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CASE2 十七夜山しぶかわほいくえん(静岡市清水区)

静岡市の待機児童対策に応じるために開設した認可保育所は、災害時の避難施設としての役割も果たす。

街に溶け込み、一体化を進める定員90人の認可保育所。

事業展開

静岡市清水区で、生後6カ月から就学前までの乳幼児を対象とした定員160人の保育所「有度十七夜山保育園」を運営する社会福祉法人きはだ会様。同市の待機児童対策に賛同し、既存の保育園の定員を増やした後、さらに2施設目として、同市の補助金事業の条件を満たす定員90人の認可保育所「十七夜山しぶかわほいくえん」の新設を計画しました。


2km圏内に保育所がなく、定員60人以上で、1人当たり3.3m²以上の乳児室、同1.98m²以上の保育室、2歳以上児1人当たり3.3m²以上の屋外遊戯室などの認可保育所の条件を満たす建物の容積を確保できる用地を探し、施設整備をしなければなりませんでした。また、昨今、近隣から反対の声があがるケースが増えている保育所新設に際して、住民に受け入れてもらえ、街に溶け込む施設にするため、十分なコミュニケーションをとり、計画をすすめる必要がありました。

「十七夜山しぶかわほいくえん」は、自家用車での移動が定着している地域性を勘案して、子どもたちの送迎をする利用者用の駐車場を敷地内に確保しました。車から降りて昼寝用の布団など保育に必要なものを保育所内に運ぶことがあるため、他の車の通行を妨げずに一定時間駐車できるスペースが必要でした。また、敷地内への車の出入りをスムーズにするため、前面の二車線道路からの出入り口は広めに開いています。

施設を2階建てにすることで、駐車場を設置したうえで、乳児室、保育室、屋外遊戯室(園庭)に十分な広さを確保できました。乳児室など低年齢児を1階、ひとりで階段を上り下りできる幼児を2階へと振り分け、職員室は2階に配置しました。

特筆すべきこととして、施設の屋上を津波災害時の近隣住民の避難所と位置付けていることが挙げられます。そのため、施設内を通らずに直接屋上に到達できる外部階段を設置しました。

「十七夜山しぶかわほいくえん」は、保育所内で過ごす子どもたちがのびのびと活動できる施設造りを目指しました。天井を高くして圧迫感を与えないようにし、自然光をより多く取り込めるようにしています。

前面道路を通過する自動車の走行音など外部からの騒音対策として壁面などの防音設備にも配慮しました。保育スペースの床は滑りやすく、つまずきやすい絨毯ではなく、クッション性を持つ仕上げとして床暖房も採用しています。

積極的に外遊びをさせる方針を受けて、屋外に水はけがよい手洗い場などを設けたほか、洗体用のシャワーも備えています。ベランダは簡易プールをおけるほどの広さを確保し、手すり壁を高くして転落防止を図っています。

2018年4月の開園を目指して、準備を進める「十七夜山しぶかわほいくえん」は、既設の「有度十七夜山保育園」の評判の良さも手伝って、既に予定通りのスタッフと入園予定の乳児、幼児を集めました。

子どもたちの活気が詰まった保育所が、街全体の活性化の源になり、在園した子どもたちやその保護者の絆の象徴として存在していくことを通して、街の一体化に寄与する役割を果たしていきます。

課題

THEME-1
静岡市の待機児童対策に応じた認可保育所を開設したい。
THEME-2
街に溶け込み、街を一体化する施設として地域の方々に受け入れられるものにしたい。

計画のポイント

POINT-1
駐車場を設けたうえで、自動車がスムーズに敷地に出入りできる配置計画
「十七夜山しぶかわほいくえん」は子どもを送迎する利用者用の駐車場と、敷地への出入りをスムーズにする動線を確保しました。
POINT-2
子どもがのびのびと生活できる環境計画
高い天井でボリューム感を演出した保育室は、防音対策が施され、クッション性を持った仕上げとして床暖房で快適性も実現しました。外遊び後に必要となる手洗い場を建物の外回りに設置しました。
POINT-3
災害時の避難所として機能する施設計画
津波が襲来した際、近隣住民の避難場所として屋上を活用するため、施設内を通らずに直接アクセスできる外部階段を取り付けました。

上手な計画進行は、まずご相談から

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