大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

メニュー

CASE14

医療施設

滝川中央病院

所在地:
北海道滝川市
構造:
鉄骨造
延床面積:
13,743m2
竣工:
2017年9月
用途:
精神療養病床(297床)

北海道滝川市に297床の精神病床を有し、昭和36年の開設以来、地域医療に貢献されてこられた医療法人優仁会 滝川中央病院様。
長年のテーマであった「地域に馴染んだ病院」を具現化すべく、医療サービスのみならず施設面においても、さらなる充実を図るため、病院の建て替えを計画されました。

計画のポイント

POINT 1認知症治療病棟の施設基準にも適応できる建物計画

退院が困難な患者様の高齢化は進み、認知症を伴うケースも増加。こうした状況から将来的な病床転換も視野に入れ、認知症治療病棟の施設基準に適応できるよう施設設計され、外来患者様も来やすいようにエントランスも開放的にしました。

エントランスを入ると、目の前に広がる明るく開放的な大空間。大理石調に仕上げた丸柱が印象的です。その一角には、職員様や患者様、ご家族にも好評のカフェスペースが設けられています。

POINT 2地域の方が気軽に訪れることのできる病院を目指す

開放的な玄関ホールやカフェスペースなど、エントランス部分からオープンな雰囲気を演出した建物に仕上がった新病院。さらに、多目的ホール(縄手朗 記念講堂)は、さまざまなイベント使用も想定し、“地域に開かれた病院”としての工夫が凝らされています。
また、院内歯科も設置し、一般外来患者様の受け入れも行われています。

前理事長に因み『縄手朗 記念講堂』と名づけられた多目的ホール。患者様の健康増進の場としてのみならず、地域の催しや本格的なスポーツイベントにも活用可能で、地域交流の場としての役割も備えています。

POINT 3職場環境の改善を図り、雇用の維持・確保を実現

雇用の維持・確保を目的に、職場環境の改善にも配慮。スタッフ動線の改善・効率化による“働きやすさ”や、職員向けの設備も充実。来院者も利用可能な売店や職員食堂などを新たに設置して利便性を高めたり、職員向けの保育所も規模を拡張させています。

壁面にガラスを用いることで、明るさとオープンな雰囲気を実現した医局。

お客様の声

地域と患者様との交流の場となる新病院。
機能強化した精神科医療で多くの方に安心の提供を

医療法人優仁会 滝川中央病院 理事長・院長 縄手康湖様

前理事長は、「地域に馴染んだ病院」を長年のテーマとし、医療サービスの面のみならず施設面においても、さまざまな工夫を重ねてきました。今回の建て替え計画に至ったのも、こうした考えがあったからです。
完成した新病院は、従来の精神科病院のイメージを大きく変えるものになったと感じています。特に、広く高い吹き抜けのあるエントランス、職員のアイデアから生まれたカフェスペース、車寄せの空間などは、当院に訪れる多くの方に好印象を与えているのではないでしょうか。もちろん、診療スペースや病室など、セキュリティの必要な箇所には万全の配慮を施しており、オープン性と安全性を両立した建物となっています。

