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コラム
<リノベーション>
部屋を広く見せる
工夫・家具選びのポイント

季節の変わり目や気分転換に模様替えをしたくなったとき、少しでも部屋が広く見えるようにできたらと考える方も多いでしょう。物理的な広さは変えられなくても、家具の種類や配置、カラーコーディネートのテクニックを取り入れることで、部屋を広く、おしゃれに見せることが可能です。

このコラムでは部屋を広く見せる工夫や家具選びのポイントについて解説します。

POINT 01 部屋が広く見える家具選びのポイント

広く見せたいときの家具選びのポイントは、圧迫感の少ないデザインや素材を選ぶことです。どのような部分に気をつけたらよいのか見ていきましょう。

コンパクトなサイズの家具を選ぶ

家具を選ぶときはコンパクトで、背が低いものを選びましょう。目線を低いものに統一することで、天井が高く、空間がより広く感じられるようになります。また、ソファや本棚は、店頭で見るだけではなく、実際に部屋に配置したときのバランスを必ず確認しましょう。本当にそのサイズが必要か、サイズダウンできないかも検討するとよいでしょう。

「抜け感」のある素材の家具を選ぶ

ガラスを使ったテーブルやシェルフなどは、ガラス越しに見える床や壁が空間に広がりを感じさせてくれます。その軽やかな「抜け感」が部屋を広く見せてくれます。

家具の脚のデザイン

部屋を広く見せたい場合は、細い脚の家具を選びましょう。テレビボードやキャビネットは、底面を床につけるタイプより脚付きのタイプにすると、下部に床が見えて奥行きが生じます。またベッドやテーブルの脚は、太いものより細いものを選ぶとすっきりした印象になります。床が見えることで部屋が広く見える効果があります。

円形など丸みのある家具

テーブルなどは円形など丸みのあるものが、空間に余白を生じさせ部屋を広く見せてくれます。また、四角形などの角ばった家具よりも円形など丸みのある家具のほうが、部屋に入ったときの圧迫感を軽減する効果があります。

コンパクトで背が低い家具は目線が低くなるため、天井が高く、空間をより広く感じられる。軽やかな「抜け感」のガラステーブルは、床が見えることもあり、部屋を広く見せる効果がある。細い脚はすっきりとした印象に。また、円形など丸みのある家具のほうが、部屋に入ったときの圧迫感を軽減する効果がある。

家具のデザインを統一する

いろいろなテイストの家具を置くのも楽しいですが、「ナチュラル」「北欧風」「モダン」「和風」「アジアン」など、テイストを合わせるとインテリアスタイルに統一感がでます。

1つで2役以上の使い方をする

1つの家具に2通り以上の役割を与えるなど、家具の使い方を柔軟に考えるとスペースもインテリアも有効に使えます。

棚としての役割とともに、部屋の仕切り代わりにもなっているシェルフ

POINT 02 部屋が広く見える家具のレイアウト

床や壁がたくさん見えるように家具を配置することで、部屋が広く見える。

部屋が広く見える家具のレイアウトは、高さを気にすることです。どのようなところを意識すべきか見ていきましょう。

床や壁がたくさん見えるように家具を配置する

部屋が狭く見えるのは、家具を置きすぎたり、背の高い家具を置くことで壁や床が見えなくなることも原因の一つです。床や壁が見えるように意識して家具を配置することで、圧迫感が少なくなり部屋が広く感じられます。片方の壁側に家具を寄せるだけでも効果があります。
また、小物類の収納には壁面を活用した収納グッズを活用することで、床に収納棚を置く必要がなくなります。センスよくディスプレーすることでおしゃれな部屋に。

壁に棚を取り付けることで、床が見えるレイアウトになり、収納も可能に。

部屋の手前から奥に向かって家具が低くなるように配置する

選んだ家具をどのように配置するかも、広さを感じさせるために大切です。圧迫感や存在感がある家具が目に入りやすい位置に配置されてあると、視線が遮られ、部屋が狭く感じます。高い家具を部屋の手前(出入り口側)にして、奥に向かって徐々に低くなるように配置すると、「視線の抜け」ができ、さらに遠近法によって部屋に奥行きが感じられるようになります。例えば、手前に本棚、奥にベッドといったレイアウトがおすすめです。

