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コラム
<空き家/賃貸>
もし空き家を相続したら、管理はどうする?
~空き家に関するアンケート~

大和ハウス工業株式会社は、このたび「くらし情報コラム」に来訪された方を対象に、「空き家に関するアンケート」を実施しました。現在空き家をお持ちの皆さまは、どのような経緯で空き家を持つことになったのでしょうか。また、空き家に通う頻度、管理方法、空き家を持っていて困ったことなどについても伺いました。どのような結果になったのか見ていきましょう。なお、全国の皆さまにアンケートを募ったところ、地方圏よりは、東京・兵庫・愛知・千葉などの大都市圏の方からの回答が多い結果となりました。

調査時期:2023年7月12日~7月19日
調査対象:くらし情報コラム来訪者
有効回答数:159件
調査方法:Webサイト・くらし情報コラム上のアンケート

POINT 01 空き家を持つきっかけ、「相続」が過半数

まず、空き家を持つきっかけについて質問したところ、次のような回答となりました。

Q.空き家を所有した経緯は?

67%が「親族からの相続」、14%が「住み替え」、19%が「その他」と答えました。多くは相続がきっかけになっているようです。現在空き家を持っていない方も相続を通じて、ある日突然空き家の所有者になることがあるかもしれません。

次に、「今の空き家の状態はどれに近いですか?」 という質問においては、次のような結果となりました。

Q.今の空き家の状態はどれに近いですか?

多かった回答は、「まだ何も考えておらず、放置している」と「売却したくて、売却に向けて動いている」であり、次に「売却したいが、どうしたらいいかわからない」、そして「家族の意向で残して、手入れをしている」などと続きました。

売却を希望する方が60人と全体の4割弱いますが、「売却したいが、どうしたらいいかわからない」「売却したいが、面倒で動けていない」など、ほぼ放置となっている方が半数を占め、せっかくの家という資産を生かせていなかったり、今後について決められずにいたりすることが多いようです。

家の資産価値については「ご存じですか?持ち家の資産価値(https://www.daiwahouse.co.jp/stock/column/asset/vol01/)」で解説していますので、ご覧ください。

次に、空き家を所有することになった場合、どのような管理をしているのか見ていきましょう。

POINT 02 「月に一度以上通う方が過半数で、週に一度以上通う方も23%!」空き家管理って何をすればいいの?

「管理のため、空き家に通う頻度は?」という質問からは、少なくとも月に1回以上空き家に行くようにしている方が半数以上いることがわかりました。

Q.管理のため、空き家に通う頻度は?

また、実際に行っている空き家管理の作業内容については、空気の入れ換えをする「通風」が重視されていることがわかります。次に、「草むしり」「目視確認」「ポストの整理」「ゴミ拾い・清掃」、水道から水を一定時間出し続ける「通水」の順番となっています。

中でも通水は重要であり、排水トラップにたまっている封水がなくなると、下水から悪臭が上がってきます。それを防ぐために通水の作業を行い、空き家の品質を維持していくことが大切です。

また、空き家の放置の危険性に関しては「参考記事:害虫・不法投棄・放火……空き家の放置は危険だらけ!(https://www.daiwahouse.co.jp/stock/column/kanri/vol03/)」をご覧ください。

Q.空き家管理で行う作業は?

そして、空き家管理にはある程度のお金が必要となります。「空き家管理に1ヶ月あたりいくらまでかけられる?」という質問に対しての回答は、次のような結果となりました。

Q.空き家管理に1ヶ月あたりいくらまでかけられる?

5,000円以下が59%を占めるものの、5,001円~8,000円は13%、8,001円~10,000円は17%、10,001円以上かけられるという方も11%いました。空き家を持った場合には、ある程度の時間と手間、お金をかけて管理する必要が出てきます。空き家管理は家族で行う、管理会社に依頼をするなどの方法がありますが、どのように空き家を維持していくかについても検討する必要があります。

POINT 03 空き家を持っていると、ここが困る!

空き家に関する法律として、「空家等対策の推進に関する特別措置法」があります。これまで空き家については住宅と同じように固定資産税の減額措置がありましたが、この法律の一部が改正され、管理が不十分な物件で放置すれば特定空き家になる恐れがある空き家、つまり「管理不全空き家」については、2023年6月14日より対象外となりました。

参考:国土交通省 報道発表資料「『空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案』を 閣議決定(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001589991.pdf)」

「管理不全空き家の法改正(固定資産税の減額が解除になったこと)をご存じですか?」という質問については、約半数の人が「知らなかった」と答えています。

Q.管理不全空き家の法改正(固定資産税の減額が解除になったこと)をご存じですか?

所有している空き家を「管理不全空き家」としないよう、十分な管理が必要となるでしょう。空き家にかかる税金については「実家は大丈夫?「空き家の放置で、税金6倍」の仕組みを解説(https://www.daiwahouse.co.jp/stock/column/kanri/vol04/)」をご覧ください。

さて、こういった税金問題も含め、現在空き家を管理している方は、どのような悩みを持っているのでしょうか。「空き家を持っていて、心配だったこと・困ったことはなんですか」という質問に対してのフリーアンサーを見てみましょう。

  • ・空き巣や放火などがないか心配。どう防犯対策をするかに頭を悩ませている
  • ・自然災害にあったとき、その場にいるわけではないため対応ができない
  • ・空き家や庭が荒れることで、周辺の住民に迷惑をかけているのではないかと心配になる
  • ・庭の手入れも含め、管理が大変
  • ・うまく管理ができない。老朽化やカビなどの対策ができない、難しい
  • ・固定資産税や光熱費が発生すること、管理費が高くなることに困っている
  • ・空き家の処分方法、空き家にある家財についても処理が必要と考えている

多くの方が、空き家を持つことでなんらかの悩みを持つことがわかりました。「今後どうしていけばいいのかがわからない。もっと前から空き家について考えておけばよかった」といった、今後を不安視している方もいます。

まとめ

ここまでお読みいただいたように、空き家に関する問題にはさまざまなものがあります。「いま持っている空き家をどうしたらいいか」ということだけでなく、「将来的にどうするか」を決める必要もあるからです。維持していくだけでも費用はかかるため、思い切って手放すという方法もあります。詳しくは「空き家のままで大丈夫?活用する予定がないなら、売却の検討を(https://www.daiwahouse.co.jp/stock/column/kanri/vol01/)」をご覧ください。

ほかにも賃貸にするという方法もあり、「空き家を生きた不動産として活用する」ことで資産形成も可能です。詳しくは「【収益物件を活用した資産形成】不動産物件の収益活用が資産形成におすすめの理由(https://www.daiwahouse.co.jp/stock/column/asset/vol04/)」をご覧ください。

人が住まなくなった空き家は、老朽化がどんどん進んでしまいます。空き家を定期的に点検してメンテナンスの必要がないか確認したり、屋内外の掃除をしたりするなど、自分で管理するのが難しい場合は、空き家管理サービス(https://www.daiwahouse.co.jp/stock/kanri/akiya.html)を依頼するという方法もあります。

空き家に関する悩みはさまざまで、漠然としていて相談しにくいということもあるでしょう。その場合は、ぜひリブネスにご相談ください。リブネスでは、お客様の空き家に関する幅広い問題に対応できます。

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※掲載の情報は2023年9月時点のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。

写真:Getty Images

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