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CASE26 住宅型有料老人ホーム エミナス(福岡県小郡市)

医療、看護、そして介護へ-。機能と役割を着実に拡げ、地域における貢献度を高めていく。

高齢者住宅事業は、より質の高いケアを目指す医療法人の新たな挑戦。

事業展開

県南部に位置し、久留米市や佐賀県鳥栖市などとも隣接する福岡県小郡市。1962年、この地に嶋田外科医院を開設して以来、地域医療に貢献されてきたのが医療法人社団シマダ 嶋田病院さまです。同院が開設時より特に積極的に取り組んでこられたのが救急医療。現在では、三井・小郡地区の約8割にあたる年間約2,000台を超える救急搬送を受け入れておられるほど、多くの実績と信頼を積み重ねておられます。

また、嶋田病院さまの大きな特徴として挙げられるのが、病床数150床(ICU8床、7対1病床92床、回復期リハビリテーション病床36床、緩和ケア病床14床)に対して、職員数470名を超えるという医療体制の手厚さ。一人の患者さまに対して多くの医療従事者が関わることで、質の高い医療を提供し、多くの支持を集めておられます。こうした体制により、7対1病床における平均在院日数は10~11日を維持。そのため同法人では、退院患者さまが安心して在宅復帰できるよう、2007年の訪問看護ステーション開設を皮切りに、通所リハビリテーション、ケアプランセンター、リハビリテーション特化型デイサービス(短時間・2施設)の事業を展開し、少しずつ在宅支援機能を強化してこられました。

退院患者さまの中には、ご自宅に帰るのがどうしても難しい方もおられます。そんな場合、従来は他事業者の高齢者住宅などを紹介されていましたが、自院から離れることで目が届きにくくなり、症状の悪化や短期間で再入院されるケースが見受けられるようになりました。そこで、「同じ法人で同じコンセプトを持ったスタッフが看護も行うことで、患者さまの安心と病院機能のさらなる向上につなげたい」という思いから、回復期リハビリテーションの増床をご検討。しかし、許認可などの課題に対応する間も、患者さまやご家族からは“急性期病床と自宅をつなぐ機能”を求める声が日増しに大きくなっていきます。そうした状況を受けて同法人では発想を転換し、患者さまの状態に合わせたさまざまなサービスを組み合わせて提供できる住宅型有料老人ホームに着目。それまで展開されていた在宅系サービスとの連携を行うことで、より質の高いケアを実践しようと、計画の再始動に至りました。

まず建設地については、病院敷地内の駐車場の一部を活用することに決定。西日本鉄道・甘木鉄道「小郡駅」から徒歩3分の距離にあることに加え、国道にも面したアクセス性に優れた立地です。続いて、建物建設については、医療施設だけでなく介護施設や高齢者住宅の豊富な建設実績を持つ大和ハウス工業にご依頼いただくこととなりました。こうして計画は具体化していきますが、医療法人 社団シマダさまにとって高齢者住宅の運営は初の取り組み。そのため、介護サービスの提供については、実績のある社会福祉法人 長生会さまの協力を得ることになりました。スタート時よりスムーズな運営を実現するためです。

施設計画の初期段階から長生会さまも関与されることとなり、三者間でさまざまな意見交換や議論を重ね、その都度プランや運営計画に反映。そして2018年11月、住宅型有料老人ホーム「エミナス」が開設に至りました。エミナスとは、『笑み+みんな+明日』から名付けられた名称で、“ずっと笑顔で最期まで。住み慣れた地域で自分らしく暮らす”をコンセプトとしています。床面積1,893m²・3階建て(49室)の建物は、居室や各設備が効率的かつ機能的に配置され、入居者さまのみならずスタッフの働きやすさにも十分配慮した設計が施されました。

さらに1階には、デイサービス「コンパル」(1日型)を併設。これは、いままで通所リハビリテーションやリハビリテーション特化型デイサービスを展開していたものの、「もっと長時間、生活支援や見守りをして欲しい」や「入浴介助もお願いしたい」といった、退院患者さまのご家族のニーズに応えるもので、入居者さまに限らず外部の利用者さまも対象に、35名の定員で運営されます。

周辺地域には、いくつもの高齢者住宅がある中、オープンからひと月足らずで20室の入居が完了し、予約を含めるとほぼ満室という状況の「住宅型有料老人ホーム エミナス」さま。“利便性が高く、暮らしやすい環境”、“他とは一線を画す建物の高級感”、そして何より“信頼の厚い医療法人の経営”という特色が、順調なスタートの要因だといえるでしょう。医療、看護、そして介護へ―。機能と役割を着実に拡げ、地域における貢献度を高めていく医療法人 社団シマダさまの今後の展開から目が離せません。

課題

THEME-1
急性期病床と自宅をつなぐ機能が必要
現在の平均在院日数10~11日を維持するため、訪問看護や通所リハビリテーションなどの事業展開で、在宅支援機能を少しずつ強化。しかし、患者さまやご家族のニーズを十分に満たすまでには至らず、退院後は他事業者の介護サービスを利用される方もおられた。
THEME-2
医療と看護を連携させたサービスで安心を提供したい
ご自宅に帰るのが困難な退院患者さまには、他事業者の高齢者住宅などを紹介していたが、看護において自院の目が届きにくくなり、結果的に症状の悪化や短い期間で再入院されるケースが少なからずあった。
THEME-3
医療・看護に加え、介護でも機能強化を図りたい
退院後も患者さまやご家族に安心していただけるよう、医療や看護に加えて介護事業においても手厚いケアを実現したいという思いがあった。

計画のポイント

POINT-1
退院患者の受け皿となる住宅型有料老人ホームを開設
退院患者さまのスムーズな在宅復帰を支援し、いつまでも十分なケアを提供できる場として、“絶えず医療の目が行き届く”病院敷地内での住宅型有料老人ホーム開設を計画されました。
POINT-2
介護事業者の協力を得て医療・看護・介護の充実を図る
高齢者住宅の運営は、医療法人社団シマダさまにとって初の取り組みだけに、介護サービスについては実績豊富な社会福祉法人長生会さまの協力を得ることとされました。これにより、医療・看護・介護において質の高いサービス提供を実現します。
POINT-3
定員35名の1日型デイサービスを併設
退院患者さまやご家族のニーズとして多かった「長時間の生活支援や見守り、入浴介助」に対応するため、いままで法人が手がけていなかった介護サービス1日型のデイサービス「コンパル」(定員35名)を1階部分に併設されました。

CASE26

住宅型有料老人ホーム エミナス

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