「フォーカルポイント」を使って奥行きを出す

部屋の中に入ったときに最初に視線を集める場所を「フォーカルポイント」といいます。ポスターやオブジェ、観葉植物など、パッと目が行くものがあると、周りが気にならず狭さを感じさせにくい効果があります。

POINT 03 部屋が広く見える色の使い方

インテリアに使う色の数を3色に抑えることで統一感が生まれる。

床から天井に向かって次第に明るい色にしていく

部屋を広く見せる効果がある色は、アイボリーやホワイトなどの明るい色です。床から天井に向かって明るい色にすると、部屋に広がりをもたせることができます。床材やソファが暗いトーンなら、明るい色のラグを敷き、壁やカーテンなど面積が大きな場所には明るい色を使うことで開放的な空間になります。

インテリアに使う色の数を3色に抑え統一感を作る

部屋に使う色を3色程度に抑えることで、統一感により、部屋をすっきりとした印象に見せることができます。部屋のカラーコーディネートには、部屋に占めるカラーの面積により、理想とされるカラー配分があります。天井や壁など部屋の大部分を占める飽きない「ベースカラー(基調色)」、カーテンや家具などインテリアの主役になる「アソートカラー(従属色)」、ファブリックや小物などの空間を引き締めメリハリが出る「アクセントカラー(強調色)」を、「ベース70%、アソート25%、アクセント5%」の比率にすることで、センスがよくまとまりがある部屋になります。

寒色系や暗い色をアクセントに加えてメリハリをつける

ベースカラーが明るい色の場合、アソートカラーに寒色系や暗色を配置することでメリハリをつけることができます。アクセントカラーはファッションの「差し色」のように使いますが、赤や黄色、ブルーなど鮮やかな色を選ぶときは、全体のトーンとのバランスを考慮します。好きな色や手持ちの家具やインテリアに使われている色でそろえるのもおすすめです。あまり多くの色を使わないことで、アクセントカラーが引き立ちます。

部屋の隅を照明で照らす

照明をあてることで奥行きがでて、部屋を広く感じさせる効果があります。部屋の入り口からの対角に照明を置くことで、視線が部屋の奥に行きやすくなり奥行きを感じるようになります。間接照明やスポットライトは、雰囲気がある部屋づくりにも使えるのでおすすめです。

まとめ

家具の選び方や配置、色合いなどを工夫することで、物理的な広さを変えたり、リフォームをしなくても、視覚的に広さを演出することは可能です。居心地のよい空間にいるだけで、気持ちがリラックスして、心が満たされます。インテリアに関するご相談は大和ハウスグループの「デザインアーク」が対応いたします。お気軽にお問い合せください。

Design Arc INTERIOR COORDINATION|インテリア・家具

私たちデザインアークが生み出すもの それは、空間・ヒト・素材が響き合い、無数の「いいな」が生まれる場所 そして、日常の何気ない瞬間に「私の好き」が見つかる暮らし そのためには、「好き」だけじゃない、「知恵」と「工夫」も必要 お客様と私たちデザインアークの出会いが、住まいを思い、育むきっかけとなりますように

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監修
水越美枝子さん
一級建築士。キッチンスペシャリスト。日本女子大学住居学科卒業後、 清水建設(株)に入社。 商業施設、マンション等の設計業務に携わる。現在は主に住宅設計の分野で、建築デザインから インテリアコーディネートまで、トータルで住まいづくりを提案。日本女子大学非常勤講師、NHK文化センター講師。 『人生が変わるリフォームの教科書』(講談社)、『いつまでも美しく暮らす住まいのルール』、『美しく暮らす住まいの条件~間取り・動線・サイズを考える~』(エクスナレッジ)、『40代からの住まいリセット術―人生が変わる家、3つの法則』(NHK出版)など著書多数。

※掲載の情報は2022年3月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。

写真:Getty Images

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