施設内は、廊下幅や天井高などが広々しており、柱や壁の角が無いことなども感心しました。内部に差し込む光の当たり方ひとつとっても、空間設計に工夫が凝らされていることがよく分かります。大空間の記念講堂は、地域の学校の吹奏楽部の発表会など、イベントやスポーツでも本格的に活用できるようになったので、前理事長が昔から思い描いていた「地域と患者と病院の交流」を実現する場となることを期待しています。
施設計画は、数社からの提案を受けました。さまざまな要望を伝えたところ、ほとんどの会社がありがちな病院の建物を提案される中、大和ハウス工業さんだけは、懐深くすべての要望を一度受け止め、創意工夫されて、思い描いていたもの以上の提案をいただけました。とても柔軟な対応力だと感心しています。
計画を具体化していくにあたって、徹頭徹尾こだわったのが「自分が入院したときにどう思う?」という観点、いわゆる『患者様目線』です。閉鎖的なイメージを払拭するため、テラスやウォーキングスペースなどの“屋外を感じるための工夫”も、その観点から生まれたもの。こうした環境づくりは、きっと治療の効果にもつながっており、「夜眠れるようになった」という患者様や、売店で買い物という行為を楽しんでいる方が見受けられるなど、多くの方の表情が変わってきたことを実感しています。これらは、建て替え前には予想できなかったことです。
新病院は、将来的な展開を視野に入れ、認知症治療病棟の施設基準に適応するよう計画しました。また建て替えを機に「アルコール依存症対応」、「女性こころの外来」、「もの忘れ外来」といった専門外来を立ち上げ、外来機能の強化を図り、多くの反応があります。特に、認知症の初期症状となる「もの忘れ外来」は、早期対応で症状の改善や、進行を抑えたり遅くすることが期待できます。こうした取り組みたいことを実践できる場として、“新しい病院・入りやすい病院”は念願でした。今後は、この新病院を核に、当法人が運営するグループホームなどの施設や他事業者との連携を深め、多くの患者様が安心して毎日を過ごせるような環境づくりにも、積極的に取り組んでいきたいと思います。

やさしい色合いの外壁でありながらも、その規模や質感から存在感のある外観。特に前面部分には凹凸の変化をつけ、注目度の高い建物となっています。

エントランスを入ると、目の前に広がる明るく開放的な大空間。大理石調に仕上げた丸柱が印象的です。その一角には、職員様や患者様、ご家族にも好評のカフェスペースが設けられています。

落ち着いた色合いで統一された高級感ある外来受付・待合スペース。

落ち着いた色合いで統一された高級感ある外来受付・待合スペース。

病室は、個室、2人部屋、4人部屋で構成。認知症治療病棟の施設基準の一つである、1人当たり面積18m2(内法測定)に適応しています。

1階の機能回復室・デイルームから屋外に出られるテラス。ウォーキングスペースともに考えられた“屋外を感じるための工夫”は、患者様からも好評です。

1階の機能回復室・デイルームから屋外に出られるテラス。ウォーキングスペースともに考えられた“屋外を感じるための工夫”は、患者様からも好評です。

計画にあたり、職員からの要望が大きかった売店が新病院に設けられました。買い物を楽しむ患者様もたくさんいらっしゃいます。

前理事長に因み『縄手朗 記念講堂』と名づけられた多目的ホール。患者様の健康増進の場としてのみならず、地域の催しや本格的なスポーツイベントにも活用可能で、地域交流の場としても役割も備えています。ステージに備えられた緞帳は、地元の画家に依頼し作成したもの。地域交流の象徴となっています。

職員向けに無料で利用できる託児スペース。旧病院の物と比べてより広く明るくなりました。

職員向けに無料で利用できる託児スペース。旧病院の物と比べてより広く明るくなりました。

余裕のある廊下幅や天井高で、建物内部に広々とした空間設計を施しました。また、安全性や心理面を考慮し、建物内部のさまざまな角に丸みを持たせています。

余裕のある廊下幅や天井高で、建物内部に広々とした空間設計を施しました。また、安全性や心理面を考慮し、建物内部のさまざまな角に丸みを持たせています。

1階の院内歯科。入院患者様だけでなく一般外来も受け付けています。

1階の院内歯科。入院患者様だけでなく一般外来も受け付けています。

各階に設けられている機能回復訓練・デイルーム・食堂。

壁面にガラスを用いることで、明るさとオープンな雰囲気を実現した医局。

  • 左へ進む
  • 右へ進む

お客様の声と事例

上手な計画進行は、まずご相談から

市場調査レポート依頼

独自のシルバーエイジ研究所による「市場調査」
レポートを活用して、事業を成功に導く第一歩を!
独自のノウハウに基づく市場調査レポートをぜひご活用ください。

土地・建物などのご相談

大和ハウス工業 シルバーエイジ研究所は、長年にわたって
蓄積された医療・介護・福祉施設の開設における知識と技術で
お客様の事業運営をバックアップします。


HOME

このページの先頭へ