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コラム No.30-3

CRE意識調査レポート

アンケート調査に見る、企業のCREに関する意識【3】CRE戦略実施にあたっての問題

公開日:2017/03/31

企業が保有する不動産を、経営者、事業責任者は、CRE戦略の観点からどのようにとらえているのか、不動産資産を有すると答えた全国のビジネスパーソン(経営者ならびに部門・部署責任者)300名にアンケート調査を行いました。
3回目は、CRE戦略を行うにあたっての問題や壁に関する調査報告です。

詳しい回答者プロフィールについては、コラムNo.30-1をご覧ください。

【CRE戦略を阻むもの】

Q:CRE戦略のスムーズな実施において壁となっているもの、あるいは壁になりそうなことは何ですか。

CRE戦略を実施していくにあたって、現在、あるいは将来に、壁になりそうなものは何か質問しました。「戦略立案できる人材がいない」、「オペレーションできる人材がいない」などの人材不足の項目の数値が高く、続いて権限やトップの意思決定などのマネジメント上の問題となっています。
アウトソーシングパートナーやIT投資などの問題もありますが、CRE戦略を阻んでいるのは予算などではなく、トップの考え方、人材配置、マネジメントの問題が大半を占めてるといえそうです。

CRE戦略実施の壁

CRE戦略を阻むもの/従業員規模

CRE戦略を阻むものと従業員規模はどのように関連するのでしょうか。意外にも、「戦略立案できる人材がいない」、「オペレーションできる人材がいない」というの人材不足の壁は、大企業ほど高くなっています。必要性を感じているからこその結果かもしれません。
逆に、権限の問題、コストの問題、IT投資の問題は、中小企業のほうが高くなっています。

クロス集計 CRE戦略実施の壁 × 従業員規模

CRE戦略を阻むもの/管理体制

CRE戦略を阻むものについて、不動産資産の管理体制による違いを見てみました。「経営部門」が管理している企業では、ほかと比べると「権限委譲されていない」ガ突出して高くなっています。「社内専門部署」を持つとする企業は、「戦略立案できる人材がいない」の数値が高くなっています。CRE戦略に対する意識の高さの表れだといえそうです。
同じく顕著なのが、アウトソーシングを活用している企業は、人材不足も高くなっていますが、「トップが意思決定できない(トップにCRE戦略の意識がない)」が突出して高くなっています。トップがCRE戦略について判断するのが難しく、専門知識を持ったパートナーに任せているケースが多いのかもしれません。また、アウトソーシングを行うからこそでしょうか、良い外部パートナー不足の課題も高くなっています。

クロス集計 CRE戦略実施の壁 × 自社の企業不動産の管理体制

CRE戦略を阻むもの/土地・不動産活用用途

CRE戦略を阻むものと、土地・不動産の活用用途を分析してみると、遊休土地になっている企業は、「人材不足」、「権限不足」、「外部パートナー不足」、「トップの意思決定力の欠如」などがどれも高く、課題の多さが見て取れます。
戦略立案・オペレーションの人材不足に関する課題は、用途に縛られずどの項目でもポイントが高くなっています。CRE戦略を実施するにあたって、人材不足は共通の課題のようです。

クロス集計 CRE戦略実施の壁 × 土地・不動産活用用途

CRE戦略を阻むもの/CREの活用戦略意欲

CRE戦略を阻むものに対して、CREの活用戦略意欲の違いを見てみると、「不動産の有効活用の必要性は感じており、今後の課題だ」とする企業では、人材の問題、意思決定、権限の問題などが高くなっています。また、情報不足という回答も多く、まだ手探り状態の企業も少なくないようです。
「主要戦略として取り組む」と答えた企業では、「特に壁はない」の回答が3割と高く、CRE戦略が順調に進んでいる企業も多いことがわかります。

クロス集計 CRE戦略実施の壁 × 企業不動産(CRE)の活用戦略意欲

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