスでは産業革命によって大量生産が可能になり、一部の人のための貴重な工芸品だったタイルは工業製品として広く普及していきました。

タイルの変遷は文明や宗教の盛衰と大きく関わり、その歴史を俯瞰(ふかん)することはとても興味深いものです。INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」では、貴重な実物展示とともに、タイルの歴史や文化を体系的に学ぶことができます。

大正初期から昭和初期、イギリス製タイルをお手本にして作られるようになった「和製マジョリカタイル」。
輸出先のニーズに合わせて、さまざまな色柄のタイルが生産されました

日本へのタイルの普及と名称統一100周年

日本のタイルの源流は飛鳥時代に大陸からもたらされた「瓦」です。

百済(くだら)から仏教が伝わるとともに、寺を造営するための寺工、画工、瓦博士(かわらはかせ)が渡来しました。鎌倉時代には瓦は寺院建築の床や壁の表面などにも用いられ、用途や使用部位により「敷瓦」「腰瓦」「張付瓦」などと呼ばれました。

また、江戸後期には煉瓦(れんが)のつくり方がオランダから伝わり、明治時代には建築の構造材として「躯体煉瓦」が盛んに使われ始めました。大正時代には躯体煉瓦に加えて、その表面仕上げ材である「化粧煉瓦」も使われるようになりました。さらに明治初期になると、外国人建築家が設計する西洋建築のための建材として、ヨーロッパのタイル文化が到来。やがて輸入タイルを手本にした、国産タイル(和製マジョリカタイル)の製造も始まりました。美しいつやと発色が特徴的で、昭和初期には東南アジアやインド、中南米などにも輸出されていたそうです。

敷瓦、壁瓦、化粧煉瓦など、由来や使用場所によってさまざまだった名称は、一時はおよそ25種類も存在していたのだとか。市場の混乱を解消するために名称を統一することになったのは、第一次世界大戦後、1922年の平和記念東京博覧会でのことでした。全国タイル業者大会が催され、平たい陶磁器の建材を「タイル」と呼んで業界の発展に寄与することが誓われました。

17~18世紀ごろのオランダのタイル。中国の染付磁器を参考に、花や風景、動物などが描かれています

19世紀ごろのイギリスで使われたヴィクトリアン・タイル。アール・ヌーボー様式を取り入れた彩り豊かな図柄のタイルが、公共の建物から住宅まで広く使われました

日本におけるタイルLIXILの歴史

  • 日本のタイルの歴史
  • LIXILの歴史

飛鳥

仏教とともに、大陸から瓦が伝来

鎌倉

禅宗とともに中国建築様式が伝来し、床に敷瓦を敷いた建造物が登場

江戸

オランダから煉瓦の製造方法が伝来

明治

ヨーロッパから西洋建築向けのタイルが伝来和製マジョリカタイルの生産が始まる

大正

帝国ホテル旧本館のタイルを製作する技術顧問として、伊奈初之烝・長三郎が任命される(1918)

「平和記念東京博覧会」全国タイル業者大会で「タイル」と名称統一(1922)

伊奈製陶株式会社設立(1924)

伊奈製陶株式会社が衛生陶器の製造を開始(1945)

昭和

株式会社INAXへ社名変更(1985)

創業の地・常滑に「窯のある広場・資料館」(現在はINAXライブミュージアム)を創設(1986)

平成

トステム、INAX、新日軽、サンウェーブ工業、東洋エクステリアが統合し、株式会社LIXILが誕生(2011)

令和

タイル名称統一100周年(2022)巡回企画展を開催

衛生意識の高まりを支えたタイル

平和記念東京博覧会の4年前、1918年から世界中でスペイン風邪が猛威をふるっていました。感染対策として国を挙げて衛生意識を高めることが呼び掛けられ、清潔な生活を実現するものとして、タイルが注目されることになります。

銭湯や病院に張られた真っ白なタイルこそ、清潔さの象徴でした。白ゆえに汚れが目立つこと、汚れを簡単に落とせることがその理由です。やがて公共の施設だけでなく、住宅でもトイレ、台所、玄関、風呂などに用いられるようになり、人々の衛生意識の高まりに応えてきました。

そして今、住宅の水まわりのタイルが改めて脚光を浴びています。コロナ禍でうがいや手洗いの機会が増加したことが、洗面空間の見直しや玄関などへの洗面台の増設のきっかけになっています。また、DIYブームも手伝い、多様な色や形のタイルで自分らしく空間を彩って楽しむ人も増えているのだそうです。

ヴィクトリア時代のイギリスのパブを再現。都市部で失われつつあった「自然」を表現するため、緑色のタイルや草花の絵柄を施した彩り豊かなタイルが好んで用いられました

長く愛されることが地球環境への優しさに

土という自然の材料を焼き固めてつくるタイル。工業製品でありながら、一つひとつに工芸品のような味わいが備わっており、美と用を兼ね備えた素材だといえます。また、自然素材に由来するため、循環性の高さも利点に。LIXILのタイル工場では、生産段階で破損したタイルを粉砕して再利用しており、廃棄物として工場の外に出すことはほとんど無いそうです。

「寿命の長さでも他の素材を大きくしのぎますし、愛着をもって長く使っていただけるという点でも、自然に優しい建材だといえるのではないでしょうか」(後藤さん)。今も街にたたずみ、人々を惹きつけるレトロ建築のように、後世に残り続けるタイルを提供したいと後藤さんは考えています。

太古の昔から人の暮らしや社会とともに歩んできたタイル。その色や形の一つひとつに思いを込めて、わが家に取り入れてみませんか。

「世界のタイル博物館」の外観。7000点を超える収蔵品から選りすぐりの装飾タイルを展示しています

紀元前~近代のタイルコレクションをオリエント、イスラーム、スペイン、オランダ、イギリス、中国、日本など地域ごとに展示。タイル文化の交流の歴史も俯瞰することができます

貴重な古便器コレクションも常設展示。かつて日本各地のやきもの産地で生産、利用されてきた華麗な便器がずらりと並びます

進化したLIXILの機能性タイル

エコカラットプラス

日本の土壁にヒントを得た、調湿機能を備えた内装機能建材。脱臭や有害物質の吸着などの機能も備えています。

アレルピュア

LIXIL独自の技術で、花粉やハウスダストなどに含まれる環境アレルゲンの働きを抑制。玄関などにたまりがちな花粉の対策が行えます。

PROFILE

後藤 泰男さん(ごとう やすお)

INAXライブミュージアム 主任学芸員

大学院では物質工学を専攻。卒業後、1985年に伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL)に入社。INAXライブミュージアムの設立から携わった。タイルの歴史を追って約20か国を巡った経験をもつ。

取材撮影協力

INAXライブミュージアム

住所/〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130

TEL/0569-34-8282

開館時間/10:00~17:00 入館は16:30まで

休館日/水曜日(祝日は開館)、年末年始

Information

タイル名称統一100周年記念 巡回企画展
「日本のタイル100年――美と用のあゆみ」

【会 期】
2022年8月30日(火)まで
【会 場】
INAXライブミュージアム
「土・どろんこ館」企画展示室
【休館日】
水曜日(祝日の場合は開館)
【観覧料】
共通入館料にて観覧可
( 一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)

主催/INAXライブミュージアム

《巡回予定》

  • ・多治見市モザイクタイルミュージアム : 2022年9月~
  • ・江戸東京たてもの園 : 2023年3月~
  • ※会場ごとに展示構成が異なります。詳細は各館ホームページ等でご確認ください。

2022年6月現在の情報となります。

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