ニオイの発生は、バクテリアなどの雑菌が生ゴミなどを分解したときに出す悪臭物質が主な原因。ニオイを断つには掃除をして、雑菌自体を減らすことが大切です。
酸性のニオイはアルカリ性のもの、アルカリ性のニオイは酸性のもので中和します。どちらでもないものは脱臭剤や活性炭などに吸着させます。お香やアロマなどでマスキングする方法もあります。
温度、湿度が高いと生ゴミを分解する雑菌の活動が活発に。しっかり水気を切り、温度が上がらない場所にゴミ箱を置きます。ふたに活性炭を張りつけたり、アルコール除菌スプレーをかけて雑菌自体を減らすのも効果的です。
冷蔵庫は、漬け物の酸性のニオイ、納豆のアルカリ性のニオイなど、さまざまなニオイが混在。活性炭や市販の脱臭剤などでニオイの分子を吸着させて消臭します。
カーテンやクッションなど、布の表面はニオイの分子が吸着しやすく、いったん吸着したニオイを再び放出してしまうことがあります。カーテンなどは水洗いし、洗えないものは重曹をふりかけてひと晩おき、掃除機で吸い取ります。
湿気がこもったシューズボックスは雑菌やカビが繁殖しやすく、汗を吸った靴からもニオイが発生。ときどきは扉を開け放して風を通します。専用の消臭剤や脱臭剤ほか、ラベンダーなどの乾燥ハーブや活性炭を置く方法も有効。
ペットのニオイで特に気になるのは排泄臭。アルカリ性の尿のニオイには酸性のクエン酸水のスプレー。酸性の糞のニオイには、アルカリ性の重曹を器に入れて置いておくことで中和されます。
空気は気温がどんなに低くても熱を含んでいます。エアコンはその熱を集めて移動させる技術で室内の空気を冷やしたり暖めたりしています。室内機と室外機をつなぐパイプには熱を運ぶ役割を果たす冷媒という物質が入っており、暖房では屋外の空気中の熱を集めて室内に運び、冷房では室内の空気中の熱を外に運んでいます。
暖房時は屋外と室内の温度差が大きいため、冷房時より大きなエネルギーが必要となります。
フィルターにホコリがたまっていると風が通らず、冷暖房の運転に余分な電力がかかることになります。シーズン中のお手入れは、通常2週間に1回。掃除機でホコリを吸い取ります。ひどい汚れのときやシーズンの終わりは取り外して水洗いし、よく乾燥させてからセットしましょう。
日常のフィルターのお手入れは不要です。しかし、シーズン前後には確認し、汚れていたらお手入れを。ダストボックスにたまったホコリは捨てておきます。
また、エアコン内部の掃除機能は、運転終了後、エアコン内部の結露を乾燥させ、カビの発生を防いでいます。途中でスイッチを切らないようにしましょう。
エアコンを効率よく使うためには障害物で風を遮らないようにすること。また、エアコンはスイッチを入れたり、温度を上げたり下げたりするときに、多くの電力を使います。一定の温度で長く運転する方が電力が少なくすみます。最新のセンサーつきのものは、人のいる場所を検知し、ムダなく快適な温度を保つようコントロールされています。お使いのエアコンの機能を再度確認しておきましょう。
エアコンは機種にもよりますが、この10年で省エネ率は20~30%アップしています。また、センサー機能を搭載した機種も5年前ぐらいから登場。最近ではスマートフォンで外出先からコントロールできるなどさらに進化しています。
買い換えの時期は一概にはいえませんが、10年を目途に検討してみてもよいでしょう。冷房シーズンには取り付け工事が混み合うので、早めの検討がおすすめです。
教えていただいたのは…
パナソニック株式会社
コンシューマーマーケティングジャパン本部
エアコン商品課 宮代 達さん
エアコンの開発にもかかわるプロの目で、正しい使い方、選び方をアドバイス。
2016年1月現在の情報となります。