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コラム
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定年退職後は二拠点生活⁉
理想の暮らしを送るための費用など
準備しておくべきことは?

定年退職後にどう過ごすかを考える際に、海外移住や地方移住、そして二拠点生活(デュアルライフ)に興味を持つ方が増えています。

しかし、2つの拠点を行き来するとなると、家賃など費用面が気になってくることでしょう。今回は、二拠点生活を始めるにあたって知っておきたい費用、二拠点居住先の選び方をテーマに解説します。

詳しくは国土交通省の「地方公共団体向け二地域居住等施策推進ガイドライン(第3版)(www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chisei/content/001598010.pdf)をご覧ください。

POINT 01 定年退職後のセカンドライフ。生活費はどのくらい?

セカンドライフとは、多くの場合、定年退職後について指す言葉として認識されています。年齢としては、60歳から65歳以降。就業していない場合、どのように生活費を確保するかは非常に重要なポイントです。

生活費は?趣味や夢に使う娯楽費はどれくらい?

生命保険文化センターが行ったセカンドライフに関する調査によれば、「老後」における「最低日常生活費」(夫婦2人)の平均は、月額で平均23.2万円となっています。割合として最も多いのが「20~25万円未満」で27.5%、次が「わからない」を除くと「30~40万円未満」の18.8%です。

また、最低日常生活費以外に、習い事などの趣味や生活をより楽しむための出費など、「ゆとりのある老後生活」のために使う金額の上乗せ額については、平均で月額14.8万円となりました。割合として最も多いのが「10~15万円未満」で31.4%、次が「10万円未満」の19.3%となっています。

参考:生命保険文化センター2022(令和4)年度生活保障に関する調査 P109
https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf

年金はいくら受け取れる?

老後の生活を支えるのが「年金」です。年金には「公的年金」と「個人年金」によるものがあり、働き方や立場によって給付金は異なります。公的年金の「基礎年金」だけであれば、満額を受け取った場合でも年額79万5,000円です(2023年時点、68歳以上の方は79万2,600円)。月額では6万6,250円なので、ゆとりのある老後生活のためには、貯蓄や収入が必要です。会社員の方は、厚生年金や個人年金を上乗せすれば、金額はさらに増えますが、将来のためにはどれだけ年金を受け取れるか、定年退職までにいくら貯蓄できるのかまで考えておくことが重要です。

参考:日本年金機構
老齢年金ガイド 令和5年版 P5
https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/kyufu.files/LK03.pdf

POINT 02 地方で二拠点生活をする場合のメリットや選び方のポイントは?

セカンドライフにおいて、2つの拠点を行き来する「二拠点生活」(デュアルライフ)を選ぶ方もいます。二拠点生活とはどんなものでしょうか。多くの場合、「都市部と地方」など、生活に変化が出せる2つの拠点が選ばれます。平日は都市部、週末は地方で過ごすというライフスタイルです。

セカンドライフの二拠点生活のメリット

まずはメリットから見ていきましょう。以下の4点が考えられます。

■メリット1 居住地によっては自然豊かな環境で暮らせる

2拠点目に地方を選ぶことで、自然を楽しむ時間をつくることができます。忙しい現役時代には果たせなかった自然豊かな生活で、心身ともに満たされる暮らしを味わえることも期待できるでしょう。

■メリット2 新しい趣味やつながりが生まれる

今までやりたかったことを実現させるだけでなく、その土地ならではの趣味と出合えることも。楽しみを通じたつながりでできた交友関係は長く続き、深まるものです。また、子どもたちやご親族に新たな遊びの場を提供することで、周囲にも素敵な影響を与えることがあるかもしれません。

■メリット3 移住支援やサポートが手厚い自治体がある

地域によっては、移住支援やサポートがある自治体もあります。暮らしたい地域のめどが立ったら、行政に相談することで詳しい情報を入手できます。また、移住について丁寧に教えてくれる民間の支援団体もあります。

■メリット4 家賃などの支出を抑えることができる

二拠点生活の問題は家賃ですが、工夫次第ではトータルの家賃を比較的安価に抑えられます。家選びのポイントは、都市部の家はなるべくコンパクトにし、家賃が安い地方の家は夢をかなえられる広さを確保するなど、メリハリをつけてバランスを取ること。また、地方だからといってすべての物価が安いとは限りませんが、新鮮でおいしい食材などを比較的安価に入手できます。家庭菜園や釣り、ハイキングなど、お金をかけずに近場で楽しめることが多いとライフスタイルも変化するでしょう。消費型のレジャーや無駄な外食が減ることで、結果的には支出減につながります。

セカンドライフの二拠点生活のデメリット

たくさんの魅力がある二拠点生活ですが、もちろんデメリットもあります。以下の4点が考えられます。

■デメリット1 基本的な生活コストがかかる

拠点が増えるというだけで、1拠点で暮らすよりもコストはかかります。それぞれの拠点の水道光熱費などの基本料金、維持費などは2拠点分となり、拠点間を移動する際の交通費も必要です。

