暮らしになじむエクステリア　いえにわdesign１

「家庭」という言葉が象徴するように、「家」と「庭」は切り離せない関係にあります。建物だけでなく、それを囲む庭を充実させることによっても家族の暮らしは広がります。

住まいづくりにおいて大切なのは、暮らし方をイメージすること。庭でプライベートな時間を過ごしたい、勝手口付近に家庭菜園をつくりたい、バスコートがほしいといった希望を具体的に挙げます。その希望に沿ったスペースを屋内と屋外のつながりを考えながら、敷地全体でゾーニングすることから始めましょう。

┃ゾーニングの基本

暮らしに必要なスペースやかなえたい過ごし方をふまえて、敷地の条件に合わせた配置をしていきます。屋内と屋外のスペースとのつながりを考えながら、計画を立てましょう。

例えばウッドデッキで悠々と過ごしたいなら、屋内のスペースを少々削ってでも、日当たりの良い方向に広々とくつろげるエアリビング（屋外リビング）を設けると良いでしょう。後からウッドデッキを設置した場合、思っていたより広さが取れなくなることもあり、注意が必要です。かなえたい暮らし方をはじめに考えれば、屋内だけでなく屋外での生活も楽しめる住まいになります。

また、家と庭を同時に計画すれば、インテリアとエクステリアのデザインに統一感を持たせられるというメリットも。例えば、〝海を感じる家〞がテーマの場合は、海を意識したインテリアを部屋に取り入れ、流木を使って庭に花壇をつくるなど、敷地全体に物語のある住まいができます。

┃生活に必要な屋外スペース

屋外にはメインガーデン以外にも、勝手口前の路地や物干しスペース、裏庭といった生活動線と家事に必要なスペースがあります。家の間取りや周辺環境をふまえて、気持ち良く使えるスペースづくりをしましょう。

■路地
殺風景になりがちな路地は植栽スペースとして生かすことで、“通ることが楽しみな場所”になります。

■裏庭
人目につきにくい裏庭は、バスコートとして利用するなど、とっておきの空間になります。


外観の見栄えにも大きく影響するエクステリア。デザインと使い心地、両方の面から考えても、屋外を含めてトータルに家づくりの計画を立てる「いえにわdesign」の考え方が大切なのです。