土地活用ラボ for Owner

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コラム vol.195
  • 不動産市況を読み解く

住宅ローン、アパートローン金利の今後の見通し

公開日:2017/02/28

2017年の住宅ローン・アパートローン、の見通しはどうだろう?
土地活用を行うほとんどの方が建物を建てる時には借り入れをされるので、これから土地活用で賃貸物件の経営を行う方は、気になるところだろう。

賃貸経営においてのローンは、賃料からの返済で行うため、その可能性(収支シミュレーションに無理がないか、賃料の想定に無理はないか等)を貸す側(金融機関)が判断を行い、ローンの可否を決める。 本来は、その想定について、「可」という判断をしたのだから、担保や連帯保証を付けるなどといったことは、行わなくてもいいはずだ。しかし、たいていの場合は、「万が一想定が崩れたときに返済が滞らないために」、等といった理由で何らかの保証を要求される。
こうしたことがあるため、「大きな借金をして・・大丈夫か?」と賃貸経営に踏み切れない方もいるようだ。

不動産関連ローンの金利は、毎月のように見直しされる。
ローン金利の動きは、固定金利は日本国債10年物に連動することが大きい。2016年初めころから秋ごろまで10年物国債金利がマイナスの頃は、固定金利もかなり低くなっていたがここにきて、上昇の兆しがはっきりと見えてきた。確かに、2016年末ごろから、毎月のように固定金利は上がってきている。
ある方に聞くと、中古マンションを購入しようとして11月のローン打診の時に、(現状のままだと仮定すると、という前置きで)言われた金利に比べて、2月の融資実行時には0.2%程度上昇したそうだ。

このまま、上昇するか?について考えると、10年物国債の動きを見ていると、ここにきて(執筆時2月15日)、停滞気味という事もあり、上がったとしてもそれほど大きな上昇にはならない、あるいはあと1~2か月すると、横ばいになるのではないかと思える。メガバンクや大手金融機関(生保等)あるいは公的な金融機関(公庫等)はこうした動きになると予想する。

一方、地銀やネットバンク等の金融機関は、「値下げを他の金融機関に合わせる、あるいは差をつけて顧客を取り込む」といった競争原理が働いている。
地銀等の住宅ローン、アパートローンの取り込み競争は激しく特にネット銀行や流通系の銀行(主に住宅ローン)では、「●●なら、こんな特典が・・」という金利もしくは他のことでの利子還元が行われていたりするので、サイトなどをよくご覧になって選ばれるといいだろう。
インターネットの検索サイトで、「住宅ローン、比較」「アパートローン、比較」など入力すると、一括でいろんな銀行の金利の比較ができるサイトや自身の体験談を記したブログなどが出てくる。これらは情報としてとても便利であるが、特定の(複数の)金融機関と送客課金契約を行っているサイトもあるようなので、記事を読みすすめて、安易に進めてしまうということは避けたいところだ。
2017年上期のローン金利を予想すると、概ね、しばらくやや上昇の期間が続くが上昇はわずかにとどまる、その後は横ばいという状況だろう。しかし、世界経済揺るがす大きな混乱などが起こると、どうなるか分からないので、これから借り入れを検討される方は、経済状況、金融状況に注視していたもらいたい。

土地活用ラボ for Owner アナリスト

吉崎 誠二(よしざき せいじ)

不動産エコノミスト
社団法人 住宅・不動産研究所 理事長

早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
立教大学大学院 博士前期課程修了。

(株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者等を経て現職。
不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、全国新聞社、地方新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。

著書:「データで読み解く 賃貸住宅経営の極意」(芙蓉書房出版)、「2020年 大激震の住宅不動産市場」(朝日新聞出版)、「消費マンションを買う人、資産マンションを買える人」(青春新書)等10冊。多数の媒体に連載を持つ。

公式サイト:URL http://yoshizakiseiji.com/
社団法人 住宅・不動産総合研究所:URL http://www.hr-i.jp/

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