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CASE17 医療施設 東洋病院(徳島県徳島市)

“すべては地域の患者さまのために”在宅支援への取り組みをより強化させ、医療法人としての次なるステージへ。

既存施設の課題を解消。一層の機能強化を実現し、未来への希望を育む新病棟。

事業展開

徳島市郊外に診療所を開設されたのが1977年。以来、「東洋医学と西洋医学の結合医療」を理念とし、地域医療に貢献されてきたのが東洋病院さまです。標榜される診療科目は、内科、漢方内科、リウマチ科、呼吸器内科、リハビリテーション科。50床の医療療養病床を備えておられます。

2005年にはグループホームを開設。さらに2012年には、外来機能強化のため、敷地内に新外来棟を建設し、2・3階部分にはサービス付き高齢者向け住宅とショートステイを開設されるなど、医療のみならず介護・福祉・高齢者住宅の分野においても、幅広く機能強化を図られてきました。

東洋病院さまの外来棟建設についてはこちらでご紹介しています。>>

東洋病院さまがサービス付き高齢者向け住宅・ショートステイ「幸鈴園」を開設されて7年。当初、さまざまな理由から自宅へ帰ることが困難な退院患者さまの在宅復帰先、そして医療療養病床との連携で早期退院を実現したいという思いから計画されたこの施設は、その機能を存分に果たしており、開設時より常に満床の状態です。

このように、地域の医療・介護ニーズに対応され続けてきた同院ですが、ここ数年の間に新たな課題が顕在化してきました。それは、「病棟の老朽化」。開設以来、診療所の建物に増改築を施すことで診療を続けてきた病棟は、耐震面での不安や配管類をはじめ、さまざまな設備の老朽化、そして2025年までの対応が迫られる「スプリンクラー設備の設置義務化」など、改善が必要な箇所が複数に及んでいました。いずれも改築工事等では対応が難しいものばかりです。そこで決断されたのが、新病棟の移転新築。

設計・施工にあたっては、数社にご相談された中から、グループホームと外来棟における設計・施工実績と提案内容、コスト面を評価いただき、大和ハウス工業にご依頼いただきました。新病棟のプランニングにあたりポイントとなったのは、「業務効率を高める動線設計」と「隣接する外来棟との(デザイン面の)調和」です。既存病棟では、3・4階に病床が配置されており、スタッフだけでなく医療器具も上下階の移動が生じていたため、『50床すべてをワンフロアに』という思いを実現しました。さらに建物の意匠では、当時、外来棟を設計した大和ハウス工業の設計担当者が携わり、全体的な雰囲気のみならず細かなディテールにおいても“2つの建物の調和”にこだわりました。

そして、2019年4月に完成した東洋病院さまの新病棟。敷地形状を生かし設計された建物は、デザイン性に富んだ多角形の3階建てで、1階が管理部門、2階が医療療養病床50床、3階が入院患者さまと一部外来患者さまを対象としたリハビリテーションルームという構成となっています。また、新病棟と外来棟は、1階部分の2ヶ所の通路でつながっており、外観もまるで同時に建設されたかのような佇まいに仕上がりました。1階には入院患者さま用に加えて、サービス付き高齢者向け住宅・ショートステイの利用者さま用の食事を供給する厨房も設置。最小限の移動での配膳を実現しました。2階の病棟は、スタッフステーションをセンターに配置して、昨今の患者さまのニーズを受けて個室中心に設計されています。また、3階のリハビリテーションルームは、ガラス面を多く取り入れた明るい空間づくりが施され、歩行訓練ができる屋外リハビリテーションスペースも設けました。

新病棟の本格稼働は、令和元年の初日にあたる5月1日。多くの入院患者さまは、その日が来るのを楽しみにしておられました。また、完成に先立ち東洋病院さまでは、清水輝記先生が理事長を承継され、同時に法人名を「医療法人仁寿会」に改称。まさに新たな一歩を踏み出される節目の年となりました。

歩んでこられた確かな実績を礎に、患者さまを第一に思い、新たな取り組みに挑んでこられた仁寿会さま。今後の展開にも大いに期待が高まります。

課題

THEME-1
病棟の老朽化と新たな施設基準への対応が必要
50床の病床を備えた既存病棟は築40年が経過し、耐震面での不安や配管類をはじめ、さまざまな設備の老朽化が進んでいた。さらに、2025年までに「スプリンクラー設備の設置」を行う必要がある。入院患者さまがおられるため、改修工事での対応は不可能だった。
THEME-2
病床の機能性を高めたい
既存病棟では、病床が複数フロアに配置されていたため、スタッフだけでなく医療器具も上下階で移動させる場合が多く、業務の効率化のため、動線の見直しなどを検討していた。
THEME-3
外来棟との連携を強化したい
厨房のある既存病棟と外来棟も通路でつながってはいたものの、サービス付き高齢者向け住宅・ショートステイへ食事を提供するには、移動距離が長く、効率化を図る必要があった。

計画のポイント

POINT-1
敷地内に新たな病棟を移転新築
外来棟に隣接させて新たに3階建ての病棟を建設することで、耐震性はもちろん設備の老朽化に関する問題を解決。新病棟は、外来棟と調和するデザインを施し、調和の採れた一体感ある病棟に仕上げました。
POINT-2
50床をワンフロアにまとめた施設計画
2階の病棟は、スタッフステーションをフロア中央に配置し、窓口も3ヶ所設置。常に患者さまに目の届きやすい工夫が凝らされています。病室は、昨今の患者さまのニーズを受けて個室中心に設計。効率的なスペース配分で、全50床をワンフロアにまとめました。
POINT-3
2つの通路で外来棟と病棟の連携を強化
既存外来棟と1階部分の2ヶ所を通路でつなげることで、スタッフの移動をスムーズにするとともに、新病棟の厨房から外来棟2・3階の高齢者住宅へ、最短の距離で食事を提供することが可能となりました。全体的な雰囲気のみならず細かなディテールにおいても調和にこだわって設計しました。

CASE17

医療施設 東洋病院

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