●キッチン
調理による油煙、生ゴミ、排水口など、発生源が多くある場所こまめな換気と掃除で、清潔に保つことが基本。生ゴミは水分を切って捨てる。
●トイレ
尿の飛び散りによるアンモニア臭が主なニオイ。クエン酸水を使って拭き掃除を。特に便器と床の境目に汚れがたまりやすいので注意。酸性の便のニオイは重曹で中和。
●ペット
特に気になる排泄臭。トイレやファブリックに付いた尿のニオイにはクエン酸水のスプレーを、糞のニオイは重曹で消臭。
●浴室
皮脂汚れや髪、せっけん、シャンプーなどが、カビやバクテリアの栄養分に。こまめに排水口のゴミを取り除き、壁や床に付いたシャンプーや皮脂汚れなどを洗い流して清潔に。
●玄関
靴に染みた汗、湿気、ホコリ、カビなどが臭うシューズボックス。定期的に開け放して風を通すこと。靴には脱臭剤も効果的
●リビング
タバコ、食べ物、ペットのニオイなど、さまざまなニオイが混じり合い、壁やカーテン、クッションなどにも吸着。空気清浄機の活用や消臭スプレーも有効。
ニオイの発生原因は?
ニオイには、食品やタバコなどそれ自体から発生するもの、食品や皮脂汚れ、ホコリなどを栄養分としてカビやバクテリアなど微生物がつくり出すものがあります。微生物の活動は、温度と湿度が上がると活発になるため、春から夏はニオイが発生しやすくなります。
微生物の発生を抑える
ニオイの発生を防ぐには、こまめな掃除で、微生物のエサとなる食べかすやホコリなどを取り除くこと。また、温度と湿度を抑えることも大切です。特にイヤなニオイを発生する生ゴミは、水気をしっかり切って新聞紙などに包んで捨て、ゴミ箱は高温にならない場所に置きましょう。アルコール除菌スプレーを、直接生ゴミにかけるのも有効です。
ニオイを消すには?
●換気をして追い出す
ニオイが発生したら、換気をしてニオイを追い出します。その場合、空気の出入り口は2カ所以上つくりましょう。また、調理をするときは、事前に換気扇を作動させておくと、風の流れができ、効率よく排気できます。
●中和させる
ニオイの性質が分かっている場合、元となる成分を中和させることで、消臭することができます。例えば、アルカリ性の尿のニオイには酸性のクエン酸水をスプレー、魚などの生臭さには重曹を振りかけると効果的です。
●吸着させる
ニオイの性質が特定できない場合は、脱臭剤などを使ってニオイを吸着させる方法があります。例えば、冷蔵庫の中には活性炭を入れておけば、消臭効果があります。
●感覚的に消臭する
ニオイを消すのではなく、感じさせないようにすることもできます。例えば芳香剤などの強い香りでイヤなニオイを感じさせないようにする「マスキング方法」があります。また、イヤなニオイを別のニオイに取り込んで、良い香りに変える「ペアリング方法」もあり、衣類や部屋などの消臭剤の技術に使われています。
アロマやお香をたいて、マスキングする方法も。
身近な物で消臭
●コーヒーかす
天日干しにして乾燥させたコーヒーかすで不快なニオイを吸着。灰皿に敷き詰めたり、器に入れて冷蔵庫に置いて消臭剤に。
●茶殻
茶殻は乾燥させて、直接生ゴミに振りかけたり、お茶パックに詰めて靴の中に入れて消臭剤に。
●レモンなどの柑橘類の皮
耐熱容器にレモンなどの柑橘類の皮と水を入れ、電子レンジで加熱したり、魚焼きグリルで加熱すれば、レンジやグリル内のイヤなニオイを消してくれます。
●木炭
冷蔵庫やシューズボックスの除湿、消臭に役立ちます。半年たったら水洗いして、天日干しすれば、2~3回使えます。
2019年2月現在の情報となります。