大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

目的に合わせた各種施設の建設をトータルプロデュース

CASE6

ケーススタディ

遠州トラック株式会社様
(静岡県袋井市)

多様なアセットを活かす、最新物流センター。

外観写真

建設地静岡県袋井市
建物用途物流施設
敷地面積19,791m2(5,986.77坪)
延床面積30,884m2(9,342.41坪)
竣工2023年8月
建物概要3階建て

3PL事業者として物流をトータルサポート

多くの製造業企業が生産設備を構える東海工業地域の中心部、静岡県袋井市に本社を構える遠州トラック株式会社様は、関東から関西にかけて25拠点を構える東証スタンダード上場の総合物流企業です。1965年に貨物自動車運送事業から始められ、倉庫事業・不動産事業などに進出。日本の物流インフラを長きにわたって支えてこられました。近年は巣ごもり需要後も続くEC関連の配送も順調に伸びており、工業・商業両面で事業規模を拡大中です。

遠州トラック様は3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業者として、輸送・保管にとどまらない、サプライチェーン全体の最適化を顧客に提案されています。とりわけ製造業においては生産の合理化や省力化が進み、部品調達や保管、在庫整理などの工程をアウトソーシングする流れが加速しているため、そのニーズも高まっています。遠州トラック様本社近辺の倉庫では、自動二輪車や船舶外機向けの部品センター業務を受託し、サプライヤーから調達した部品を生産計画に合わせて選別。製造順にラインに部品を運び入れる体制を整え、製造日時に合わせたジャストインタイムの調達物流で生産性向上に寄与する効率的なフローを提供しています。

配送から倉庫までを含む多様なアセットの強みを活かすため、2023年に同社としては最大級となる新倉庫、袋井ロジスティクスセットセンターを本社隣接地に建設しました。延床面積3万㎡超の倉庫内には、搬送ロボットやマテハン機器を導入し貨物昇降機を5基設置。近隣工場の門前倉庫として、部品や資材の適宜供給の役割を担います。関東・関西の中間に位置する立地から、長距離輸送の中継地点としての機能も有し、24台のトラックが同時接車可能で、乗用車145台分、トラック待機場所16台分の駐車場も確保した大型の物流施設です。

大和ハウス工業は施工を担当し、細部までご要望をうかがい総合的にサポートさせていただきました。同社の環境配慮型サービス開発戦略に合わせ、建築物環境配慮制度【CASBEE建築(新築)2021年 SDGs対応版※】Aランクに対応。また開かれた空間であることを目指し、見学スペースの設置や南側を走る東海道新幹線から視認しやすい建物となっています。

※一般社団法人日本サステナブル建築協会が開発した、建築物や都市などに関する環境性能を評価するためのツール。国の補助事業等の採択、審査基準などに使用されている。

人にも環境にも優しい、新拠点が誕生しました。

遠州トラック株式会社
代表取締役社長 金原秀樹様

働き方改革の一環としてトラックドライバーの時間外労働に上限規制が設けられ、労働時間の短縮による輸送能力の低下や時間外割増賃金率の引き上げによる物流の「2024年問題」が話題となっています。物価高や燃料費高騰など先行き不透明な状況も続いており、物流業界をめぐる環境は激変しています。物流インフラの担い手として、遠州トラックは社会情勢の変化に対応しながら、常に効率的で無駄のないロジスティクスの構築を目指しています。

グループ内外の関連企業と積極的な協力関係を構築し、中継地点でドライバーが車両を乗り換える「中継輸送」や、複数の物流企業が同じ配送先への荷物を同一のトラックやコンテナに積載して配送する「共同配送」で効率化を図っています。またITの活用も積極的に推進しており、自社開発のWMS(倉庫管理システム)を活用した事例では在庫の受け入れから出荷までの一連の物流業務を自動化。管理手順を簡素化し在庫管理の精度を向上させ、作業ミスや長期在庫の見逃しも抑制しています。さらに配車支援システムや最先端の輸送機器を導入し、お客様のご要望に合わせたさまざまなシステム構築が可能です。

遠州トラック株式会社 代表取締役 金原秀樹様

袋井ロジスティクスセットセンターは当社として最大規模となる新倉庫で、東西物流をつなぐ、当社輸送網の拠点としての位置づけです。2024年1月より本格稼働を開始し、メーカー様の生産ラインに直結した部品センターとして部品の受領、保管、セット組み、指定時間ライン納入輸送までを一括して引き受け、メーカー様の受け入れ負担の大幅な軽減を実現しました。社員の労働環境にも十全に配慮するため、休憩室を複数設け、段差を最小限に抑えてスロープを設置するなどしてバリアフリーにしています。建築物環境配慮制度Aランクにも対応しており、人にも環境にも優しい施設となっています。

今回、大和ハウス工業さんとのご縁で私たちの物流ロジスティクスの強みを最大限に活かせる施設が誕生しました。従業員の士気も上がり、人的資本である従業員の「幸せ」を第一義に考える当社の理念を体現する新拠点が完成したと実感しています。





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