■デメリット2 病気や介護の不安

病気になった場合や、ご自身やパートナーが介護を必要とする状況になった際、拠点間の移動や管理が難しくなります。ご親族を心配させることにもなるでしょう。

■デメリット3 マイカーが必要な環境など、生活の利便性が下がることも

利便性が低い土地に拠点を設けた場合、マイカーが必要になる場合が多いです。年齢により免許返納をした場合、突然不便になることも想定すべきです。

■デメリット4 生活習慣の変化を受け入れるのが難しい場合も

それまでのご自身の社会的立場などは関係なく、新しい住民として地域に学ぶことが多い二拠点生活。生活習慣の違いにも戸惑うことがあるかもしれません。

POINT 03 拠点探しを成功させるには?拠点決定のポイント

新たな拠点を探す際、どのような基準で選べばいいのでしょうか?

ポイント1 気候、住みやすさ、物価・居住費などを知る

「どんな土地なのか」を総合的に知ることが重要です。暮らす上で日常的に必要なモノや作業は何か、どんな不便が考えられるか、あらかじめ知っておくと安心です。市役所の窓口で聞けることもありますが、何度か実際に足を運んで買い物をしたり、飲食店などで地元の方たちと会話する中で得るリアルな情報は判断に役立ちます。晴れた日だけでなく雨天時などの様子もチェックしておきましょう。

ポイント2 万が一に備えて医療・福祉面を重視する

セカンドライフに限らず、生活を支えるのは健康です。健康を損ねた場合や通常の生活ができなくなった場合に備え、医療・福祉面が充実した地域を選ぶと安心です。

ポイント3 拠点を置く前からの人間関係の構築

新しい場所での生活では、わからないことがいろいろあるものです。ちょっと相談できる知り合いがいるかいないかで不安感が大きく変わります。実際に暮らす前からある程度知り合いをつくっておくと、スムーズに新たな生活を始めることができます。地域のイベントに参加するなどの方法で、相談できる知人を増やしておくとよいでしょう。また、定年退職前の仕事関係・友人関係など、何らかのつながりで「既に知人がいる土地」を選ぶのもひとつの方法です。

POINT 04 理想のセカンドライフをかなえるために必要な資金の捻出方法は?

理想的なセカンドライフを送るためには、まず資金が必要です。どのような方法で捻出すればよいのでしょうか。

まずは将来のライフプランを考え、少しずつ計画を立てて実行する

ご自身が具体的にやりたいことを軸に、どのような生活を送りたいのかイメージをつくるところから始めます。どうしても譲れないこと、妥協できることなど優先順位をつけて考えると、定年退職前から準備できることが見えてくるはずです。

勤務先の制度を活用する

退職金制度、確定給付企業年金(DB)、企業型確定拠出年金(企業型DC)、財形貯蓄など、より多くの貯蓄ができる勤務先の制度を活用しましょう。個人で貯金するよりも効率的に資産を増やすことができます。

個人で用意する

企業に所属していない場合、あるいは勤務先に制度がない、またはそれだけでは十分でないと判断した場合には、個人でも資産を形成することが可能です。iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISA(積立型少額投資非課税制度)、個人年金保険、積立定期預金)などを利用しましょう。

新しい働き方を模索する

定年退職前とは違った形で収入を得られる方法を考えてみましょう。やりがいのある仕事、短時間で無理なく働ける仕事、家にいながらできる仕事など、ご自身に合った選択肢を見つけるのも定年退職後の楽しみです。2拠点目で趣味と実益を兼ねた仕事をするという方も少なくありません。

貯金や資産運用、住宅売却などの検討を

コツコツと貯金することや、資産運用することも資金の捻出には有効です。また、住宅や土地などの不動産、価値の高い時計やバッグといった資産を思い切って売却し、好きなことに使う資金とするのもおすすめです。

まとめ

豊かなセカンドライフに備えよう

自分らしい時間を満喫できる豊かなセカンドライフを過ごすには、思い立った時から動き始めるのがベストです。忙しくて準備など難しい、と思われるかもしれませんが、そのときに楽しいと思うことを準備と一緒に重ねていくことで、自然とライフプランが浮き彫りになってきます。安らぎと刺激と豊かさに満ちた二拠点生活を手に入れるために、今からできることを始めてみてはいかがでしょうか。

セカンドライフを楽しむための計画は早めに立てておくのが得策です。二拠点生活をして、定年退職後に理想の暮らしを送りたい方は、しっかりと準備をしておきましょう。2拠点目の移住先を探したい場合や、その他さまざまなお住まいに関することなど、全国に営業所のある大和ハウスグループのLivnessにお問い合わせください。

また、Livnessには、これまでの豊富な不動産売却、仲介の実績があります。中古物件・不動産の売却、リノベーション、空き家管理など、さまざまなご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。

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監修:馬場未織
NPO法人南房総リパブリック(https://www.mb-republic.com/index.html) 代表理事。二拠点生活の専門家。著書に『週末は田舎暮らし ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記』(ダイヤモンド社)など。

※掲載の情報は2023年5月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。

写真:Getty Images

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