大和ハウス工業トップ

目的に合わせた各種施設の建設をトータルプロデュース

CASE9 認知症対応型共同生活介護 こころあい大開(大阪府大阪市)

住み慣れた地域で、最期まで入居者さまとご家族に寄り添う、こだわりを詰め込んだグループホーム。

個性的かつ上質な建物づくりときめ細かなサービスで、多くの支持を得る。

事業展開

大阪府と兵庫県において認知症対応型共同生活介護(グループホーム)「こころあい」を運営されているのが、株式会社フィールドさま。これまで6つの施設を展開されてきた同社ですが、その第一歩となったのは、平成15年、大阪府羽曳野市に開設された1ユニットの小さな施設でした。これは代表取締役である塚本法生さまのご自宅を改修・増築して設けられたもの。当時は、地域にグループホームを運営する事業者がまだ少なく、開設前から入居希望者が殺到し、常時定員の2倍以上の待機者を抱える状態だったといいます。

元気になって退去する例がほとんどないグループホームには、ターミナルケアの機能が求められます。『入居者さまとご家族に寄り添い、住み慣れた地域で最期までお世話をする』ことを使命とするフィールドさまは、“地域からの信頼獲得とグループの医療法人(医療・歯科医療)との連携強化”を重視。その後は、大阪市福島区・淀川区・兵庫県尼崎市・芦屋市・伊丹市と、近隣のエリアに集中して事業所を開設し、順調に事業の拡大を続けてこられました。また、このように事業所を集中させることで、職員の交流や配置転換等がスムーズに図ることができ、『すべての施設で安定した高いレベルのサービス提供』を実現されているのです。

さらに、フィールドさまの特徴として挙げられるのが、個性的かつ上質な施設づくり。たとえば、造り酒屋の多い伊丹市の「こころあい伊丹」は、蔵をイメージした建物となっており、周辺環境との調和と入居者さまに“住み慣れた環境での暮らし”を提供することに役立っています。こうしたさまざまな取り組みが評価され、全6施設(計12ユニット)はほぼ満室状態。施設によっては待機者も少なくないなど、地域からも厚い信頼が寄せられています。

このように積極的な事業所展開を行うフィールドさまに対し、大和ハウス工業が大阪市福島区の当該地をご提案したのは平成28年5月。土地オーナーさまの『社会貢献につながる土地活用がしたい』との要望を受けてのことでした。フィールドさまでは、駅前立地であることや、同区内にあった既存施設「こころあい海老江」との連携、既に構築されていた地域との信頼関係などを考慮し、新たな事業所の開設をご決断。大和ハウス工業とともに計画を具体化させ、同年12月、大阪市から公募選定されました。

平成30年3月にオープンした7番目の事業所「グループホームこころあい大開」は、和風テイストにあふれた建物です。まず目を引くのは、施設内のほとんどのスペースに敷き詰められた畳。まるで老舗旅館を思わせるような雰囲気に満ちています。実はこの畳仕様、5番目の施設である「こころあい伊丹」から採用されていますが、単に見た目や素足にやさしいだけで選ばれているのではありません。畳だと転倒やつまずきの一因となるスリッパを履く必要がなくなるため、入居者さまの安全はもとより、万一の怪我で入院されるなどの退所リスク防止にもつながっています。また、家庭で使われる一般的な畳とは違い耐久性・耐水性に優れており、水洗いもできることから衛生面においても高い効果が期待できます。その他、和を基調とした細かな設えや家具にもこだわりが込められており、見学者の多くが一瞬で心奪われる施設となっています。

最新の施設「こころあい大開」は、3ユニット(27名)とフィールドさまにとって最大の規模となりました。しかしながら、グループホームを運営していく上で、課題の一つとなるのが退所リスク。それがたとえ1~2名であっても、事業規模の面から見て影響は少なくありません。フィールドさまでは、対策の一環としてグループホームの共用部を活用した「共用型デイサービス」事業にいち早く取り組まれています。これは、1ユニット当たり3名の外部利用者さまを、安価な利用料で受け入れることができるデイサービスで、施設の安定運営を支えることが可能とのことです。さらに、このサービスを通じて、外部利用者さまに施設を“お試し”いただけ、グループホームの新たな利用者となり得ます。

入居者さまや利用者さま第一の視点による、工夫に満ちた取り組みで、地域の認知症介護に貢献されているフィールドさま。今後のご活躍が大いに期待されます。

課題

THEME-1
万一の退去リスクに備えることのできる建物にしたい。
グループホームの運営において、入居者さまの怪我や病気による万一の退所リスクの影響は少なくない。そのため日常的なケアだけでなく、施設づくりにおいても安全面や快適性を重視する必要があった。
THEME-2
スムーズな人材確保が可能な場所での開設。
『すべての施設で安定した高いレベルのサービス提供』を目指すフィールドさまにとって、新施設の運営を新規採用の人材のみで担うのではなく、既存施設との人事交流などで対応することが理想。そのため、既存施設と連携が取りやすいエリアでの開設にこだわった。

計画のポイント

POINT-1
既成概念を払拭する和テイストのグループホームを開設
インテリアから設えまで、施設内全体を和風に統一。入居者さまの安全な暮らしや、怪我による入院リスクを防ぐため、転倒やつまずきの一因となるスリッパを履かなくとも良いように、施設内のほとんどのスペースを畳敷き仕様にしています。
POINT-2
施設を活かした共用デイサービス事業で、運営の安定化を実現
施設の安定運営を支えるため、施設内での共用デイサービス事業を実施。1ユニットにつき3名の外部利用者さま(計9名)を受け入れること可能となっています。これにより、外部利用者さまにグループホームの雰囲気を感じていただけ、将来の利用者として地域との交流が図れます。
POINT-3
既存施設とのさまざまな連携強化が果たせる新施設
既存施設やグループの医療機関との近接したエリアに新たなグループホームを開設。人材交流による介護サービスの質的な向上やきめ細かな医療・歯科医療サービスの提供などの連携強化が図られ、入居者さまや利用者さまの安心・安全につながっています。

CASE9

認知症対応型共同生活介護 こころあい大開

  • 病院(医療施設)のケーススタディ
  • 高齢者住宅事業のケーススタディ
  • 診療所のケーススタディ
  • 介護施設のケーススタディ

上手な計画進行は、まずご相談から

大和ハウス工業 シルバーエイジ研究所は、長年にわたって蓄積された医療・介護施設の開設における知識と技術でお客さまの事業運営をバックアップします。

医療・介護施設ソリューションについてのご相談はこちら

このページの先頭へ